全方位的な熟成とクラス最高の動的能力
「全方位的な熟成と、クラス最高の動的能力」 2015年に2代目ジャガーXFへ試乗したAUTOCARは、その仕上がりを絶賛した。英国の伝統メーカーは今、ブランドイメージ刷新の真っ最中。EV専門の、超高級ブランドへ生まれ変わりつつある。
【画像】お買い得な大絶賛サルーン ジャガーXF XEとXJ 次世代コンセプトのタイプ00も 全130枚
この変革のあおりを受け、英国ではXFの中古車価格が下降中。BMW 5シリーズへ並ぶ、状態の悪くない上級サルーンへ、8000ポンド(約166万円)も用意すれば乗ることができる。美しく優雅なボディは、見る人へ10年前のクルマだと感じさせないはず。
プラットフォームは、新設計のアルミ製。ステアリングは適度に重くダイレクトに反応し、流れの速い郊外の道を極めて爽快に駆け抜けられる。後輪駆動らしい自然な操縦性も、明らかな強み。しなやかな乗り心地で、高速道路の長距離巡航も得意分野だ。
ブルーの間接照明が仕込まれたインテリアは、同時期のアウディA6へ及ばないものの、品質は高い。長いホイールベースを活かし、後席は広々。荷室は540Lあり、A6や5シリーズを上回る。より実用的な、ステーションワゴンのスポーツブレークも選べる。
ダイナミックでプレミアムなサルーンをお買い得に
トリムグレードは、英国ではプレステージ、ポートフォリオ、Rスポーツ、Sトリムの4段階。Rスポーツは、スポーツサスと専用ボディキットで差別化される。Sトリムは、強力な3.0L V6スーパーチャージャーのみの設定で、アダプティブダンパーが組まれる。
163psか180psを選べた、2.0L 4気筒ディーゼルターボも、英国では人気だった。ただし、微粒子フィルター(DPF)とタイミングチェーンの不調が珍しくない。200psか250psを選べた2.0Lガソリンは、排気量で税金が変わる市場の支持を得た。
2020年にフェイスリフト。ボディとインテリアがリフレッシュされ、マイルド・ハイブリッドが追加されている。ダッシュボードには、11.4インチのタッチモニターを獲得。画面は高精細で、操作しやすいシステムが実装されている。
上級サルーンの要求を完璧に近い形で実現した、2代目XF。ダイナミックでプレミアムな長距離ランナーを、お買い得にお探しなら、検討に値することは間違いない。
新車時代のAUTOCARの評価は?
操縦性はクラス最高峰。バランスに優れ、乗り心地も素晴らしい。ボディは美しく、車内空間は広々。熟考された、実力の高いサルーンへ仕上がっている。インジニウム・エンジンの磨き込みが高ければ、完璧なクルマになったはず。(2015年12月2日)
オーナーの意見を聞いてみる
ジェイソン・セマニック氏
「エレガントなデザインと、満足度の高い運転体験に魅了されています。これまで6万kmほど走りましたが、目立った問題はありません。信頼性が低いという評判は、当てはまらないように思います。今のところ、定期メンテナンスだけで済んでますね」
「テスラ・モデル3やアウディS5にも乗りましたが、スーパーチャージャー付きのV6エンジンを積むXS Fへ、結局戻りました。このジャガーは、過小評価されているようです。高速で、落ち着いた乗り心地で、本当の運転する喜びを味わえます」
購入時に気をつけたいポイント
パワートレイン
タイミングチェーンは、経年劣化で切れることがある。過去の交換履歴を確かめたい。オルタネーターが故障すると、警告メッセージと警告灯で教えてくれる。補機ベルトの固着から充電不良まで、多くの不調へつながる。
V6ディーゼルでノッキングする場合は、クランクシャフト劣化の兆候。潤滑不良で焼き付く可能性があるため、購入は見送りたい。2.0Lインジニウム・ディーゼルでは、DPFが詰まりがち。パワー不足や、排気ガスの曇りに注意したい。
ボディ
アルミ製ボディは修理が高額。凹みや擦り傷がないか、丁寧に観察したい。クロームメッキは、くすみがち。部品を交換しないと、輝きが戻らないことも。
インテリアと電気系統
センターコンソールのギアセレクターが固まり、ギアを選べなくなることがある。バッテリーの電圧不足や、ブレーキスイッチの不調が原因の場合もある。
タッチモニターは、すべての項目が正常に動くか確かめたい。フリーズする場合は、正規ディーラーでソフトウエア・アップデートが必要になる。
知っておくべきこと
タイミングチェーンの不調は、2019年式以降で改善されている。特に2.0Lディーゼルターボの場合、改良済みのチェーンが組まれ、関係する不具合に対応済み。
英国ではいくら払うべき?
4000ポンド(約83万円)~1万1999ポンド(約249万円)
プレステージからRスポーツまで、様々なグレードのXFが英国では売られている。走行距離は全般的に伸びているが、状態の良い例も探せば出てくる。
1万2000ポンド(約250万円)~2万3999ポンド(約498万円)
走行距離が長すぎず、整備履歴が一式残る例を選べる価格帯。英国の場合、ディーゼルターボのXFが主力。フェイスリフト後のモデルも、価格帯の後半に含まれる。
2万4000ポンド(約499万円)以上
走行距離の短い、状態抜群のXFをお考えなら、英国ではこの価格帯から。3万5000ポンド(約728万円)まで気張れば、ほぼ新車のような正規中古車も選択肢になる。
英国で掘り出し物を発見
ジャガーXF 3.0D V6 S(英国仕様) 登録:2016年 走行距離:10万4600km 価格:1万2999ポンド(約270万円)
テンペスト・グレー塗装に、ツートーンのウィンザーレザー内装で仕立てられた、洗練された見た目のXJ。滑らかに回るV6ディーゼルが載り、クルーズコントロールも備わる。伝統のジャガーを味わいたい貴殿へ、オススメしたい1台といえる。
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