2020年11月24日、8年の時を経てフルモデルチェンジを果たした日産ノート。かねてからシャシーの古さとそこからくる限界は指摘されていたノートだが、シャシーの一新でそれがどう変わったのか? 11月30日に行われた試乗会で確かめてきた。
●新型ノートのここがポイント
・より上質な走りを目指した 進化した第二世代e-POWERを搭載
・新開発プラットフォームはホイールベース20mm短縮、全長は55mm短縮し、取り回しが向上
・乗り心地、静粛性が格段に向上
・e-POWERに特化させたシャシーチューニング
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※本稿は2020年12月のものです。試乗日:2020年11月30日
文/ベストカー編集部、写真/NISSAN、ベストカー編集部、撮影/池之平昌信
初出:『ベストカー』 2021年1月10日号
■パワートレーンは1.2L、第二世代e-POWER一本勝負!
先代型ノートが登場したのは2012年9月のことだから、実に8年ぶりのフルモデルチェンジということになる。
3代目となった新型ノートは、e-POWERのみにパワーユニットを絞ったことで、e-POWERの出力特性に合わせたシャシーチューニングが可能となり、より上質で気持ちのいい乗り味を実現しているのが最大のポイントだ。
全長は従来型より55mm短い4045mmとなった新型ノート。全幅は1695mmで、全高は15mm低い1505mm(Xのみ1520mm)。ホイールベースは20mm短い2580mmである
リアオーバーハングを切り詰めたことで、凝縮感ある引き締まったプロポーションとなった新型ノート。ナビリンク機能を追加したプロパイロットは、最上級のXグレードにオプション設定となる
「e-POWER一本に絞ることの賛否は当然あり、大いに論議となりました」と、マーケティングを担当する丸地隆史氏。
「前型のここ直近はe-POWER比率が70~75%ということで、e-POWERが高く評価されているということが大きいです」と丸地氏。
また、電動化率を高めていくという、日産の戦略的側面もある。
メーターパネルはシンプルな表示のTFT液晶。センターには9インチのモニター画面が配置され、全体的にすっきりした印象のインパネだ
シフトレバーはセンターコンソールに配置される。Dレンジから手前にカチャリと引けば回生ブレーキを強めに効かせるBレンジ。センターポジション式の電制タイプ
価格は202万9500~218万6800円。
ヤリスハイブリッドやフィットハイブリッドとほぼ同価格となるのだが、ノートにはコンベンショナルなガソリンエンジン車がないため、140万~150万円台がボトムとなる非ハイブリッドのヤリス、フィットと比べどうしても「モデル価格帯」としては高位になってしまう。
ボディサイズは全長が従来型より55mm短縮された4045mm、ホイールベースも20mm短縮されて2580mmとなり、ギュっと引き締まったプロポーション。
これまでコンパクトカーとしてはやや大きかったノートだったが、ヤリスやフィットに近いサイズ感となった。
前部座席
ホイールベースを20mm詰めたとはいえ後席居住性に不満はない。普通に座った状態で膝スペースはコブシ1個半。頭上スペースはコブシ1個分以上の余裕がある(ちなみに写真の編集部・ウメキの身長は175cm)
■「加速が鈍くない」!? e-POWERに特化した完全新開発プラットフォーム
正直言って、従来型ノートではシャシーの限界を感じていた。
路面の凹凸を通過するとフロアがブルブル振動し、操舵に対する車体の反応にも一瞬の遅れがあったり、ロールスピードが唐突だったりして、姿勢変化が大きかった。
また、電動モーターで走るe-POWERだと、アクセル操作に対するトルク変動で前後のピッチングが大きく、ドライバーの目線移動が大きくなり、より丁寧なアクセルワークが求められたのだ。
そうしたこともあって、新型ノートに乗り込んで走り出す前は、やや意地悪に「加速時のフィーリングを細かくチェックしてやるぞう…」と意気込んでいた。
そもそもノートe-POWERといえば「ワンペダルドライブ」の代名詞。
初動から強烈に立ち上がるモーターのトルク感が印象的で、今回それがどう変わったのか、最大の注目ポイントでもある。
そんなことを考えつつ新型で走り出すと、「ん? なんか加速鈍くないか?」というのが最初の感想。マジか。マジです。
試乗の様子から。んん…?? 加速が鈍くないか??
「はは~ん、ECOモードだからだな」と思い、スポーツモードに切り替える。が、多少はトルク感を大きく感じるものの、思ったほどではない。
ところが、これこそが“狙いどころ”で、実は新開発されたモーターのトルクは10%、パワーは6%向上していて、加速タイム自体は旧型を上回っているのだ。
「モーターの制御を、よりドライバーが自然に感じる出力、トルク特性としたのはもちろんですが、それに加えて、シャシーチューニングもピッチングを抑えるなど、パワートレーンと合わせて詰めていくことができたためです」と、パワートレインEV技術開発本部の羽二生倫之主管は我が意を得たりと説明した。
直3、1.2Lエンジンは出力が向上し、効率もアップ。インバーター&モーターは小型軽量化された新開発で、出力は6%アップの116ps、トルクは10%アップの28,6kgm
いわゆる「ワンペダルドライブ」も、アクセルオフ時の回生減速がスーッと転がるようで従来型より「弱め!?」と感じたんだけど、実際は最大0.18Gの減速Gで、従来型の0.15Gより大きい。
減速Gの立ち上がりを緩やかにして、速度の低下に伴ってGを高めるチューニングがこのスムーズさを生んでいる。より自然で、すぐに慣れてスムーズなワンペダルドライブが可能だった。
乗り心地や室内で感じる音も上質で、新型ノートはスッキリ顔のイケメンの、スマートなコンパクトカーだ。
ノートのグレードと価格/S:202万9500円、F:205あ万4800円、X:218万6800円。4WDは遅れて追加される予定
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しかし、グレードごとの装備やらセットオプションなど販売戦略で失敗している。
車の完成度が高いのにもったいない。