京都の魅力を毎年異なるテーマで掲げラリーコースにも反映
歴史ある街並みと自然の風景を舞台に、名車が走り抜ける――。第11回を迎えたクラシックカーラリー「コッパディ京都2025」は、京都府との共催で「森の京都」と「海の京都」をテーマに開催されました。スタート地点の京都府庁旧本館には、1920年代から1970年代までのクラシックカー約70台が集結。チェックポイントでは、参加車両やシビアなタイム計測を競うPC競技を一般来場者が見て楽しめる2日となりました。
タイヤで“線”を踏むことに1000分の1秒を競う!クラシックカーの「線踏み」練習会のシビアさがすごい
華やかな京都府庁旧本館からスタート
「コッパディ京都」は、毎年コンセプトを京都府と協議し、「都」だけでなく「海の京都」「お茶の京都」「竹の京都」「森の京都」と毎回掲げたテーマに沿ったルートを楽しませてくれる。そのため、参加者は飽きることなく楽しめる内容となっている。今回も「森の京都」と「海の京都」というふたつのテーマのコラボレーションで、2日間のクラシックカーラリーが行われた。
コースはもちろん、さまざまな魅力いっぱいの「コッパディ京都」であるが、とくに初日スタート地点となる京都府庁のパルクフェルメは、1904年に創建された旧本館周辺だ。今回、最古の参加車両である1925年式ブガッティ「T13ブレシア」から1970年代の国内外の名車たちが集合した。その優美なルネサンス様式の建物とクラシックカーの融合は、参加者、見学者ともに嬉しくなる光景である。
また、和洋折衷の工芸品といった趣を感じさせる旧議場で行われるドライバーズミーティングは、かなり貴重な体験となるだろう。このようなビッグサプライズが「コッパディ京都」に参加する喜びを与えてくれる。
もちろん、参加者だけが楽しむイベントではない。この「コッパディ京都」のチェックポイントのほとんどがクローズドされた貸し切り状態ではなく、一般来場者も自由に見学可能な場所となっている。クラシックカーたちと接する楽しさを持ち合わせているのも、大きな魅力である。
例えば、スタート後のコースとなっている高雄パークウェイ駐車場では、PC競技が行われる。パイロンを使い、数カ所設定された一定の区間を指示速度で通過し、コンマ1/100秒を競う競技だ。このPC競技の緊張感や、パイロン通過後に快音を奏でて走り去るさまざまな年代のクラシックカーを間近で見学できる。
それぞれの内燃機関が発する、その音や匂いを体感できるのもクルマ好きなら、間違いなく嬉しいことだと思う。
舞鶴と丹波ワインでの競技
そしてイベント2日目も同様に舞鶴赤レンガパーク内と、例年イタリア車の祭典として人気のイベント「Ciao! 2025」が開催されている丹波ワイン前でのPC競技があった。それぞれの会場では訪れる見学客を大いに沸かせた。
2年に一度開催される「コッパディ京都」次回は2027年になる。ルート、エントリーリストはホームページでも公表されるので、実際に訪れて生のクラシックカーたちを見て楽しんでみてはいかがだろうか。
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