■三菱アウトランダーPHEVのオーディオはヤマハ製!その「アルティメット」な良さとは?
一般社団法人日本オーディオ協会が主催する「OTOTEN 2025」が、東京国際フォーラム(東京都千代田区)で2025年6月21日と22日に開催されました。OTOTENは、1952年に初めて開催された「全日本オーディオフェア」から数えて70年以上の歴史をもつ、国内最大級のオーディオとホームシアターの祭典です。
【画像】クルマの最新オーディオシステムをたっぷり楽しめる「OTOTEN」ってどんなイベント?(18枚)
国内外さまざまなメーカーが東京国際フォーラムに集まり、入場無料(事前登録制)ということもあって、老若男女問わず多くの音楽好きやオーディオ好きで、会場はにぎわっていました。
今回は多くの展示のなかで、デモカーでの試聴を実施していた「三菱自動車」と「パイオニア」の2台の車両について、実際に体験してみました。
今回OTOTEN初出展となる三菱自動車は、最新のアウトランダーPHEVを展示。この車両には、ヤマハと三菱自動車が共同開発したオーディオシステムが搭載されています。ヤマハのオーディオシステムが国産車に採用されるのは今回のアウトランダーPHEVが初めてとなります。
2024年に実施された大幅マイナーチェンジのタイミングで、従来のBOSEサウンドシステムに代わってアウトランダーPHEV専用に開発されたこのヤマハのサウンドシステムは、「Dynamic Sound Yamaha Premium(ダイナミック サウンド ヤマハ プレミアム)」(8スピーカー)と「Dynamic Sound Yamaha Ultimate(ダイナミック サウンド ヤマハ アルティメット)」(12スピーカー+デュアルアンプ)の2種類があり、今回はより上級の後者が標準装備されるP Executive Packageグレードで試聴できました。(Pグレード、Gグレードには19万8000円のオプション)
曲は3つの選択肢から2つ選ぶ流れとなっており、今回は「Jazz」と「Classic」を選択。5つから選択可能なリスニングポジションを「運転席」に、ヤマハのサウンドマイスターが入念なサウンドチューニングを実施したサウンドタイプは「Lively」「Signature」「Powerful」「Relaxing」の4つから選択可能で、曲に合わせて「Lively」「Signature」を切り替えながら試聴しました。
■楽器の音のクリアさに驚き…!車両構造にまで手をいれたからこそ体感できる極上空間
聴き始めて驚いたのは、それぞれの楽器の音がとてもクリアに、忠実に耳に届くことです。わずかな弦の触れ始めや、ピアノの鍵盤をタッチした瞬間の空気の変わり方まで、音楽に合わせて耳に届けてくれるような繊細かつ澄み切ったサウンドで、楽器メーカーであり、かつ音楽を普及させるという強い思いが根幹にあるヤマハならではの音作りのこだわりを体感できました。
「アルティメット」システムは、各スピーカー類やアンプ、DSP(デジタル・シグナル・プロセッサー)など各機器のこだわりはもちろんのこと、ドアの構造にも手が加えられています。
部品取り付けの際に使用されるサービスホールを樹脂製カバーでふさぎ、パネル自体の補強材の大型化やおもりの追加、さらには溶接スポットを追加する手の込みようで、パネル剛性を従来型より1.5倍増強させています。
これにより、低音のBassが効いた曲で音量をかなり上げていっても、スピーカー周辺やドアパネルが共振するようなそぶりは一切見せず、スピーカーだけでなく車両全体の構造も相まって、音の繊細な再現性と、大音量でもサウンドバランスが崩れないカチッとした剛性感のある音響空間を味わうことができました。
現在の装着率は「アルティメット」が6割、「プレミアム」が4割で、当初想定していたよりもアルティメットの比率がかなり高めに推移しているとのことです。
今回は停止状態での体験でしたが、高速道路走行時やオフロード走行中、エアコンの作動音、雨天時には雨量やワイパーの作動音によって聞こえにくくなる場合でも、環境の変化に応じて補正し、常にクリアな音を楽しめるように設計されています。
■パイオニアが目指す「究極の世界観」を味わえるGR86
パイオニアは、先日新たに登場した車載用ハイエンドスピーカーシリーズであるGRAND RESOLUTION(グランドレゾリューション)を中心に展示していました。
本製品は「音のパイオニア」への原点回帰をテーマに、東北パイオニアが中心となって総力をあげて開発したもので、独自技術である「CST(Coherent Source Transducer)ドライバー」の採用や、ツィーターにはカースピーカーとして世界初となる「蒸着ベリリウム振動板」が使用されるなど、「スピード感に満ちた圧倒的な再生能力により、空間と時間の一致が誘う、異次元のサウンド」の実現を目指したとのことです。
まずは展示室で17cmのセパレート3ウェイスピーカー「TS-Z1GR」(77万円!)を試聴できました。同製品はパイオニアの原点をうたう新製品ということもあり、会場には1937年にパイオニアの創業者が国産初のHi-Fiダイナミックスピーカーとして開発・発売した「A-8」も展示。その思想や技術の継承というパイオニアのGRAND RESOLUTIONに対する意気込みが伝わる展示内容となっていました。
実際にサウンドを聴いてみると、車載スピーカーとは思えないその臨場感に圧倒されました。いくつかのLive音源を聴いたところ、複数ボーカルの曲ではその歌い手それぞれの位置までがしっかりと聞き取れ、まるで目の前にいるかのようなカチッとしたサウンドを届けてくれます。
また曲が終わったあとの観客の拍手が収録されている部分では、目をつむるとそこからまるで部屋の奥に会場が広がり、数百人の拍手がホール全体を包み込む場面に居合わせたかのように錯覚してしまうほどです。
■これがホントにクルマのなかで聴ける音なのか! 驚愕(きょうがく)の臨場感
続いてトヨタGR86のデモカーに乗り換えて試聴をすると、その臨場感の高さをさらに実感できました。
担当者によると「2ドアのFRスポーツカーであるGR86は、音楽を聴くという意味ではデモカーに仕立てるのはハードルの高い車種」ではあったものの、「だからこそあえてこの車種でどこまで狙えるかに挑戦する意味合い」もあって、あえてGR86を選んだとのこと。
また、スピーカーには先ほど紹介した「TS-Z1GR」システムが搭載されていますが、このスピーカー商品単体を訴求するというよりも、パイオニアが目指す究極の姿、GRAND RESOLUTIONのコンセプトを体現すべく、スピーカー以外にもさまざまな手を加えて製作された車両とのことです。
曲は6種類から選ぶことができ、今回は先ほどの展示室で受けた印象をより体感してみようと、藤井風さんの「満ちてゆく」を選択して試聴してみます。この曲は1番のAメロ、Bメロからサビにかけてはピアノの伴奏とボーカルというシンプルな構成から始まり、後半にかけて伴奏やバックコーラスが徐々に増えてきて大きく盛り上がりを見せて、最後にシンプルなピアノ伴奏に戻るという構成となっています。
前半はボーカルの息遣いを鮮明に、かつピアノを弾きながら歌っている姿が目の前に浮かぶようなしっかりとした定位の良さと音響空間で、良い意味でスピーカーがどこの位置にあるのかが分からなくなるような感覚になります。
そこから曲の盛り上がりに合わせてさまざまな音の要素が増えていくなかで、すべての音を逃さずに、かつ着座位置が低く車室内も狭いなかで音楽を聴いているとはまるで思えないような音の空間の広がりを体感。
フロントガラスがはるか遠く向こうに、また天井の低いスポーツカーとは思えない、音楽ホールのなかにいるようなサウンドに包まれる体験は、まさにパイオニアが原点に立ち返り総力を挙げて開発したハイエンドモデルの実力を感じるものでした。(くるまのニュース編集部)
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