構築的で繊細なモードが宿るジル サンダー──特集：1枚で主役級になるシャツの選び方

今シーズのジル サンダーのシャツコレクションは、デザインはもちろん素材感だけでも1枚で主役級の逸品揃い。モードな遊び心溢れる上品なデザインは唯一無二だ。

モードで先進的な素材使いとカッティング

今シーズンのジル サンダーは、カナダ人写真家・グレッグ・ジラードの作品から着想を得た都会的なコレクションを展開。注目のシャツは、華やかなカラーパレットを採用しながら、クリーンで構築的なデザインが際立っている。素材にシルクやヴィスコースを用いることで、素材特有の上品な光沢感と相まってエレガントなムードを演出する。

OPEN COLLAR SHIRT上品な光沢感が際立つレモンイエローのオープンカラーシャツは、リサイクル可能なポリエステルで仕上げているという環境にも優しい逸品。ワイドシルエットでドロップショルダー、さらに大きめのパッチポケットを備えたエフォートレスな作りは、ライトアウター感覚で着てもOK。

STAND COLLAR SHIRT白地に、黄色の曲線的なパッチワークデザインが目をひくスタンドカラーのプルオーバーシャツ。ヴィスコースレーヨンとシルクを駆使した仕立ては、滑らかなタッチで、シャイニーなルックスがラグジュアリーなムードを演出してくれる。背中側にある3つのボタンを開閉して着るという独創的な意匠も魅力だ。

SHIRTシンプルな比翼式のタイ付きシャツはパールのような輝きがあり、角度によって表面の色が変化する玉虫色のボディが妖艶な存在感を放つ。独創的なカラーとは対照的に、無駄のないクリーンなデザインが、都会的なムードを際立たせている。共字のタイも抑制を効かせたアクセントになっている。

SHORT SLEEVE SHIRTボクシーフィットに映える、大胆なラウンドデザインが目をひくオープンカラーシャツに注目したい。チョコレートのように深みのあるガナッシュならではの上品で落ち着いた色味と、シルクとヴィスコースを駆使した繊細な光沢感が、ラグジュアリーで大人なムードを演出。

ジルサンダージャパン TEL:0120-998-519写真・高橋絵里奈　文・オオサワ系、森下隆太　スタイリング・安倍拓志　編集・岩田桂視（GQ）