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古くなるほど価格が上がる! 待っても買い時がこない「超高値」国産スポーツカー5選

掲載 更新 13
古くなるほど価格が上がる! 待っても買い時がこない「超高値」国産スポーツカー5選

生産が中止になってから再評価されたモデル

 画家のゴッホに作曲家のシューベルト、作家の宮沢賢治をはじめ、生前より死後の方が評価が高まった偉人は少なくない。クルマもしかりで、生産中よりも生産中止になってから、評価や人気が高まったクルマがいくつかある。そんな生産中止になってから輝きを増したクルマを振り返ってみよう。

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1)日産スカイラインGT-R(R34)

 第二世代GT-Rの最後のモデルで、完成度も高く、現役の頃から評価が高かったのでは? と思うかもしれないが、総販売台数は1万1344台。第二世代のスカイラインGT-Rもっとも人気がないといわれるR33GT-Rの総販売台数の1万6435台よりも少ないというのは意外に思う人も多いのではないだろうか。ちなみにR32GT-Rの総販売台数は4万3661台とダントツだ。

 R34GT-Rの新車時の価格はベースグレードで504万円、VスペックIIが574万円、Mスペックが595万円、VスペックII Nurが610万円、MスペックNurが630万円だったが、現在の中古車価格の相場は、1600万円という恐ろしい価格……。やっぱり第二世代GT-Rには、みんな強い思い入れがあるのだろう。

2)ホンダS2000

 本田技研工業創立50周年記念として1998年に発表されたオープン2シーターのFRモデル。ホンダにとって29年振りのFR車ということで、シャシーは新開発のハイXボーンフレーム構造を採用。

 シャシーはS2000の専用設計で、エンジンもJTCCアコードのレーシングエンジンであるH22A改の公道バージョンを搭載している。9000回転まで回り、NA2リッター直4で250馬力を発生。このエンジンだけでもS2000を買う価値はあると今でも思うほどだ。ミッションも専用設計で非常に贅沢な一台。

 ハンドリングも動力性能も抜群で、サーキットを走らせても速かったが、ホンダがハイパワーのFR車を作り慣れていなかったせいか、限界特性はかなりピーキー。オープンカーなのにサーキットユースに力を入れ過ぎた感もあり、国内では10年間で2万台しか売れなかった……。

 新車価格は338万円で、上記のような理由が再評価に繋がり、現在の中古車相場は270万円と比較的高めの設定だ。純正パーツの供給が心配ではあるが、今のうちに買っておいても損はしない名車と言える。

3)マツダRX-7(FD3S)

 2002年に生産中止になった最後のRX-7=FD3S。フロントミッドシップのロータリーターボエンジンを搭載し、ハンドリングマシンとしては一級の性能を誇っていた。タイヤなどの進歩もあり、ブーストアップレベルでも筑波サーキットを57~58秒台で走る俊足ぶりは、今でも十分通用するし、コーナリングマシンとして魅力は色あせてはいない。

 しかし初期型がピーキーだったのと、ライバルの国産スポーツカーが280馬力で並んでいたのに、FD3Sはデビューから8年後のV型になってようやく280馬力に達したというのが、インパクトに欠けるところだった(初期型は255馬力)。

 新車時価格は289~421万円。現在の中古車相場は370万円。購入するなら後期のV型かVI型に限るが、コンディションのいい固体を探すのが難しくなってきている。

4)三菱ランサーエボリューションIX MR(GH-CT9A)

 1992年に登場したランサーエボリューションシリーズの4G63エンジン搭載モデルの最終型。エボIXになって、MIVECが搭載され、もともとトルクフルな4G63がさらにトルクバンドが広がり鬼に金棒状態に。MRではスーパーAYC&ACDが見直され、AYCの左右のトルク移動制御量が10%もアップ。

 サスペンションもビルシュタインのダンパーにアイバッハのスプリングの組み合わせられ、車高も10mmダウンされていた。ターボはコンプレッサーが小型化され、チタンタービンを採用(オプションでマグタービンも!)。レスポンスアップをテーマにチューニングされ、サーキットを含め、GT-Rなどの格上のクルマも凌駕するターマック最速の一台に!

 2リッターターボの280馬力で、トルクが40.8kg-mというスペックは立派だ! 4WDなのに車重を1420kg(GSR)に押さえたところも特筆できる。新車価格で362万円(GSR)だったが、中古車相場は415万円といったところ。

 ランエボならではの電子制御も高度に熟成され、コンパクトなボディにタフでパワフルな4G63。ナチュラルなクルマというより、ハイテク満載の特異なクルマだが、他に類するクルマがないという意味で価値ある一台といえるだろう。

5)日産シルビア(S15)

 走り屋たちに愛されてきたS13以降のシルビアの集大成。軽くて、ターボでFR。5ナンバーサイズに戻ってジャストサイズで、チューニングの伸びしろが大きいという点でも魅力的。とくにS15はボディがかなりしっかりして、デザインもS14よりずっと魅力的にまとまっている。サーキットはグリップ・ドリフトどちらも楽しめて、ストリートでも面白い。

 こんなS15が新車時に239万円(ターボ)だったなんて、いまではちょっと考えられない! 中古車相場は190万円前後だが、コンディションのいい個体に出会えるかどうか・・・・・・。ドラテク鍛錬車としても、かなりおすすめできる1台でもある。

 今ならまだギリギリで程度の良い個体も手に入るものも、チャンスを逃すといつ出てくるかわからない。あのとき買っておけば良かったと後悔される前に、手を出してみてはいかがだろうか。

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みんなのコメント

13件
  • 生き残りが少ない。
    毎日生き残りが消滅する。
    世界中が金持ちになり、日本人だけ貧民化。
    地球の底辺の日本人。
    純金とクラシックカーは国際金融商品なんだよ。
    電気で動くゴミ車とは価値が異次元。
  • 業者に売るときの売値は、その半額くらいですけどね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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