2023年11月5日、モビリティリゾートもてぎで「2023 AUTOBACS SUPER GT Round8 MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL」の決勝が行われ、GT300クラスは7位に入った52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GTがシリーズチャンピオンに輝いた。優勝は88号車JLOC ランボルギーニ GT3、2位に65号車LEON PYRAMID AMG、3位には6号車DOBOT Audi R8 LMSが入った。(文:河村大志/写真:GTA)
意地を見せた2号車のPP、チャンピオン決定は決勝までもつれ込む
第7戦終了時のポイントランキングはランキングトップの52号車が70ポイント、ランキング2位の2号車muta Racing GR86 GTが50ポイントでその差は20。2号車はチャンピオン獲得の権利を残してはいるが、ポールポジションと優勝が絶対条件で、尚且つ52号車の結果次第と極めて厳しい条件となる。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
タイトルが土曜日に決まる可能性もあった第8戦だが、2号車の堤優威、平良響の両ドライバーが見事な走りで予選を制圧。絶対条件であるポールポジションを獲得し、決着は日曜日に持ち越された。ランキングトップの52号車は7番グリッドからのスタートとなる。しかし、2号車が優勝しても、52号車は1ポイントでも獲得すればチャンピオンという圧倒的有利な状況。2号車は優勝を、そして52号車はポイント獲得を狙う。
雨雲が近づくもドライコンディションの中、決勝レースがスタート。ポールスタートの2号車が先頭でレースをリードするが、2番グリッドスタートの88号車が徐々にギャップを詰めていく。トップを守りたかった2号車だったが、88号車のペースがよく15周目にトップの座を開け渡してしまう。
25周目にトップの88号車と2番手の2号車が同時にピットイン。88号車は実質トップのままコースに復帰するが、2号車は65号車にアンダーカットを決められポジションダウン。タイヤ無交換でのピットストップだった2号車にとっては苦しい展開となってしまった。
各車ピットストップを終えての順位は88号車、65号車、2号車、56号車、6号車、そして52号車が続く。そしてレース最終盤には雨が降り始め、路面がウェットに変化していく。
相性の良いサーキットで、JLOCが本領を発揮
優勝が絶対条件の2号車はここで賭けに出る。さらなる天候の悪化に望みを託しウェットタイヤに交換。一旦順位を下げることになるが、ここからの追い上げを狙った。
各車はウェット路面に苦労するが、結局大きな順位変動はなくそのまま88号車がトップチェッカー。シーズン途中に投入したウラカン Evo2での初優勝となった。
ドライバーの小暮はGT300クラスでは初の優勝、そしてチームメイトの元嶋にとってはスーパーGT初優勝と、初ものづくし。相性の良いもてぎでJLOCが速さを見せた。2位に65号車、3位には6号車が入り表彰台を獲得している。
そして7位でゴールした52号車が悲願のタイトル獲得。最後まで活路を見出そうとした2号車は9位でのフィニッシュとなった。近年タイトルコンテンダーの仲間入りを果たすも、後一歩及ばなかった52号車。今季は文句のつけようのない圧倒的な速さを見せてのチャンピオン獲得となった。
2023年スーパーGT第8戦決勝 GT300 リザルト
2023年スーパーGT第7戦決勝 GT300リザルト(上位10台)
1位 88 JLOC ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)59周
2位 65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)
3位 6 DOBOT Audi R8 LMS(片山義章/R.メリ・ムンタン)
4位 31 apr LC500h GT(小高一斗/根本悠生)
5位 96 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)
6位 56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R(J.P.デ・オリベイラ/名取鉄平)
7位 52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)
8位 18 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/小出 峻)
9位 2 muta Racing GR86 GT(堤 優威/平良 響)
10位 61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)
2023年スーパーGT GT300 ドライバーズランキング
1位 52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)74
2位 2 muta Racing GR86 GT(堤 優威/平良 響)53
3位 56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R(J.P.デ・オリベイラ/名取鉄平)50
4位 65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)44
5位 18 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/小出 峻)43
6位 7 Studie BMW M4(荒 聖治)43
7位 88 JLOC ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)40
8位 61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)40
9位 6 DOBOT Audi R8 LMS(片山義章/R.メリ・ムンタン)37
10位 7 Studie BMW M4(柳田真孝)35
[ アルバム : 2023年スーパーGT第8戦決勝 GT300 リザルト はオリジナルサイトでご覧ください ]
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
ホンダ“水平対向6気筒エンジン”搭載の「新型車」登場に反響も! アンダー400万円で軽量化&オシャグリーン追加! 2人乗りの「ゴールドウィング」米で発売
23年落ち日産「2ドアクーペ」が2000万円超え! 新車価格の約3倍で落札の「超極上車」! クールな真っ黒「スカイラインGT-R」英で落札
8年ぶり“全面刷新”! 新型「小さな高級SUV」がスゴい! 斬新内装採用&めちゃスポーティ仕様も設定! 「今年の輸入車」最優秀に輝いた「X1」とは
ホンダ新型「”最小級”SUV」実車展示! 全長4m級のゴツボディは日本仕様とは「全然違う」? RSもあるタイの「WR-V」はベツモノだった
1.8Lプリウスが燃費で圧倒!! コンパクトSUVトップは? WLTCモード燃費を偏差値で評価
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?