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「奇跡の出会い」と飛びつくのは待った! 走行距離の短い「眠れる旧車」に潜む危険

 基本的に旧車の低走行車は「動かさず放置」が多い

 中古車を選ぶときの基準は人それぞれかもしれないが、なるべくならば距離の少ない個体を狙いたいと考える人は多いことだろう。10万キロ目前の車両よりは3万キロくらいのそこまで消耗していない車両のほうがいいというのは、そこまでクルマに詳しくない人でも思いつくはずだ。

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 もちろん、過去のオーナーの乗り方やメンテナンスの状況によっても車両の程度は変わってくるとはいえ、距離を走っていない個体のほうが程度の良いものが多いというのは紛れもない事実である。しかし、この常識が当てはまるのは、せいぜい車齢10年程度の比較的新しめの車両に関して、となるのだ。

 たとえば、一般的に旧車と呼ばれるものや昭和の名車など、最近価格が上昇の一途を辿っているものなどは、極まれに「どこで眠っていたの!?」と言いたくなるほど距離の少ない個体が登場することも少なくない。

 そういった個体はボディや内装など、目に見える範囲は一般的な中古車に比べて圧倒的に美しい状態が保たれていることがほとんど。しかし、目に見えない部分、たとえばエンジンや足まわりなどはどんな状況になっているのかわからない。

 なかにはほぼ毎日エンジンは掛けて、週末だけ家の近所数キロをドライブしていた、という奇跡のような低走行車も存在するが、多くは車検が切れたタイミングで車庫に眠っていたような、いわば放置車両のようなものが多い。

 寝た子を起こした瞬間にトラブルだらけの可能性も

 もちろん購入するときには、ある程度の消耗品などは交換してくれるだろうが、内部パーツなど細部までチェックするのはなかなか難しいため、走らせ出した途端にあちこちからトラブルが出ることも少なくない。保証付きで販売されていればまだいいが、旧車ともなると部品の確保も一筋縄ではいかないことが多く、保証付きの個体はほとんどないハズ。そうなると、安くはない金額で購入した低走行の車両も、あっという間に不動のオブジェと化してしまうというわけだ。

 一方、常識的な距離を重ねてきた個体はそれなりに内外装にヤレは認められても、機関部品は定期的にメンテナンスされてきたものが多く、比較的すんなり乗り続けることができることが多い。

 それだけに“寝た子を起こす”というのはなかなかリスキーなことということができるが、それでも極上の個体を手にしたいという気持ちがあるのであれば、購入を止めるつもりはまったくない。ぜひ、世界で一番程度の良い個体を目指していただきたいところだ。

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