一部改良を受けたマツダ「CX-30 20S Black Selection」に、『GQ JAPAN』ライフスタイル・エディターのイナガキが乗った!
マツダCX-30 20S Black Selectionの特徴
メーカーの努力に拍手!──マツダCX-30 20S Black Selection試乗記
1.概要2.改良ポイント3.スタイリッシュなエクステリア1.概要
一部改良を受けたマツダ「CX-30 20S Black Selection」に試乗した。
マツダCX-30は、2019年に登場したクロスオーバータイプのSUVだ。ベースとなるのは「マツダ3」で、「CX-3」と「CX-5」の中間に位置する。
ただし、2017年登場の「CX-5」や最新の「CX-60」や「CX-80」の影に隠れている印象を受ける。実際、マツダが2025年1月30日に発表した「2024年1~12月 国内販売 主要車種実績」では、CX-5が19,421台(同-24.4%)であるのに対し、CX-30は13,711台(同-23.9%)。登場年の古いCX-5の、6~7割程度の販売台数だ。
一般社団法人 日本自動車販売協会連合会の「乗用車ブランド通称名別順位 2025年5月分」では、CX-30は676台で47位にランクイン。ライバルのホンダ「ヴェゼル」が3460台(同18位)と、開きがある。
だからといって、CX-30に魅力がないわけではない。むしろ、熟成が進んだことで、運転すると思いのほか良かった。人と被らない、オシャレなコンパクトSUVを求める向きにはピッタリだ。
2.改良ポイント
現行CX-30は、2024年11月に機種体系変更を実施。試乗車の Black Selectionは新たに設定されたグレードだ。エクステリアには黒色のドアミラーカバーとホイール、インテリアには赤色のステッチを施したパーツを採用し、スポーティな世界観を表現したという。
他に「i Selection」も新設定。運転席&助手席シートヒーター、運転席10Wayパワーシート&ドライビングポジションメモリー機能などの快適装備を標準化したのが特徴だ。
内外装に大きな変更はなし。ただし、上記の機種体系変更に加え2024年7月には商品改良も実施。エアコン、シートヒーター、ステアリングヒーターのコントロール、電話の受発信、ナビゲーション目的地設定を音声操作可能な「Amazon Alexa(アマゾン アレクサ)」や、ネットワークを通じて施設情報や周辺駐車場の空き状況などの最新情報を参照できる「マツダオンラインナビ」を採用。後席の乗員取り残しや、荷物の置き忘れ防止のために、ドライバーへ注意喚起する「リアシートアラート」も搭載した。
CX-30 20S Black Selectionは、基本設計が優れているので、各所の変更は最低限。ただし、使い勝手やユーザーの満足度を高めるべく地道な改良を続けるマツダは立派だ。
クルマによっては、モデルライフ後半に入ると、ほとんどの手が加えられず放置状態……と、いったモデルもある。そうした中にあって、CX-30は魅力を失わないよう細かな改良を施しているのだから、マツダはマジメなメーカーだ。
3.スタイリッシュなエクステリア
久しぶりに見るCX-30 20S Black Selectionは、日本車っぽくないスタイリッシュなエクステリアデザインがイイ。海外でよく見かけからかもしれないが、どことなく、昔風に言えば“ガイシャ(外車)”っぽい。
マツダのデザインテーマ「魂動デザイン」を具現化したエレガントなスタイルは、約6年の月日を経ても、まったく古さを感じさせない。高級感と躍動感を料理する。200万円台のクルマとは思えぬクオリティの高さを、デザインで伝えるマツダの力は大したものだ。
魂動デザイン以前もマツダはデザインに力を入れていた。特に1980年代後半から1990年代前半までは凄まじく、ユーノス「ロードスター」を筆頭にユーノス「500」やマツダ「センティア」、アンフィニ「MS-8」など、今見ても惚れ惚れとするカッコいいクルマを矢継ぎ早にリリースした。
そうした“カッコいいクルマ”の流れを汲んだ結果、CX-30が誕生したと思えば、かつての投資は決して無駄ではなかったのだ。
試乗したCX-30 20S Black Selectionのボディカラー「ソウルレッドクリスタルメタリック」は、相変わらず鮮やか。「生命感にあふれたエネルギッシュな強さと鮮やかさ、濁りのない深みと艶感を表現」したと謳うように、瑞々しい。匠による手塗を再現しただけあって、特に自然光の下では輝きが美しい。
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