スペイン・バレンシア戦に続き“バック・トゥ・バック”の2週連続開催となるイタリア・モンツァでのFIA TCRワールドツアー第3戦に向け、南米が誇る現代最高峰のツーリングカー使い、リオネル・ペーニャの参戦が決定。ALMモータースポーツのルベン・ヴォルトとともにFL5型ホンダ・シビック・タイプR TCRをドライブし、自身「15年ぶりのモンツァ復帰」を果たす。
南米最高峰のFF“SUV”ツーリングカー選手権のTC2000では4度のチャンピオン獲得経験を持ち、今季より新生ホンダYPFレーシングとして参戦する『ZR-V』の開発も担いつつ、TCRサウスアメリカ・シリーズでも自身初のフルシーズンを戦っているペーニャは、その南米TCR選手権と同じ車種をドライブするべくイタリアへ飛び、前戦バレンシアで自身とチーム初の世界戦表彰台を獲得したヴォルトとタッグを組む。
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そのペーニャ自身は昨年のインテルラゴスでワールドツアー初参戦を果たしているが、今回のモンツァ訪問は2010年のWTCC世界ツーリングカー選手権以来という特別な意味も持つ。当時、シボレー・モータースポーツ・スウェーデンからのスポット参戦では10位入賞のリザルトも残している。
「TCRの最高峰クラスで戦うことは長年の目標であり、大きなモチベーションになっているんだ」と、今季2025年のTCRサウスアメリカではネルソン・ピケJr.や自身の愛息であるティアゴとも共闘するペーニャ。
「この機会を与えてくれたすべての人に感謝したい。(TCR南米での所属先であるスクアドラ・マルティーノ代表の)セバスチャン・マルティノ、TCRサウスアメリカ、そしてFIA TCRワールドツアーと(TCR統括団体の)WSCの皆が多大な努力を払い、選手権での私の参戦を支援することに多大な関心を示してくれた。ここに挙げた誰もが大きな役割を果たしてくれたんだ」
これで今季の世界戦でもタイトル戦線で争うホンダ陣営のエステバン・グエリエリや、元TCR南米大陸王者イグナシオ・モンテネグロ(ともにゴート・レーシング/FL5型ホンダ・シビック・タイプR TCR)など、モンツァでのホンダ使いには南米出身ドライバーが数多く集うことになり、現在TCRサウスアメリカでランキング首位を行くペーニャも週末に向け高い目標を掲げる。
「プレッシャーはあるよ。勝利を目指して戦いたいから自分自身にプレッシャーを掛けている。モンツァでスタートできる週末が待ち切れないね」
■シリーズ存続の危機
一方で、開幕戦の度重なる延期が続いてきた南半球を代表する国内選手権、TCRオーストラリアの2025年シーズンは、約2カ月前に発表された最新のカレンダー改訂で6月27~28日に開催されるワン・レースウェイでのイベントをオープニングに指定していたものの、こちらも開催中止が決定。さらに8月のウイントンも立て続けにキャンセルが決まり、残すはFIA TCRワールドツアー併催の『ザ・ベンド500』と、ウルトラC的な組み込みでシリーズ戦に指定されたマカオでのストリートレース、たった2戦となってしまった。
2025年のTCRオーストラリアは、当初4月11~13日にタウポ・モータースポーツパークで開幕する予定だったものの、その後も6月6~8日のパースへと開幕戦が変更されるなど紆余曲折のスケジュール変更が続いてきた。
現時点で年間エントリーが確定しているのはHMOカスタマー・レーシングのヒョンデが2台、チーム・スーター・モータースポーツのアウディが1台、そしてチャレンジ・モータースポーツのアウディ1台を含む4台のみとされ、こうした状況も受けワン・レースウェイは併催カテゴリーを含む週末のキャンセルを決断。これを受けシリーズ側も「8月のウイントンを中止し、改めて9月の『ザ・ベンド500』がこのカテゴリーを再始動させる適切なプラットフォームだと判断した」とし、これで世界戦併催のみの国内1戦、マカオ1戦のシーズンというシリーズの存続事態が危ぶまれる窮地に陥った。
「他のカテゴリーがイベントから撤退したことを受け、ワン・レースウェイで開催されるふたつの国内レースカテゴリーのうちのひとつになる予定だったTCRオーストラリアは、イベント主催者に対し、この大会を中止することが、同カテゴリー、競技者、そして関係者にとって最善の利益であると伝えた」とシリーズ公式リリースには記された。
その9月開催ザ・ベンドには少なくとも25台のグリッドが組まれると予想されているが、今後の動向次第ではFIA TCRワールドツアーへの影響も避けられない状況となってしまった。
[オートスポーツweb 2025年06月19日]
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