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クーペの魅力を存分に味わえる希少な1台! レクサス RC300h 試乗記

「レクサスやるなぁ」と、思うのは、SUV全盛にあって、ラインナップにクーペを2台も揃えているところだ。うち1台、「RC」のハイブリッド版「RC300h」が、意外なほど魅力的だった。

RC300hは2.5リッター直列4気筒ガソリン・エンジンに電気モーターを組み合わせるRWD(後輪駆動)車だ。2014年の登場いらい、4年ぶりに受けたマイナーチェンジによって「空力性能やサスペンションを改良し、徹底的な走りこみに基づくパワートレーンのチューニングを施した」と、レクサスは述べる。

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【主要諸元(“version L”)】全長×全幅×全高:4700×1840×1395mm、ホイールベース2730mm、車両重量1740kg、乗車定員4名、エンジン2493cc直列4気筒DOHC(178ps/6000rpm、221Nm/4200~4800rpm)+モーター(105kW/300Nm)、トランスミッション電気式無段変速機、駆動方式RWD、タイヤサイズ235/45R18、価格660万6000円(OP含まず)。改良されたRC300hで峠道を走ったが、「なるほど、たしかにクルマとして進化したな」と、感心した。

とくにサスペンションはよく動く。あらゆる場面で乗り心地はしなやかだ。ハンドリング特性はほぼニュートラルで、カーブの大・小にかかわらず、クイクイと気持よく曲がる。足まわりが操舵によく追随して動く。

タイヤ(ダンロップ)サイズは、235/45R18。「ストローク速度がきわめて低いときから十分な減衰力を発揮する」と、うたう改良型ダンパーや、従来にくらべ高剛性のブッシュを採用したのも、ハンドリングの改善につながっているはずだ。

ハイブリッドならではの走りアクセルペダルの踏み込みへの反応はすばやい。モーターを使うハイブリッド・システムならではだ。2.5リッターの直列4気筒エンジンを使いながら、モーターのアシストによって、スポーツカーのように鋭く加速する。

JC08モード燃費は23.3km/L。搭載するハイブリッドユニットは、2493cc直列4気筒DOHC(178ps/6000rpm、221Nm/4200~4800rpm)+モーター(105kW/300Nm)。高速での走行安定性も向上した。サイドウインドウのモール形状を変更し、リアバンパーにダクトを追加して、ホイールハウス内の圧力変動を軽減した効果が出ているようだ。スタビリティが高いので、東京~御殿場間の東名高速道路を終始リラックスして運転できた。

従来のRCは、もとになる4ドア・セダンの「IS」とは異なるスタイリングが魅力だったものの、走りの面は“可もなく不可もなく”。それほど印象に残らなかった。しかし、マイナーチェンジによって走行性能が大幅に向上し、ちょっとしたスポーツカー並みの走りになったから驚いた。

最小回転半径は5.2m。ハイブリッド仕様であるのをしめす、ボディサイドの専用バッヂ。RCの美点であるインテリアは相変わらず居心地がよい。使用されている素材は、レザーにしてもウッドにしてもクロームパーツにしても、ていねいな表面処理がほどこされていて、上質だ。ラゲッジルーム容量も、クーペとしてはそれなりに確保されているので、ゴルファーの足としても活躍するだろうし、ロングドライブもなんら問題ないはず。

RC300hの価格は612万7000円。RCの世界観を楽しむだけなら2.0リッター直列4気筒ガソリンターボ・エンジン搭載の「RC300」(567万9000円~)で十分。RC300に、“グランドツアラー的”性格を加味したければRC300hが少々高価でもおすすめだ。

文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.)

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