揺れ動く中東情勢。ハイブリッド、PHEVを含むエンジン車の燃料価格が気になる今日この頃だ。そこで、筆者が日々、実践している燃費向上のための誰にでもできる短距離、長距離走行を問わないテクニックを紹介したい。
その前に、クルマを燃費よく走らせるための基本中の基本が、(1)適切なタイヤの空気圧を保つ、(2)ふんわりアクセルを心がける、(4)無駄な加減速を行わない、(5)エコモードがあれば使う、(6)普段使わないゴルフバッグやアウトドア用品などの重量物を積みっぱなしにしない・・・である。
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タイヤの空気圧が低まると燃費(と走行そのもの)に影響し、適正より約50kPa(0.5kg/cm²)低いと燃費が約3~5%悪化するとされている。タイヤに入っている空気は一度適正量にしても自然に減っていくため、1か月に1度はガソリンスタンドなどでチェックして適正空気圧になっているかを確認したい。
燃費向上にはふんわりアクセルと無駄な加減速をしないことが基本
ふんわりアクセルとは、国も推奨している走り方で、発進時、アクセルペダルをジワリと踏んでゆっくり加速する方法だ。それに加減速の少ない運転、前方の交通状況を見極めた早めのアクセルオフとの合わせ技で、燃費を向上させるテクニック。資源エネルギー庁の試算では、ふんわりアクセルに徹すると、年間1万円程度の節約につながるというのだから見過ごせない。
実際、筆者のWLTCモード14.7km/Lの愛車(1.4Lガソリンターボエンジン搭載)をふんわりアクセルで走らせ、無駄な加減速をしなかったところ、都内のどうしても加減速の機会が多くなる一般道約40kmの走行で16km/L台の平均燃費を楽々叩き出している。
首都高を使った都内移動(高速60%、一般道40%)では18.8km/L、また、首都高、東名高速道路、箱根の山道を含む東京~箱根間往復でWLTCモード燃費の約136%!!となる20.0km/Lの実燃費を達成したこともあったのだ。
自身の愛車ではない、仕事で試乗するクルマでも、移動中はふんわりアクセルを心掛けているが、ハイブリッドスポーツカーのホンダ・プレリュードで東京~軽井沢(高速道路70%、一般道20%、山道10%)を往復した時、上信越道碓氷軽井沢ICからプリンス通りに至る山道を気持ちよく走っても、WLTCモード燃費23・6km/Lのところ、帰りの高速道路で渋滞に遭遇したものの20・1km/Lを記録。スポーツカーを楽しんだ実燃費としてはかなり優秀である。※WLTCモード燃費の約85%
昨夏、気温35度越えの猛暑の中、クラウン・エステートZ(ハイブリッド)の試乗で東京~山中湖(高速70%、一般道30%)を往復した際には、WLTCモード20・3km/Lのところ、エアコン全開、3名乗車で17・8km/Lと、猛暑の中、その巨体、車重としては悪くない実燃費で走ることができたのである。※WLTCモード燃費の約88%
アクアの平均燃費を27.9km/Lから30.5km/Lにした方法とは
つい最近、WLTCモード燃費33.6km/Lを誇るエコカー、ハイブリッドのトヨタ・アクアを東京~箱根間で走らせた時も、高速60%、一般道20%、山道20%の走行で最高30.5km/Lの平均燃費を達成することができた。
最初は27.9km/Lという平均燃費だったのだが、運転とアクセルワークに気遣った結果、30km/L台へと平均燃費を向上させられたのである。※WLTCモード燃費の約90%
燃費向上の決め手は「平均燃費計」の表示と意識だったりする
そこで、本題である。筆者がふんわりアクセルとともに燃費向上のためにしていることは、「平均燃費計」を常にメーターに表示し、意識すること。それは多くのクルマで可能なはずだ。
筆者の愛車の場合、最強と言える平均燃費計を備えている。2連メーターの左側の回転計の中にスタート後の平均燃費、中央に給油後の平均燃費、右側の速度計の中にその平均燃費から算出した走行可能距離を表示させることができ、その大きな数字が運転視界に入ってくる。
で、それがどう燃費向上にかかわってくるのかと言えば、例えば、今の平均燃費が14・8km/Lだったとすると、筆者の場合、なんとか15km/L台に乗せたいという心理が働き、それを可能にする走り方、アクセル操作を行うことで燃費が向上していくわけだ。ただしそれは、周囲の交通に迷惑をかけるノロノロ運転では決してない。
ふんわりアクセルで走り始め、スムーズに速度を上げ、無駄な加減速を避け、前方の交通状況、後続車を見極めた、急ブレーキを踏まずに済む早めのアクセルオフを行うといった走り方である。
平均燃費が良くなれば、合わせて走行可能距離が伸びていくのも(同時表示できれば)ゲーム感覚で嬉しかったりする・・・。
つまり、走りながら平均燃費計を意識し、どんな運転をすれば、どんなアクセルワークをすれば平均燃費が向上するかのコツをつかめば、燃費はグングン向上する。
ここでは主に筆者の愛車の平均燃費計を例に挙げたが、今では軽自動車にも平均燃費計が備わっているクルマも多く、多くの人が平均燃費計を常時表示することが可能になるはずだ。もちろん、WLTCモード燃費が目安になるから、それを頭に入れておきたい。
ちょっとした運転の気遣いでその85%以上の平均燃費で走れたとすれば、環境にもお財布にもやさしいエコな運転と言えるだろう。
そしてもうひとつ重要なことは、焦って急くような運転をしないこと。つまり、目的地の到着時間が決まっているなら、アプリなどで目的地までの所要時間から推奨出発時間をチェックしつつ、少し早めに出かけるのだ(10~20分)。
そうすると、急ぐ必要、スピードを上げる必要がなくなり、自然とゆったりとした燃費のいい走り方ができるとともに、安全運転、焦った運転ゆえの事故の防止にも直結する。
ぜひ、マメなタイヤの空気圧調整、ふんわりアクセル、平均燃費計のチェックとともに、ガソリン代高騰の時代、ゆとりをもって出発し、燃費を向上させ、燃料代高騰の時代を乗り切っていただきたい。
なお、アクセル、ブレーキペダルをラフに操作するクセのある人は、高速走行でACC(アダプティブクルーズコントロール)を使うと燃費が良くなることもありうる(JAFのテストでも実証されている)。
文/青山尚暉
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