2023年FIA F2第11戦スパ・フランコルシャンの予選ではピット位置が大きく影響し、アタック途中に降雨に見舞われた岩佐歩夢(ダムス/レッドブル&ホンダ育成)は16番手という結果に終わった。
ただ、スプリントレース(決勝レース1)では予選の悔しさを跳ね除けるかのようなオーバーテイクショーを展開し、8ポジションアップ。さらに2番手チェッカーのリチャード・フェルシュフォー(ファン・アメルスフォールト・レーシング)がレース後に失格となり、順位がひとつ繰り上がり、2点獲得の7位という結果を掴んだ。
【ポイントランキング】FIA F2第11戦スパ・フランコルシャン 決勝レース1終了時点
「16番手スタートからポイントをとれるところまでポジションを上げられたことはよかったと思います」と岩佐はスプリントレースを振り返った。
岩佐はスタートの蹴り出しがよく、2ポジションアップの14番手でターン1に飛び込むと、ポジションを守ったままオープニングラップを終えた。
「スタートはかなり決まったのですが、前列のクルマの動きが遅くて大きくステアリングを切り、アクセルを戻すような状況になってしまったので、思ったほど順位を上げることができませんでした」
「その後、マシンのペースはかなりよく、特に最終シケインを立ち上がってからセクター1は速かったので、ターン5の前のストレートでオーバーテイクを決めることができました」
岩佐は、2周目にアイザック・ハジャル(ハイテック・パルスエイト/レッドブル育成)、6周目にチームメイトのアーサー・ルクレール(ダムス/フェラーリ育成)、7周目にオリバー・ベアマン(プレマ・レーシング/フェラーリ育成)、9周目にゼイン・マロニー(ロダン・カーリン/レッドブル育成)、14周目にラルフ・ボシュング(カンポス・レーシング)と、いずれもターン4(オー・ルージュ)立ち上がりのケメルストレートからターン5進入という位置でライバル勢を次々と攻略する。
2周目終わりにトップ走行中のユアン・ダルバラ(MPモータースポーツ)が、マシンのヘッドレストが外れるというまさかのトラブルでレースを終えたこともあり、岩佐は8番手でレース終盤を迎えた。
そんな岩佐の眼前には、ランキングトップにつけるフレデリック・ベスティ(プレマ・レーシング/メルセデス育成)が7番手を走行。岩佐はファイナルラップの最終シケインで勝負を仕掛け、レイトブレーキング。タイヤスモークを上げながらベスティのインに飛び込む。ただ、アウト側に膨らんだ岩佐は、シケイン出口でベスティのイン側という位置となり、立ち上がりでベスティが先行。岩佐は8番手でチェッカーを受けた。
レース後、2番手でチェッカーを受け、さらにはファステストラップも記録していたフェルシュフォーが技術規則違反で失格となった。
これで正式結果で岩佐は7位に。なお、2位にランキング2位につけるテオ・プルシェール(ARTグランプリ/ザウバー育成)が、そして6位にベスティが浮上。ファステストラップの1点はこのレースでFIA F2初勝利を飾ったエンツォ・フィッティパルディ(ロダン・カーリン/レッドブル育成)が獲得した。
「マシンもよかったですが、自分としてもかなりアグレッシブに攻めていけたレースでした」と岩佐。
「最後のシケインの仕掛けは自分のブレーキングのミスで成功しませんでしたが、ミスしなければスムーズに抜けるイメージだったので、詰めの精度については改善しなければならない点です」
「ドライコンディションでのマシンのペースは予想よりよかったので、このパフォーマンスを保ち、自分もアグレッシブな姿勢で攻めていけば、フィーチャーレースでも今日のようなパフォーマンスが出せると思います」
続く、フィーチャーレース(決勝レース2)は7月30日(日)の現地時間10時00分(日本時間17時00分)から、タイヤ交換義務を有する周回数25周で争われ、岩佐は再び16番手からスタートを迎える。
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