素晴らしいパッケージングのロードスター
今はなきサンビームが1959年にリリースしたアルパインは、初めから素晴らしいパッケージングのロードスターだった。当初のライバル、MGAより快適で、垢抜けた現代的なスタイリングは空力特性に優れていた。
【画像】実は007初のボンドカー サンビーム・アルパイン 同時期のブリティッシュ・スポーツたち 全167枚
美しいボディはモノコック構造。強固に組まれたシャシーレッグをフロアに備え、高い剛性を誇った。チューブラーメンバーがホイールアーチからバルクヘッドを結び、好ましい操縦性を実現していた。
パワートレインは同時期のサンビーム・レイピアと共有で、エンジンはOHVの直列4気筒。サスペンションは前がウイッシュボーン式で、ディスクブレーキも採用していた。きれいに折り畳まれるソフトトップは、風雨を充分にしのげた。
狭いながらもリアシートを備え、予算次第でアルミ製ハードトップやヒーター、トノカバー、ワイヤーホイールなども選択可能。やや車重は重めだったが、モータースポーツでも活躍し、1961年のル・マン24時間レースでは熱効率指数賞を獲得している。
007のボンドカーに 1725ccエンジンでMGBに対抗
一般道では快適なだけでなく、洗練された走りや優れた操縦性を、自動車メディアは高く評価した。トランスミッションは4速マニュアルだが、3速と4速にオプションのオーバードライブ・ギアを追加でき、6速のように操れた。
1960年にアルパイン・シリーズIIへアップデート。操縦性と最高出力が向上し、映画「007は殺しの番号」では史上初のボンドカーに選ばれている。エンジンの柔軟性や、排気音の静かさなども、評価を伸ばすことに繋がった。
1963年にシリーズIIIとなり、リクライニングシートや可動式ペダルなどを獲得。フェンダー内に燃料タンクを移し、スペアタイヤの位置を垂直にし、荷室も拡大された。後方のサイドウインドウが固定式になり、気密性を改善。吸気バルブは大径化されている。
1964年のシリーズIVでは、北米仕様向けにATをオプションで追加。シリーズVでは1725ccエンジンを獲得し、動力性能で上回ったMGBへ対抗した。他方、GT仕様にはソフトトップが備わらず、取り外しできるハードトップが用意されている。
オーナーの意見を聞いてみる
「当初はMGCを探していました」。と、アルパイン・オーナーのエド・エラート氏は認める。「ところが、試乗してみたら重すぎるように感じたんです。MGBも検討しましたが、その時に偶然、1725ccエンジンを積んだシリーズIIが売りに出ていたんですよ」
「2006年に購入して以来、愛着は増していく一方でした。アルパイン・オーナーズクラブの会報誌の編集も、長年担当してきました。2016年に、このシリーズIIと出会ったんです。レイク・ブルーはボンドカーと同色。ローンを組んで、購入は即決でしたね」
「1970年頃にレストアされていて、その写真も残っています。丁寧に作業されたようで、今でも状態は良好です。BBCのトップギアでは、ジェームズ・ボンドに関する企画の撮影で、このアルパインが使われています」
英国で掘り出し物を発見
サンビーム・アルパイン・シリーズV (英国仕様)
登録:1967年式 走行:3万3200km 価格:9750ポンド(約190万円)
眩しいホワイトのボディにホワイトリボンタイヤ、ツートーンレザーのインテリアでコーディネートされた、シリーズV。少し派手に感じられる方もいらっしゃるかと思うが、丁寧に維持されてきたことは間違いない。
ブラックのソフトトップは、2021年に新調済み。エンジンルームは美しく、燃料ポンプとスターターモーター、ブレーキサーボ、オルタネーター、ウォーターポンプ、点火コイルも交換されている。塗装の状態も良いという。
サンビーム・アルパイン・シリーズV GT(英国仕様)
登録:1967年式 走行:10万2100km 価格:1万2950ポンド(約253万円)
完璧な状態とはいえないものの、かなり良好。ハードトップ付きで、ソフトトップは備わらない。最近整備されており、このままドライブを楽しめる確率が高い。タイヤに加えて、ブレーキのマスターシリンダーとサーボシリンダーは新品だという。
エンジンは、ツインキャブレターの1725cc。タコ足の排気マニフォールドが組まれるなど、各部のアップグレードも施されている。
この続きは、サンビーム・アルパイン UK版中古車ガイド(2)にて。
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