F1では現在、年間の予算上限が定められており、開発が大いに制限されている。かつてのように資金にモノを言わせた開発はできない時代となっているのだ。
そうした状況のなか、毎回のようにアップデートを投入してくるフェラーリに、これほど積極的な動きを続けられるのは何故なのか、とメルセデスのトト・ウルフ代表は疑問を示していた。
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「フェラーリがあれほど大規模なアップデートを次々とマシンに投入できることに少し驚いている」とウルフ代表は言う。
そしてウルフ代表はフェラーリについて「そろそろ予算が尽きるはずだ」と示唆。今後はアップデートのペースが鈍ることを期待しているような発言もしていた。
しかしイギリスGPで、フェラーリのフレデリック・バスール代表は真っ向から反論。フェラーリはライバル以上に積極的な開発をしているわけではなく、この新レギュレーション時代ではアップデートの効率性こそが成功を左右すると主張した。
「トトやメルセデスからそういう話が出るのは、正直かなり皮肉に聞こえる」
「レッドブルやメルセデスが開発を進めれば『天才』と称賛される。しかし我々が開発すると『不正をしている』という話になる」
「こういう話は少し落ち着いたほうがいい。我々はレッドブルや他のチーム以上にパーツを投入しているわけではない。あれは冗談だったのかどうかは知らないがね」
その後、バスール代表は「不正」という表現について説明を求められ、ウルフ代表が実際にそのような主張をしていると考えているのかと問われた。すると彼は次のように答えている。
「もし我々がコストキャップを超過していると考えているのであれば、私にはそういう方向の発言に聞こえる」
バスール代表は金曜日の記者会見を通じて終始攻撃的な姿勢を見せており、レッドブルリンクでのウルフの発言について質問されるたびに明らかな苛立ちを見せていた。
例えば、2026年シーズンにおいて、フェラーリだけがメルセデス以外で勝利を挙げているチームであることを踏まえ、「なぜウルフ代表はフェラーリを名指ししたのか」と質問された際には、次のように返答した。
「その質問をするならトト本人に聞いてくれ。なぜ彼が私について話したのか、正直なところ私にはまったく分からない」
バスール代表とウルフ代表は長年にわたり親しい友人関係にあることで知られている。しかし、その後ふたりで話をしたのかと問われると、バスール代表は鋭い口調でこう答えた。
「話をしない方が良かったと思う」
バスール代表はその後フェラーリが積極的にアップデートを投入している理由については明確な説明を行った。シーズンの3分の2がまだ残っている状況では、できる限り早く改良パーツを投入するのが当然だという考えだ。
「我々は皆同じ立場にいる。何か投入できるものがあれば、できるだけ早い段階で投入するんだ」
「最後の2レースだけコンマ数秒の向上を得るよりも、5レースにわたってコンマ数秒のアドバンテージを持つ方が良いに決まっている」
「ただし、パフォーマンスを見つけ出すのは簡単ではない。時には大規模アップデートを投入しているように見えても、実際にはいくつかの部品を変更しただけという場合もあるんだ」
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