現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「奇跡の出会い」と飛びつくのは待った! 走行距離の短い「眠れる旧車」に潜む危険

ここから本文です

「奇跡の出会い」と飛びつくのは待った! 走行距離の短い「眠れる旧車」に潜む危険

掲載 44
「奇跡の出会い」と飛びつくのは待った! 走行距離の短い「眠れる旧車」に潜む危険

 基本的に旧車の低走行車は「動かさず放置」が多い

 中古車を選ぶときの基準は人それぞれかもしれないが、なるべくならば距離の少ない個体を狙いたいと考える人は多いことだろう。10万キロ目前の車両よりは3万キロくらいのそこまで消耗していない車両のほうがいいというのは、そこまでクルマに詳しくない人でも思いつくはずだ。

【お宝】もしも車庫に眠っていれば高値が付く超人気の中古車4選

 もちろん、過去のオーナーの乗り方やメンテナンスの状況によっても車両の程度は変わってくるとはいえ、距離を走っていない個体のほうが程度の良いものが多いというのは紛れもない事実である。しかし、この常識が当てはまるのは、せいぜい車齢10年程度の比較的新しめの車両に関して、となるのだ。

 たとえば、一般的に旧車と呼ばれるものや昭和の名車など、最近価格が上昇の一途を辿っているものなどは、極まれに「どこで眠っていたの!?」と言いたくなるほど距離の少ない個体が登場することも少なくない。

 そういった個体はボディや内装など、目に見える範囲は一般的な中古車に比べて圧倒的に美しい状態が保たれていることがほとんど。しかし、目に見えない部分、たとえばエンジンや足まわりなどはどんな状況になっているのかわからない。

 なかにはほぼ毎日エンジンは掛けて、週末だけ家の近所数キロをドライブしていた、という奇跡のような低走行車も存在するが、多くは車検が切れたタイミングで車庫に眠っていたような、いわば放置車両のようなものが多い。

 寝た子を起こした瞬間にトラブルだらけの可能性も

 もちろん購入するときには、ある程度の消耗品などは交換してくれるだろうが、内部パーツなど細部までチェックするのはなかなか難しいため、走らせ出した途端にあちこちからトラブルが出ることも少なくない。保証付きで販売されていればまだいいが、旧車ともなると部品の確保も一筋縄ではいかないことが多く、保証付きの個体はほとんどないハズ。そうなると、安くはない金額で購入した低走行の車両も、あっという間に不動のオブジェと化してしまうというわけだ。

 一方、常識的な距離を重ねてきた個体はそれなりに内外装にヤレは認められても、機関部品は定期的にメンテナンスされてきたものが多く、比較的すんなり乗り続けることができることが多い。

 それだけに“寝た子を起こす”というのはなかなかリスキーなことということができるが、それでも極上の個体を手にしたいという気持ちがあるのであれば、購入を止めるつもりはまったくない。ぜひ、世界で一番程度の良い個体を目指していただきたいところだ。

関連タグ

こんな記事も読まれています

韓国勢が大健闘 合理的な「兄弟」モデル:ヒョンデ・コナ・エレクトリック キア・ニロ EV お手頃EV 12台比較(5)
韓国勢が大健闘 合理的な「兄弟」モデル:ヒョンデ・コナ・エレクトリック キア・ニロ EV お手頃EV 12台比較(5)
AUTOCAR JAPAN
安い? 高い? トヨタ新型「ランクル250」は520万円から!「無骨すぎて」カッコいい!? 原点回帰モデルに反響集まる
安い? 高い? トヨタ新型「ランクル250」は520万円から!「無骨すぎて」カッコいい!? 原点回帰モデルに反響集まる
乗りものニュース
【F1チームの戦い方:小松礼雄コラム第3回】温かい歓迎を受けた春の鈴鹿。悔やみきれないミスと、1ストップ戦略で得た自信
【F1チームの戦い方:小松礼雄コラム第3回】温かい歓迎を受けた春の鈴鹿。悔やみきれないミスと、1ストップ戦略で得た自信
AUTOSPORT web
レッドブルF1は2025年も現在のコンビを継続か。パフォーマンスを改善したペレスがシート争いをリード
レッドブルF1は2025年も現在のコンビを継続か。パフォーマンスを改善したペレスがシート争いをリード
AUTOSPORT web
初の中国GPに臨む角田裕毅。手強い週末を予想も「自信はある。Q3進出と入賞を狙いたい」/F1第5戦
初の中国GPに臨む角田裕毅。手強い週末を予想も「自信はある。Q3進出と入賞を狙いたい」/F1第5戦
AUTOSPORT web
ゴツすぎる新型「“軽”SUV」実車公開! ワイド化&オシャグレーがカッコイイ! まるで装甲車なスズキ「ハスラー」に反響も
ゴツすぎる新型「“軽”SUV」実車公開! ワイド化&オシャグレーがカッコイイ! まるで装甲車なスズキ「ハスラー」に反響も
くるまのニュース
日産 "武士の甲冑" デザインの新SUV公開 「キャシュカイ」改良新型、欧州で今夏発売へ
日産 "武士の甲冑" デザインの新SUV公開 「キャシュカイ」改良新型、欧州で今夏発売へ
AUTOCAR JAPAN
スズキ「カプチーノ」や「アルトワークス」が激走! 軽自動車だけで争う200分の戦い「東北660耐久レース」が開幕
スズキ「カプチーノ」や「アルトワークス」が激走! 軽自動車だけで争う200分の戦い「東北660耐久レース」が開幕
Auto Messe Web
「ガンディーニ追悼」に初の「アメリカンヘリテージ」の企画など大人が楽しむ「オートモビルカウンシル2024」閉幕。過去最高の3万9807人が来場しました
「ガンディーニ追悼」に初の「アメリカンヘリテージ」の企画など大人が楽しむ「オートモビルカウンシル2024」閉幕。過去最高の3万9807人が来場しました
Auto Messe Web
【殺人チャイルドシート】 違法チャイルドシート買った人に返金はある? アマゾンと楽天の対応は?
【殺人チャイルドシート】 違法チャイルドシート買った人に返金はある? アマゾンと楽天の対応は?
AUTOCAR JAPAN
高速SA・PAのNo.1「ハイウェイめし」決定! 「高級志向にしたくない」担当者の思い  1位のメニューは“ごはんノンストップ”!?
高速SA・PAのNo.1「ハイウェイめし」決定! 「高級志向にしたくない」担当者の思い 1位のメニューは“ごはんノンストップ”!?
乗りものニュース
海外ライターF1コラム:24戦の理不尽なカレンダーが招く問題。人材不足が深刻化、“根無し草感”で疲弊するドライバー
海外ライターF1コラム:24戦の理不尽なカレンダーが招く問題。人材不足が深刻化、“根無し草感”で疲弊するドライバー
AUTOSPORT web
スズキが「謎のクルマ」実車公開! めちゃゴツい“骨組み”に「Sマーク」装着! “強靭な構造”で未来を支える「新型ユニット」に期待!
スズキが「謎のクルマ」実車公開! めちゃゴツい“骨組み”に「Sマーク」装着! “強靭な構造”で未来を支える「新型ユニット」に期待!
くるまのニュース
マツダ、2024年スーパー耐久シリーズに3台で参戦
マツダ、2024年スーパー耐久シリーズに3台で参戦
レスポンス
マイチェンしたいすゞ・ギガが2024年問題の救世主に! 低床3軸でドライバーの負担も軽い
マイチェンしたいすゞ・ギガが2024年問題の救世主に! 低床3軸でドライバーの負担も軽い
WEB CARTOP
ポルシェ963最新ファクトリーの利点を語るロッテラー「ピット作業のスピードと精度が上がった」
ポルシェ963最新ファクトリーの利点を語るロッテラー「ピット作業のスピードと精度が上がった」
AUTOSPORT web
SPKがシミュレーター機材の研究施設「シミュレーターラボ」を開設 企業や行政、eスポーツイベントに場所提供も
SPKがシミュレーター機材の研究施設「シミュレーターラボ」を開設 企業や行政、eスポーツイベントに場所提供も
くるまのニュース
トヨタ ランドクルーザー250 をモデリスタがカスタム…都会派もアウトドア派も
トヨタ ランドクルーザー250 をモデリスタがカスタム…都会派もアウトドア派も
レスポンス

みんなのコメント

44件
  • 昔の車は簡単に走行距離を操作できる
  • エンジン、足回り系なら最悪スワップとかで凌げるが、内外装系はどうにもならん。
    自分なら特に内装重視かな?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村