18年にわたり進化し続けている5代目ハイエース
トヨタ・ハイエースはもちろん、働くクルマというのが基本だ。ラゲッジスペースの寸法に、9尺(最大荷室長)、5尺(荷室幅)、4尺(荷室高)といった表記があるのがその証拠である。建築に使われる板などは、いまだに3尺×9尺というようなサイズ表記になっているからだ。もちろん、仕事場に向かう際の多人数乗用車や、バンドなどの機材車としても重宝されている。
ハイエースは「伸びしろ」ハンパなし! 速くも快適にもなる自由自在チューニングが熱い
だが、そんな5代目となる2004年に発売された現行ハイエースは(4代目は15年間作り続けられた)、そうした仕事現場だけでなく、カスタムはもちろんアウトドアやキャンプ、車中泊御用達車、そしてキャンピングカーのベース車両としても大活躍。キャンピングカーショーの会場で、多くのハイエースベースのキャンピングカーが展示されているのがその証拠である。
いまではパノラミックビューモニター、パーキングサポートブレーキ、デジタルインナーミラーなど、安全・実用的な装備も充実。5代目の登場から18年たっても進化を絶やさない、プロの目にもかなうバン/ワゴンなのである。ここでは、ハイエースがアウトドア派にも愛され続けている理由を解き明かしたい。
その1:ミニバンの比ではない圧倒的キャパシティ
まずは何と言っても、キャブオーバー型の商用車、乗用車ならではの室内、荷室交換の広さだ。長尺物の積載の目安になる最大荷室長は3000mm(2名乗車時)。アルファードが約1940mm(3列目席を格納して2列目席シート座面をチップアップして一番前までスライドさせた状態)なのだから、その差は歴然。さらに荷室幅は1545mm(ジャストロー/標準フロアはホイールハウスの出っ張りがあり最小幅1120mm)、荷室高が1320mm~。フロアが高いとはいえ、荷室高はLクラスミニバンのアルファードより高く、幅もアルファードの1330mmよりたっぷりあるのだから、アウトドアやキャンプの荷物の積載もミニバンの比ではないということだ(上記以外の寸法のグレードもあり)。
その2:ボディバリエーションの豊富さ
ミニバンは、基本的にボディサイズや室内の広さが1種類。アルファードもしかり、である。だが、ハイエースはロングバン・標準ボディ・標準ルーフ、ロングバン・ワイドボディ・ミドルルーフ、ロングバン・標準ボディ・ハイルーフ、そして最大級のスーパーロングバン・ワイドボディ・ハイルーフの4種類のボディタイプが用意されている点にも注目だ。アウトドア派も家族構成やアウトドアの規模はさまざまであり、自身の用途に合わせたボディタイプが選べるのである。当然、キャンピングカーのベース車としても、装備の内容などに合わせた改造も自在ということになる。
さらに乗車定員も1列のみの3名、1/2列を使った5/6名、3列9名などのバリエーションがある。座席を重視するのか、荷室空間を重視するのか、といった選択も可能となる。キャンピングカーのベース車両にしやすいのもそのあたりに理由があるわけだ。
その3:手に入りやすい価格
ハイエースは新車でも約250万円から、上限でも400万円だ。基本的にアウトドア派はバンを選ぶことになるのだが、例えばジャストロー・3人乗りの2Lガソリンであれば255万8600円。アウトドア仕様に改装するベース車としても買いやすい価格ではないだろうか。
その4:自動車税が安い
ハイエースはバンであれば基本的に4ナンバー(グレード、仕様により1/3ナンバーになる)。つまり、全長4700mm、全幅1700mm、全高2000mm、排気量2L以下であれば小型貨物自動車扱いになり、自動車税が安い(車検は初回2年、以降1年ごと)。
その5:改装用アイテムの豊富さ
長年作り続けられてきたハイエースは、もちろんキャンピングカーのベース車、そして個人の改装にも最適な1台。その市場の大きさから、ハイエース用のベッドキットやカーテン、床張りキットなどのカスタムパーツが豊富に揃っているのも、ハイエースがアウトドア派、車中泊派に親しまれている大きな理由だ。
もちろん、アルファードのような走りの快適感、静かさ、シートのかけ心地の良さ、空調環境は望めないものの、アウトドア派として「プロ」っぽく振る舞える点も、カスタムハイエースならではだろう。ただし、現在、中古車価格が異常に高騰中。納期に時間がかかっても、新車をじっくり選ぶのが良さそうだ。納車までの時間、じっくりアウトドア仕様への改装のアイデアを考えるのもまた楽しいではないか。そして自分好みの仕様にコツコツと仕上げていく過程に没頭できるのも、その自由度が大きいハイエースならではだ。
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