ホンダ陣営のGT500ルーキーとして、今季Modulo Nakajima Racingからフル参戦した太田格之進。モビリティリゾートもてぎでの最終戦は、厳しいレースとなった。64号車Modulo NSX-GTは、左フロントタイヤのみ交換するという奇策に出たが成功せず、再びピットストップを行なった後に太田がGT300クラスの車両と接触してリタイアとなった。
「左フロントだけ交換して僕に交代する作戦でしたが、10周~15周走ったところで、ペースも悪いし、もう1回入ってバックアップタイヤに交換しようということになりました。この時点で勝負権を失っていますし、結果的には全然正解ではなかったなと思います」
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戦略についてそう振り返る太田。接触については次のように語った。
「タイヤが持たないということでタイヤを交換しましたが、それが温まらないという状況で、360号車(RUNUP RIVAUX GT-R)と1コーナーで被る形になりました。僕が相手の横っ腹に当たってしまったという感じです。詳しくは正式なオンボード(映像)が出てから見直したいですが、僕としては周回遅れでしたし、焦っているわけではありませんでした。ただ、今週ウォームアップに苦しんでいる中で、当たってしまったのは反省すべきところだと思います」
スーパーGTでは苦しみながらも随所で光る走りを見せ、同じく参戦1年目となったスーパーフォーミュラでは後半戦からトップクラスの速さを発揮して最終戦では初優勝を飾るなど、充実のルーキーイヤーを送った太田。スーパーGTに関しては、来季はブリヂストンタイヤを履くチームに移籍するのではないかという噂がパドックでは取り沙汰されている。
今季ARTAのドライバーとしてタイトル争いに加わった大津弘樹も、昨年までは太田のように、伊沢拓也と共に64号車のドライバーとしてダンロップタイヤの開発を担ってきた。大津も苦しいレースを何度も経験してきたが、そのことによってドライバーとしての引き出しが増えたと語っている。
「ダンロップさんとナカジマレーシングさんと、3年間色々な状況で走らせてもらい、伊沢さんからも色んなアドバイスも貰いました。そういう蓄積がちょっとずつ自分の力になっていったのは感じていました」
大津はそう語る。
「(チームを移籍して)1年目で結果残すのは、ぽっと出のルーキーだと結構厳しいとこはあると思いますが、自分にはそういった背景があるので、それが自信の源になってるなと思います」
「苦しい中でもちょっとでも速く走ろうということを、3年間常に繰り返してたので、そういうひとつひとつが新体制になった1年目でも冷静に走れているひとつの要因かなと思っています」
当の太田も国内トップカテゴリーでのルーキーシーズンを振り返り、スーパーGTでの経験は大いに勉強になったと語った。
「最後こういう形になったことは本当に残念ですが、シーズン全体を見ると、特にフォーミュラは少しずつ調子を上げていくことができました。GTは上がったり下がったりを繰り返す中で色々勉強させてもらったと思います」
「最後の終わり方がああいう形だったので、気持ち的には落ち込んでいますけど……ルーキーイヤーにこのチームで走れて良かったと思います」
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