■トヨタ新型「RAV4」に謎の「変形するパーツ」初採用!「日本の技術の結晶」な“極秘メカ”!
2026年4月22日、自動車部品サプライヤー大手のアイシンは、トヨタと共同開発を行った「可動式フロントスパッツ」が、新型RAV4の北米仕様モデルに初搭載されたと発表しました。
【画像】トヨタ新型「RAV4」に採用された「可動するパーツ」です!
一見すると地味なパーツに思えるかもしれませんが、実はこれ、SUVが抱えていた長年のジレンマを解決する画期的な新アイテムなのです。
そもそも「フロントスパッツ(エアスパッツ)」とは何でしょうか。
クルマのフロントバンパーの下を覗き込むと、フロントタイヤの直前に黒い樹脂製の板のようなパーツが下に向かって伸びているのを見たことがあるはず。
これがフロントスパッツです。
走行中、回転するタイヤの前面に走行風がぶつかると大きな空気抵抗(ドラッグ)が生じるため、このスパッツで風の流れを整流し、タイヤへの風当たりを和らげて燃費を向上させるという重要な役割を担っています。
しかし、RAV4のように“悪路でのタフさ”を特徴とするSUVにおいて、このパーツには大きな課題がありました。
従来のフロントスパッツは車体に固定されているため、空気抵抗を極限まで減らそうと板を下に長く伸ばせば伸ばすほど、今度は路面との隙間(ロードクリアランス)が狭くなってしまいます。
その結果、オフロードの悪路や段差を乗り越える際に地面と激しく干渉し、パーツを破損してしまう危険性があったのです。
つまり「走破性を高めるために車高を上げたいが、そうすると空気抵抗が悪化して燃費が落ちる」という板挟みの状態でした。
そこでアイシンとトヨタが共同で生み出したのが、今回新たに開発された“可動式フロントスパッツ”です。
この最新デバイスの凄いポイントは、「クルマの走行速度に応じて自動で格納・展開する」という点に尽きます。
オフロード走行や街中での段差が想定される「停車時・低速走行時」には、スパッツ本体がバンパー裏にピタッと格納。
これにより、アプローチアングルやロードクリアランスをしっかりと確保し、SUV本来のダイナミックな悪路走破性を一切犠牲にしません。
そして、クルマが高速道路などに乗り入れて速度が上がると、独自のリンク構造が作動し、隠れていたスパッツが自動的にスッと下方に「展開」します。
高速域で最も激しくなるタイヤ周りの乱気流を最適な形でコントロールし、整流効果を最大化。
結果として、ボディサイズが大きく空気抵抗を受けやすいSUVでありながら、驚異的な燃費の向上と航続距離の大幅な延長を実現しているのです。
電動化が進み、1キロでも長く走れる航続距離の長さがクルマの価値を大きく左右する現代において、空力性能の最適化は必要不可欠なテーマです。
アイシンが「“移動”に感動を、未来に笑顔。」という経営理念のもとで具現化したこの可動式フロントスパッツは、SUVの力強いスタイリングと圧倒的なエコ性能を両立させる、まさに魔法のようなデバイスと言えるでしょう。
まずは北米仕様の新型RAV4からの採用となりますが、こうした高度な空力コントロール技術は、今後のSUV市場において欠かせないスタンダードな装備となっていくかもしれません。
目に見えない風を巧みに操る“日本の技術の結晶”が、今後どのようなモデルへと展開されていくのか、大いに期待が高まります。(くるまのニュース編集部)
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