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世界限定50台 CANYONがシクロクロス用バイク「インフライト CF SLX 9 MVDP」を発売

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世界限定50台 CANYONがシクロクロス用バイク「インフライト CF SLX 9 MVDP」を発売

 ロードレース、クロスカントリー、シクロクロスとマルチに活躍するサイクリング界の至宝、マチュー・ファンデルプール(MVDP)選手をシクロクロス世界選手権3連覇(2019年、2020年、2021年)に導いたのが、この競技に必要とされる革新的な機能性を盛り込んだCANYON(キャニオン)の「Inflite(インフライト)」です。

 シクロクロス競技はロードレース競技の冬場のトレーニングとして、未舗装路で行なわれる短時間のトレーニングレースでしたが、現在ではエキサイティングなコンペティションレースとして人気があり、ステータスも上がっています。

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 2023年型のシクロクロス用モデルとしてキャニオンが最初にリリースするのが、世界限定50台のみ生産されるマチューのシグネチャーモデル「インフライト CF SLX 9 MVDP」であり、これは「エアロード CFR DISC MVDP」(※発表済み、未発売)、「ラックス CF SLX フレームセット MVDP」(※発売済み、完売)に続く第3弾となります。その他の「インフライト」2023年モデルについては2022年9月発売予定です。

 近年、シクロクロスという競技は劇的に変化してきました。昔はロードレーサーたちがコンディションを維持するためのオフシーズンのトレーニングとして取り組まれてきたものが、今ではライダーの有酸素能力と同様に技術的なスキルが試される、ユニークでスペクタクルな競技へと進化しています。

 砂地獄のような急な下り坂を全開で走り、シケインを乗車したままバニーホップで飛び越えたり、ほとんどの選手がバイクを担いでやっとのことで上るようなテクニカルな傾斜を、乗車したまま力強く駆け上がったりする選手たちの姿を見て、衝撃を受けることは間違いないでしょう。

 現代のレースにおいて優位に立つためには、バイクを扱うための高度なハンドリングスキル、バランス、ラインを読む戦術眼、そしていざとなればすぐにバイクを肩に担いで走るといった判断力が必要です。世界最高峰のシクロクロスシーンの中でも最高のライダーたちは、そのすべての資質を備えています。

 そしてさらにもうひとつ、自分たちのレースバイクに全幅の信頼を寄せているのです。キャニオンのエンジニアとデザイナーは、新しいインフライト、最高のバイクを作るため、前例に囚われない、大胆な選択をしたと言います。

 シクロクロス特有の、バイクを肩に担いで走るシーンがあります。このためバイクメーカーは、フレームの前三角のスペースを大きく確保するため、トップチューブを高くし、ホリゾンタル形状にすることがよくあります。すると肩を入れて担ぎやすくなる一方、シートポストの露出が少なくなり、フレームの柔軟性が制限されるため、振動吸収性が悪くなります。その結果、乗り心地の悪化、ライダーが疲弊し、バイクをコントロールするためのエネルギーが奪われ、さらにパワー伝達の効率が悪くなる原因にもなります。

 荒れた路面での乗り心地を向上させ、ライダーの身体能力を温存し、ペダリング効率を向上させながら、フレームの前三角のスペースを大きく確保する……キャニオンの解決策は、革新的な最新技術を駆使して、保守的なUCIレギュレーションに準拠しながらも優れた機能性を備えるフォルムを実現することでした。その答えがトップチューブの屈曲部「キンク」だったのです。

 インフライトはトップチューブの形状を最適化して大きな前三角のスペースを確保し、肩に担ぎやすいことはもちろん、手でトップチューブを持った時にフィットする、特別な輪郭のデザインを採用。さらにバイクを持ち上げた際に前後バランスを取ってバイクが暴れない位置となるよう、その屈曲部の位置を調整しました。これにより、シートポストの露出を十分に維持しながらも、肩に担ぐ動作を容易にすることができました。

 このようにシートポストの露出を増やすことは現代のシクロクロスバイクでは珍しく、衝撃吸収性と乗り心地を大幅に向上し、さらに優れたペダリングトルクの伝達効率をも実現したのです。

※ ※ ※

 キャニオンの新型シクロクロス用バイク「インフライト CF SLX 9 MVDP」(2023年型)の価格は、完成車モデルで60万9000円(送料、消費税別)です。

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