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前後キャンバー15度で20インチを飲み込む。アーム完備で限界まで落とした40系ヴェルファイア

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前後キャンバー15度で20インチを飲み込む。アーム完備で限界まで落とした40系ヴェルファイア

フルアームと加工で車高を詰め、白黒2色のみで存在感を演出している

エアサスを組んだミニバンでも、ここまで攻めた例はそう多くない。ROWfesの会場で視線を集めたトヨタ「ヴェルファイア」(40系)は、ホイールのリムがフェンダーに被る車高と、MAXダウン時で前後15度というキャンバー角で路面に張り付く。テーマは白と黒の2色だけ。クロームのギラつきを消した足元と外装のディテールを取材した。

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ROWfesで視線を集めた40系ヴェルファイアは「白黒仕様で限界まで落とす」がテーマ

会場で真っ先に足が止まったのは、路面に沈み込むように構えた1台のヴェルファイアである。オーナーは神奈川県相模原市の“blackpearl.jp”さん。前車もブラックの40系で、乗り換えた現在もヴェルファイアをもう1台所有している。さらにプレシャスメタルのターボグレードをオーダー中と、40系への傾倒ぶりは相当なものだ。

この個体で掲げたテーマを取材で聞いた。

「白黒仕様で限界まで落とす」

外装ボディそのものは純正のまま残している。手を入れたのは車高と、クロームの主張を抑える色づくりの2点に絞られる。派手なワイドボディで押すのではなく、車体の佇まいと色のトーンだけで見せる組み立てになっている。

カズサスのエアサスとフェンダー加工でキャンバー角15度まで攻めた足まわり

車高を支えるのは、セダン系のカスタムでも名の通ったカズサスのエアサスである。フェンダーはフロントを若干たたき出し、リアは30mmほど拡大している。数値を聞くまで気づかないほど自然な仕上がりで、スライドドアの開閉にも支障は出ていない。

キャンバー角はMAXダウン時に前後15度ほど、走行時の車高では13度ほどに落ち着く。リムがフェンダーに被る位置まで落とし込むため、20インチが車体の内側へ吸い込まれるように見える。停車した姿からは、ミニバンのシルエットという印象がほとんど消えている。

JラインとTディメンドのフルアームで20インチのグノーシスCVFを呑み込む

この低さを成立させているのは、アーム類の刷新である。フロントはJラインのロアアームに、オリジナルのロールセンターアダプターを組み合わせる。リアはアッパーアームとトーコントロールアームにTディメンドを選び、ロアアームとスイングアーム、ストロークアップブラケットにはJラインを組んで、ホイールを呑み込むジオメトリー(車輪の取り付け角度や位置関係)を作り出している。

足元はワークのグノーシスCVFを20インチで履き、タイヤは前後ともハイフライの225/35を合わせる。ディスク面の奥にはバックグラウンドのブレーキキットがのぞく。フロントは8ポットで405mm、リアは6ポットで380mmという構成で、20インチのホイール内にいっぱいまで収まっている。低さだけを追った仕様ではなく、止める側にも同じ熱量が向けられている。

テールランプのキャンディブラックとスモークフィルムでクロームを抑えた外装

白黒仕様の要は、クロームの処理である。テールランプはキャンディブラックでトーンを落とし、ハイマウントストップランプも同じ色でまとめる。40系アルファード&ヴェルファイアの特徴であるドアサイドエンブレムには、スモークタイプのプロテクションフィルムを施工して明度を下げている。

フロントのフォグカバーはエグゼクティブラウンジ用へ変更している。ドア内側やU字フック、純正サイドステップといったボディキットの固定ボルトは、チタン製に置き換えた。ドアを開けなければ目に入らない場所にも手が入り、白と黒で統一した世界観が細部まで貫かれている。

色を白と黒に絞り、車高はリムが被る位置まで詰め、視線の届きにくいボルトにも手を入れる。“blackpearl.jp”さんのカスタムは、要素を足して主張する方向ではなく、引き算で凄みを出す方向へ向いている。所有台数を増やしながら1台ごとの完成度を上げ続けるその姿勢が、会場でひときわ低く構えたこの白黒仕様に表れている。

■トヨタ ヴェルファイア(40系) カスタムメニュー

エクステリア:フロントフェンダー若干たたき出し、リアフェンダー約30mmたたき出し、テールランプ&ハイマウントストップランプ キャンディブラック塗装、ドアサイドエンブレムにプロテクションフィルム(スモークタイプ)、フォグカバーをエグゼクティブラウンジ用へ変更、ボディキット固定ボルトをチタン製へ変更 ホイール:ワーク・グノーシスCVF(F20×10.0 インセット-10/R20×10.0 インセット-20) タイヤ:ハイフライ(F225/35/R225/35) エアサス:カズサス サスペンション:Tディメンド・リアアッパーアーム/トーコンアーム、Jライン・ロアアーム/スイングアーム/ストロークアップブラケット、ロールセンターアダプター ブレーキ:バックグラウンド(F8ポット/405mm R6ポット/380mm)

文:Auto Messe Web WAGONIST編集部
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