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オラオラ顔はどこから始まった? ミニバンの最初はどれ?? クルマ界の「今」を賑わすブームの開祖カーを探る

掲載 更新 22
オラオラ顔はどこから始まった? ミニバンの最初はどれ?? クルマ界の「今」を賑わすブームの開祖カーを探る

 たとえば現在ならSUVは世界的なブームだし、比較的新しい流れとしては新世代クーペタイプの潮流も起こっている。

 いつの時代にも、クルマ界にはそうしたなにかしらのブーム、潮流があり、それが自動車産業の発展を下支えしてきたと言っても過言ではない。

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 この企画は、そうしたいくつものブームの「開祖」的なクルマを探仕出してみるというものだ。

 2名の自動車史に詳しい評論家が選出した「開祖候補」カーについて、編集部が「それならコッチなんじゃねーの?」と思ったほうに投票。投票数の多いほうが真の「開祖王」として認定される、という流れだ。

 現在のクルマ界で幅を利かせているブーム。その「始まり」探しの旅にご案内!

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※本稿は2020年9月のものです
選出・文/片岡英明、鈴木直也、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』 2020年10月26日号

■Part01 プレミアムSUVの“開祖”は誰だ?

●乗って快適、所持して自慢。それがプレミアム

 悪路だけ走ってればよかった時代は終わり、舗装路での快適性&ステータスまで求められるようになった現在のSUV。そんなしゃらくさい流れを生み出してしまった最初の一台はなんなのか?

●片岡英明の見解 → 三菱 2代目パジェロ

三菱 2代目パジェロ…最上級グレードのスーパーエクシードは、電動スライドシート&シートヒーターなども装備されていた2代目パジェロ

 乗用車ベースのクロスオーバーSUVが登場する前にプレミアムSUVの世界を提案したのが1991年に登場した第2世代のパジェロだ。自慢の高い走破性に加え、4ドアのロングボディは快適性も大きく向上させている。

 副変速機付き4WDは電子制御デフロック付きのスーパーセレクト4WDに進化し、高速走行も余裕でこなす。エンジンもディーゼルターボだけでなく上質なパワーフィールのV6エンジンを設定した。上級グレードは本革シートを採用し、贅沢さも格別。

●鈴木直也の見解 → トヨタ 初代ハリアー

トヨタ 初代ハリアー…6代目カムリをベースに作られた初代ハリアー(1997年登場)。「WILD but FORMAL」のCMキャッチコピーがすべてを物語る

 その昔、SUVがまだRVと呼ばれていた頃、初めて全国的なブームを起こしたクルマがパジェロだった。ただ、パジェロはそもそも本格クロカン4WDだから、都会派ユーザーには過剰にヘビーデューティ。ブームが一巡すると、もっとオシャレでライトなSUVが望まれるようになる。

 そのニーズをうまくキャッチアップしたのが、1997年デビューの初代ハリアー。このクルマ以降、乗り心地と居住性に優れたセダンベースのプレミアムSUVの天下となったわけでございます。

●ベストカーで「決」を採ると…2代目パジェロ:1票 vs 初代ハリアー:6票

 部内で唯一パジェロに票を入れたイイジマは「2代目パジェロ、もしくはランクル80しかないっしょ!」と力説。が、賛同されず…。

■結論:初代ハリアーこそ開祖!!!

■Part02 ミニバンの“開祖”は誰だ?

●日本的なクルマの使い方、その最適解がコレ

 自動車史で考えれば、1982年登場の日産・初代プレーリーが日本的ミニバンの開祖のはず。が、今回お願いしたお二方とも、少し違った考えをお持ちのようで……。

●片岡英明の見解 → ホンダ 初代オデッセイ

ホンダ 初代オデッセイ…1994年にデビューした初代オデッセイ。普通の乗用車感覚で乗れるミニバンとして大ヒット

 オデッセイが登場するまでのミニバンは、商用の1BOXをベースに鼻先を追加しただけだった。が、1994年秋に登場したオデッセイは違う。アコードをベースに、伸びやかなワンモーションフォルムのボディを被せた。

 ホンダは生活を創造するクリエイティブムーバーと呼んでいる。セダン感覚の洗練されたハンドリングと乗り心地、快適に座れる広いキャビンがオーナーを魅了した。

●鈴木直也の見解 → マツダ 初代MPV

マツダ 初代MPV…1990年に日本に導入された初代MPVは、クロスオーバーSUV的な性格も併せ持っていた

 昔は多人数乗用車といえば“ワンボックス”だったが、その実体は5ナンバー登録用にアレンジした商用車。今のミニバンと比べたら、走りも乗り心地も洗練性に欠けるものだった。

 そんな時代、FRレイアウトながら純粋なパッセンジャービークルとして生まれたのがマツダMPV。北米市場向けに企画されただけに、走りの洗練度はミニバンの名にふさわしいものがありました。

●ベストカーで「決」を採ると… ホンダ 初代オデッセイ:5票 vs マツダ 初代MPV:2票

 鈴木直也氏の解説には説得力があったが惜しくも敗退。ホンダの業績を回復させたオデッセイのような強力なエピソードがあれば……。

■結論:初代オデッセイこそ開祖!

■Part03 ハイパワーセダンの“開祖”は誰だ?

●スポーツカー顔負けの迫力ある加速が魅力!

 大人なナリしてヤンチャな心臓。多くのクルマ好きが思わず身を乗り出す、そんなパワフルセダンの開祖を探す。どうやら日産勢同士の対決となったもようだぞ。

●片岡英明の見解 → 日産 スカイラインGT

日産 スカイラインGT…第2回 日本GPのためグロリア用の直6を強引に押し込んだスカイラインGT(1964年)

 第2回日本グランプリを制するために、1964年5月に限定発売されたスカイラインGTこそ、日本のハイパワーセダンの開祖であろう。

 スカイライン1500のボンネットを延ばし、グロリアの2L直6エンジンを押し込んだ。そしてスポーツキットも用意して高性能化を徹底。「羊の皮を被った狼」の異名をとり、レースでは敵なしの速さと強さを見せつけている。

●鈴木直也の見解 → 日産 初代シーマ

日産 初代シーマ…1988年に登場した初代シーマ。3L V6ターボの豪快な加速で、社会現象になるほど売れた

 大パワーエンジンはスポーツカー用というのが常識だった時代、VIP向けラグジュアリーセダンに3L V6ターボ255psをブチ込んで話題になったのが初代シーマだ。

 時あたかもバブル経済の上昇期だったこともあり、これが贅沢志向ユーザーのハートを捉えて大ヒット。一時は常勝クラウンを販売台数でぶち抜いて、トヨタの営業担当を狼狽させたと言われている。

●ベストカーで「決」を採ると… 日産 スカイラインGT:3票 vs 日産 初代シーマ:4票

「初代シーマは3ナンバープレミアムサルーンの開祖だけど、ハイパワーセダンの開祖かなぁ」とウメキは言っちょりますが……

■結論:初代シーマこそ開祖!

■Part04 クロスオーバーの“開祖”は誰だ?

●SUVのみがクロスオーバーにあらず! の視点で考える

 クロスオーバーというとSUVを想像しがちだが、今回は「何でもクロスしてればヨシ」という観点で開祖を選んでもらった。意外なクルマが顔を出す結果になったぞ。

●片岡英明の見解 → トヨタ 初代RAV4

トヨタ 初代RAV4…今や日産派になったキムタクをCMに起用していた初代RAV4。こちらはまっとうな選択

 乗用車と同じモノコック構造のボディに、フルタイム4WDを採用したライトクロカンとして1994年に登場した初代RAV4が開祖といえる。

 エンジンはセリカなどと同じ2Lの直4を搭載。高性能版の3S-GE型DOHCも用意され、高速道路やワインディングでも豪快な走りを披露した。また、3ドアモデルはダートランナーとしても非凡な実力の持ち主だった。

●鈴木直也の見解 → 日産 初代プレーリー

日産 初代プレーリー…「何にでも使える、使い方がクロスオーバー」との理由で選ばれた初代プレーリー(1982年)

 クロスオーバーという言葉を「複数領域をカバーする」という意味に捉えるなら、その元祖は初代プレーリーだ。

 有名なのはセンターピラーレス両側スライドドアだが、3列8人乗り仕様、横3人掛けベンチシート、回転対座シートなど、多彩な使い勝手はまさにクロスオーバー。リアサスのバネを横置きトーションバーとして低床化するなど、パッケージングも先進的。

●ベストカーで「決」を採ると… トヨタ 初代RAV4:3票 vs 日産 初代プレーリー:4票

 本企画担当は自信満々で初代RAV4に票を投じたのだが、結果はわずか1票差で初代プレーリー。そうかぁ、プレーリーかぁ……。

■結論:初代プレーリーこそ開祖!

■Part05 オラオラ顔の“開祖”は誰だ?

●威嚇して走ることの意味を、今は問わない

「オラついていることこそが正義」といわんばかりに幅を利かせる、昨今の一部のミニバンおよびセダン。紳士が眉をひそめる、そんな風潮を生み出した犯人を捜す。

●片岡英明の見解 → 日産 スカイラインスポーツ

日産 スカイラインスポーツ…1962年に発売されたスカイラインスポーツ。デザインはミケロッティ。ミケロッティ元凶説誕生

 今から60年前のトリノショーで鮮烈なデビューを飾り、1962年春に発売されたのがスカイラインスポーツだ。最大の特徴は強烈なインパクトを放つ迫力満点のフロントマスクである。4灯式ヘッドライトを45度傾けて配置し、台形デザインのきらびやかなメッキグリルを組み合わせた。

 派手な顔を持つクーペとコンバーチブルのデザインを手がけたのは、イタリアのジョバンニ・ミケロッティだ。後ろから迫ってくると道を譲りたくなるオラオラ顔のスペシャルティカーだった。

●鈴木直也の見解→日産 初代エルグランド

アメ車を思わせる迫力の顔つきで人気に。でも2代目時にアルファードにオラつき返される

 ラルゴ&セレナのハイウェイスターシリーズのヒットで、ミニバン系で新しいユーザー層を開拓した日産は、彼らの好みがいわゆる「オラオラ顔」にあるコトに気づいた。

 そしてそのブームを決定づけたのが、1997年デビューの初代エルグランドだ。その人気はトヨタをも焦らせ、グランビアやハイエースをベースに多くのオラオラ系モデルを誕生させるほどだったのだ。

 まあ、その後はアルファード/ヴェルファイアの登場で、今に至るしょんぼりな事態になるんだけどね。

●ベストカーで「決」を採ると… スカイラインスポーツ:2票 vs 初代エルグランド:5票

 こちらはほぼ順当な結果と言えるのではなかろうか。鈴木直也氏いわく「2代目エルグラもオラオラ顔文化に貢献した」とのこと。

■結論:初代エルグランドこそ開祖!

■終わりに

 評論家氏により選出された2台を、最終的に編集部内で多数決にかけたのが、思ったより票が割れて少し驚いている。

 ってことは読者の皆様もきっと「オレならコレが開祖だと思うなぁ」というのがおありなんじゃないだろうか。皆さんが思う開祖、ぜひ本誌やコメント欄に投稿してみてほしい。

【番外コラム】令和にも語り継ぎたい、昭和時代クルマ界あのブームの開祖さま

 64年の長さを誇る昭和に生まれた、後世に語り継ぎたいクルマ関連ブームをご紹介。

 ざっと駆け足で紹介すると、2代目プレリュード、5代目S13型シルビアが牽引した「デートカーブーム」。

 5代目マークII、2代目クレスタ、ソアラなどが牽引した「ハイソカーブーム」。1987年公開の映画『私をスキーに連れてって』に端を発するST165型セリカGT-FOUR人気などなどがありました。いや~、いい時代だったなぁ。

運転席側にも助手席リクライニングノブがあった2代目プレリュード

5代目マークII。車体色はスーパーホワイトがハイソカーのお約束

映画で大活躍。挙句ゲレンデ内をも疾走したセリカGT-FOUR

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文:ベストカーWeb ベストカーWeb編集部
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みんなのコメント

22件
  • オラオラ言いたいだけ
  • 「オラオラ顔」って表現がされ始めたのは2017年にアルヴェルがマイチェンした頃だったかと。
    そこから遡ってオラオラ顔の開祖を探るとか、いったいなんの意味が、、。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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