チッタ(街)とミラ(眺める)とマーレ(海)を組み合わせた造語
プライベートミュージアムとして貴重な『フィアット・ヌォーヴァ500』を所蔵、展示しつつ、保護、保存、販売にも力を入れている『チンクエチェント博物館』が、まったく新しいイベントを開催した。
【画像】海沿いで太陽の光を浴びて欧州車たちが映える!『チッタ・ミラマーレ2025』 全59枚
去る3月23日に実施された『チッタ・ミラマーレ2025』がそのイベントで、個性的なイベント名称はイタリア語のチッタ(街)とミラ(眺める)とマーレ(海)を組み合わせた造語なのだという。
開催地が愛知県南知多町の東浜駐車場だったこともあり、チッタは知多も表現しているそうだ。
これまで『軽井沢 フィアット・ピクニック』、『チンクエチェントポーリ』、『トリコローレ』、『ミラフィオーリ』といった魅力的なイベントを開催してきたチンクエチェント博物館。これらお馴染みのイベントに続く新しい企画を欧州車ファンと一緒に創り上げたいと考え、名称とロゴデザインを公式SNSにて公募。数多くの候補の中からチッタ・ミラマーレを採用した。
チッタ・ミラマーレ 2025は、2000年までに生産された欧州車とオーナーが集まるイベントということで、筆者も1974年式のアルファ・ロメオで東浜駐車場を訪れたが、会場の目の前がどこまでも広がる海であることに大感動。
伊勢湾の向こうにある対岸が三重県ということを意識しながら、チッタ・ミラマーレというイベント名称がぴったりであることを潮風と太陽の光を浴びながら実感させてもらった。
ヤングタイマーをフィーチャー
チンクエチェント博物館は、1957年に登場し半世紀以上という長い時を越えて愛され続けているフィアット・ヌォーヴァ500を、後世に遺すべき文化的な遺産であると考えている。
そのような想いを元にこれまで様々なイベントを開催しており、ドラマチックな情景が広がる東浜駐車場が会場となったチッタ・ミラマーレも、クラシックカーおよびヤングタイマーを1台でも多く『遺す』ことをコンセプトにしている。
同博物館の創設者である伊藤精朗さんによると、20世紀に生産されたクルマたちが遺るようにチッタ・ミラマーレを企画したが、ここ最近、特に注目しているのは、パーツ供給やサービス体制の面で苦労を強いられることが多くなった、ヤングタイマーたちなのだという。
1980~90年代に生産された欧州車のオーナーが集まり、愛車や仲間と一緒に穏やかにゆったり過ごす。ヤングタイマーがフィーチャーされ、充実したカーライフを楽しむ際の一助となるイベントを用意したかったそうだ。
「ヤングタイマーにも、とにかく長く乗ってほしいです。そして、次のオーナーへ、その次のオーナーへということですね」
そのように話していた伊藤さんの願いは、ヤングタイマーが注目されるイベントを通じてオーナー間の親睦が深まり、維持管理に関する情報共有が進むことなのだといえるだろう。
初回から安定のイベント運営
今回が初開催となったチッタ・ミラマーレだが、雄大な海の前にクラシックカーおよびヤングタイマーを置けるという素晴らしいロケーションと、手慣れたチンクエチェント博物館のイベントということで最初から最後まで楽しめた。
開会式からの流れで出店ブースやメディアの紹介があったものの、午前中のコンテンツはこれで終了。あえて何も行わないことで、オーナー同士で楽しんでもらったり、出店ブースでのショッピングを堪能してもらったりしたのだ。
お昼にランチタイムがあり、その後、ゲストとして来場したモータージャーナリストによるトークショーを実施。豪華な景品が用意されたビンゴ大会、集合写真撮影があり、その後、参加者の投票で選出する『チッタ・ミラマーレ・アワード』の表彰があった。
このアワードは、会場となった東浜駐車場のロケーションを背景にしたときに最高に映える1台を選ぶというもので、適度に錆びてヤレたボディをそのままにしている点が評価され、若きオーナーが愛用しているポルシェ912が栄えある大賞となった。
当日現場に駆けつけた取材陣も話し合ってメディア部門のチッタ・ミラマーレ・アワードを選出したが、こちらはイエローのボディが海に映えていたアルファ・ロメオ・スパイダー(115系)が受賞した。
閉会式では早くも第2回チッタ・ミラマーレが2026年3月22日に開催されることが発表。今回の様子を見るに、次回の盛会も充分に期待できそうだ。
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