野尻智紀が苦しんでいる。2021年、2022年のスーパーフォーミュラチャンピオンであり、2023年、2024年もタイトル争いに加わりシリーズの顔であり続けてきた野尻。しかし今季はここまで3戦を終えて表彰台なしの苦しい立ち上がりとなっている。
鈴鹿での第1戦・第2戦では共にポールポジションを獲得するも、第1戦は不運も重なり7位、第2戦も4位に終わった。そしてもてぎに舞台を移しての第3戦は予選で8番手に沈み、決勝でも浮上のきっかけを掴めず9位でのチェッカーとなった。それも、大嶋和也(docomo business ROOKIE)から最後までプレッシャーを受けながらの、薄氷を踏む9位だった。
■まさかのトラブルに大絶叫の岩佐歩夢。悔しさを増幅させている理由とは「基本的に納得のいくレースって少ないんですけど……」
野尻曰く、彼らは今季仕様が変わったタイヤへの合わせ込みに苦労しているのだという。
今季から横浜ゴムが供給する新スペックのタイヤは再⽣可能原料・リサイクル原料の比率がアップされており、特性としては構造が硬く、コンパウンド(路面と接するトレッド面のゴム)が柔らかくなっている方向だと言われる。野尻はもてぎを走る中で、「コーナーミッド(中間)で(反発により)タイヤが勝ちすぎてしまう、荷重が抜けてしまうような瞬間も多い」といった感覚を覚えているという。
昨年は武器としていたダンパーが共通化されたことの煽りを受け、相対的にややパフォーマンスを落とした感があった野尻だが、今季もアイテム変更に泣かされているようだ。野尻は「自分たちにとってはあまり追い風にならなかったタイヤ変更かなという気がします」と言う。
「このタイヤをダンディライアンの2台がうまく使えているということを考えると、どういう風にすればよりうまくタイヤを使えるかの仮説は立てられていると思います。ただ、それをやろうとすると大きな変更も強いられるかもしれません。明日(第4戦)に向けて、どれくらいリスクを背負ってセットアップをトライしていくかは非常に難しいですね」
このように、現在抱える問題を解消するためには大規模な取り組みが必要になる可能性があると考える野尻。今季はこのもてぎ戦の後、5月の第5戦オートポリスを経て6月上旬に富士スピードウェイで公式テストが行なわれる。野尻はこの富士テストまでに「どう耐え凌ぐか」が鍵になると語った。
「今自分たちの中では、富士テストまでどう凌ぐか、そこがチャンピオンを諦めない上でキーのひとつになると思います」
「できるなら明日からいつもいたポジションに戻り、トップを争える状況としたいのですが、ライバルも強敵揃いなので簡単にはいかないと思います。とはいえやれることをしっかりやらないと富士テストにも繋がらないと思いますので、なんとか耐え凌ぎたいですね」
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