メルセデスは、今シーズンのF1でも優れたパフォーマンスを発揮しており、これまでの3レースで他チームを圧倒。ポールポジションと優勝を他チームに譲っていない。
メルセデスのチーム代表を務めるトト・ウルフは、ドライバー同士のバトルを促すために、いくつかのレースで戦略を分ける可能性があることを認めつつも、チームとしてショーを改善するためにできることはほとんどないと話した。
■盤石のスタートダッシュ決めたメルセデスに油断なし。未だ高温環境でのレースに懸念
「2020年シーズンは勝って当たり前、あとは公園の散歩するようなモノだと考え、12月にパリ(FIA授賞式)でトロフィーを受け取るだけだと考えていたら、我々がチャンピオンシップで勝つことはできないだろう」
「チャンピオンシップが終わったという考えはかけらもない。一方で、我々や2010年ごろのレッドブル、2000年代初めのフェラーリなど、ひとつのチームが優位に立つというのは、チャンピオンシップにとっては常に奇妙なものだ」
「チャンピオンシップの予測可能性に関して、チームに責任があるとみなされるが、それを改善するのはチームの責任ではない」
ウルフは、ライバルと僅差のチャンピオン争いが展開されることを望んでいるが、そのためにはライバルたちがパフォーマンスを上げる必要があると語った。
「我々は素晴らしいライバルたちとの競争を熱望している。フェラーリやレッドブルと戦うことを望んでいるし、レーシングポイントのようなチャレンジャーがそのゲームに参加することを期待している」
「一方で、マクラーレンやルノーはトップグループに戻る方法を見つける必要がある」
「FP1が行なわれる毎週金曜日に、最終結果が分からないような激しい競争を期待したいが、我々の立場からこの段階で勢力図を変えるのは非常に困難だ」
「我々にはひとつの重要な目標がある。それは毎週末、我々の能力を最大限に発揮し、多くのポイントを獲得してチャンピオンシップに挑むことだ。他にできることはない」
ウルフは、メルセデスにトラブルが起きた場合、ライバルたちはギャップを簡単に埋めることができると気を引き締めた。
「レッドブルは週末の間、ずっと苦戦していた。だが彼らはかなりまともなレースカーを持っている。(ハンガリーGPでマックス・フェルスタッペンがレース前にクラッシュし)スタートできないようにも思えたが、メカニックたちは本当に素晴らしい仕事をした」
「ギャップはない。ドライバーズランキングを見ると、トップのルイス(ハミルトン)からマックスまでの差は、3レースで30ポイントだ。一度リタイアしてしまえば、ギャップはなくなる。だから努力を続ける必要がある」
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