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実用的なラグジュアリークーペ──新型ベントレーコンチネンタルGTスピード試乗記

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実用的なラグジュアリークーペ──新型ベントレーコンチネンタルGTスピード試乗記

ベントレーの新しい「コンチネンタルGTスピード」は、日常を楽しめる万能2ドアクーペだった! 『GQ JAPAN』ライフスタイル・エディターのイナガキがリポートする。

走行モードで変わる乗り味

想像よりも大進化──新型ベントレーコンチネンタルGTスピード試乗記

25年5月に乗った試乗車は「First Edition」と呼ぶ、特別仕様だった。

少し重めのドアを開けて、室内に乗り込むと上質な素材に包まれた、贅沢な空間が目にはいる。

シートベルトは、乗り込むと同時に、自動で前方にせり出すことで着用性を高める。メルセデスのクーペモデルなども採用する機構で便利だ。

座り心地に優れたシートは、ウェルネスを重視したのが特徴だ。さまざまな部分を電動で調整出来る上、ヒーテッド&ベンチレーテッド機能に加え、マッサージ機能も装備。特にマッサージ機能は、意外なほど圧が強く、気持ちが良い。ロングドライブ時の疲労が軽減されるのは間違いない。

インパネ上部にはベントレーローテーションディスプレイを装備。ワンタッチで、インフォテインメントディスプレイがエレガントにクルッと回転し、3連アナログメーターがあらわれる。先進的なコクピットから気分によって、クラシカルな雰囲気へ任意で変更できるのだ。

エンジンのスタートスイッチを押すと、静かに各システムが起動する。コンチネンタルGTスピードは、ウルトラ パフォーマンス ハイブリッド (4.0リッター V8ツインターボ+Eモーター)を搭載するプラグインハイブリッドだ。試乗時はバッテリーがほぼ満充電状態だったので、電気のみで70km近く走行可能だった。

というわけで、まずはEV走行を楽しむ。2459kgというヘビー級の車両重量ゆえ、乗り心地は重厚だ。どこまでも走り続けていけそうなフラットライドを楽しめる。コーナリングも安定志向で、48Vの電子制御式アンチロールシステム搭載によって、ハイスピードでも速度をあまり落とさずに駆け抜けられる。

新型コンチネンタルGT スピードのために専用チューニングが施されているそうで、強力な電気モーターを備えたスタビライザーでボディのロールを抑制するのだ。走行モードで「スポーツ」を選ぶと、よりコーナリング時の安定性が増し、ワインディングを楽しめる。

搭載する電子制御式リミテッド スリップ ディファレンシャル(eLSD)はスポーツモードの場合、コーナリング時のダイナミクスを大幅に向上させ、コーナーからの脱出をより速く、よりコントロールされた状態を作り出し、コーナーから脱出後の加速につなげるというが、まさにその通りで、コーナー立ち上がり時の車両安定性はバツグンだった。

ただし、スポーツモードの乗り心地はやや硬め。「コンフォート」を選ぶと、大型客船の如くゆらりゆらりと進む。このゆったりとした乗り心地は、シトロエンのハイドロニューマチック搭載モデルを彷彿とさせるが、好き嫌いが分かれると思う。個人的には標準の「ベントレー」がベター。乗り心地と操縦安定性のバランスが絶妙だ。

どのモードを選んでも、パワフル、システム最高出力782ps、最大トルク1000Nmの力強さはとてつもない。高速道路でアクセルを踏み込べば、一瞬にして100km/hに達する。0~100km/h加速タイムの3.2秒は、間違いない。最高速度は335km/hだ。

ボディサイズは全長4895mm、全幅1966mm、全高1397mmと低くワイドだが、取り回しは悪くない。全輪操舵(AWS)によって、低速走行時には前輪と後輪が逆位相に操舵されるため、回転半径が縮小し、狭い場所での取り回しが向上するからだ。加えて、360度カメラやパーキングセンサーといった駐車支援システムも搭載するから、車庫入れも安楽だ。

新型コンチネンタルGT スピードは、時にスポーティで時にエコ、そして時にエレガント、と、さまざまな顔を持つ。1台でさまざまな顔を楽しめる上に居住性や取り回し性能も、まぁまぁ悪くない。

新型コンチネンタルGT スピードは、実用的なラグジュアリークーペなのだ。

▲試乗記の続きはこちらをクリック→

文と編集・稲垣邦康(GQ) 写真・安井宏充(Weekend.)

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