10月28日、三重県の鈴鹿サーキットで開催された全日本スーパーフォーミュラ選手権第8戦の決勝レースは、5周目の大きなクラッシュにより赤旗となりそのまま終了となったが、予選4番手からスタートした太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が3位でフィニッシュし、自身初の表彰台を獲得した。
京都府京都市出身の太田は、2019~21年にFIA-F4を戦い、2022年に全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権にステップアップすると、小高一斗とチャンピオンを争い、ランキング2位を獲得。今季はスーパーGT GT500クラス、そしてスーパーフォーミュラとトップカテゴリーに挑戦していた。
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スーパーフォーミュラでは、スーパーGTのテストでのクラッシュの影響もありテストに参加できないなどシーズン序盤は苦しいシーズンとなっていたが、ここ数戦は予選で上位に食い込むようになり、今回の第8戦でも4番手を獲得。それが表彰台に繋がった。
迎えるスタートは、「練習でも決まっていなくて、正直不安しかなかった」というが、「いざやってみたらうまくいった」と抜群のスタートを決め、一気に2番手に浮上する。その後オーバーテイクボタンを使った宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)にかわされ3番手となったが、そのままポジションを守り3位に。自身初のスーパーフォーミュラでの表彰台獲得となった。
「今年スタートで悩むことが多かったのですが、ポジションを上げることができました。その後宮田選手に抜き返されてしまいましたが、グリッドとスタートが良かったので、表彰台に登ることができました。今シーズン前半戦を考えると、良い結果だったと思います」と太田は語った。
「いちばんはここ3戦、3番手、2番手、4番手と予選で高いパフォーマンスを安定して出せていることだと思います。いつかは表彰台に乗ることができるだろうと思っていました。スタートは不安でしたが結果的に2台抜けましたし、あれが決め手でしたね」
そんな太田の今季の浮上のきっかけは、6月下旬に富士スピードウェイで行われた公式テストからだったという。「やっと乗れてきているという自分の気持ち、クルマが良くなってきた気持ちが結果とリンクしてきているのが良いですよね。前半戦はクルマも乗りにくいけれど、自分も乗れていないというぎこちないフィーリングが多かったのですが、今は自信をもって週末に臨めていますし、そういう気持ちの面は前半戦とぜんぜん違います」と太田は後半戦の予選での好調が表彰台に繋がったと語った。
結果的には、赤旗終了で3周戦ったのみでの表彰台だけに、嬉しさも半分かとも思いきや、「嬉しいですよ。ホッとしています」という。「あのままレースをやっても優勝も見えるくらいのペースで走れていましたからね」と太田はフルでレースが戦えていても表彰台に登れていた自信があったと語った。
「今日得たデータや学んだことを、より明日のために使うことができれば結果が出せると思いますし、僕だけではなく、チームも『昨日よりも今日、今日よりも明日』とずっとやってきています。だからこそ高い次元で戦うことができています」
「今日から明日もそういうレースができると思うので、明日も楽しみにしていただけたら」と太田は、ともに進歩を遂げてきたチームメンバーに3位で得たスパークリング日本酒を渡し、笑顔をみせた。
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