MINIが全米ラリー選手権「ラリー・コロラド」でクラス3位を獲得し表彰台へ
MINI USAとLAPモータースポーツが運営するジョン・クーパー・ワークス・レースチームは、2026年7月18日から19日にかけて開催された全米ラリー選手権(ARA)第5戦「ラリー・コロラド」に参戦し、オープン2WDクラスで見事クラス3位の表彰台を獲得した。シーズン後半戦の幕開けとなるこのイベントで、MINIは持ち前の機敏なハンドリングと高い基本性能を証明し、今後の戦いに向けて大きな弾みをつけている。
ロッキー山脈に挑むMINIカントリーマン。悪路を制する全路面対応の特別仕様車、2026年10月の初公開へ向け最終段階
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荒れたコロラドのステージでつかんだ確かな手応え
アメリカン・ラリー・アソシエーション(ARA)が主催する2026年シーズンの第5戦「ラリー・コロラド」は、コロラド州リオブランコ郡のレンジリー周辺を舞台に開催された。スムーズなグラベルや粘土質、そして硬く締まったダートが入り混じるコースは、ハイスピードかつ曲がりくねった過酷なステージである。MINIのファクトリーサポートを受けるジョン・クーパー・ワークス・レースチームは、この難コースに2台の体制で挑んだ。
激しいクラス争いの中、オープン2WDクラスに参戦したドリュー・キレンとデビッド・キレンの駆る「MINIジョン・クーパー・ワークス 2ドア」が力強い走りを見せ、ナショナル・チャンピオンシップで見事にクラス3位を獲得した。また、限定4WDクラスにエントリーしたフェリシア・キルマンとルイス・ペロカルピ組の「MINIジョン・クーパー・ワークス カントリーマン ALL4」も奮闘し、クラス6位で完走を果たしている。チームオーナーのルイス・ペロカルピは、両マシンがステージを通して高いパフォーマンスを発揮したことを称賛し、シーズン後半戦でのさらなる躍進に自信をのぞかせている。
最小限の改造で光る、MINI本来のパフォーマンス
今シーズンのARAに参戦している2台のMINIは、大会のレギュレーションによりファクトリーパーツからの変更が最小限に制限されている。加えられているのは安全性を確保するための初期的なモディファイに留まっており、それはつまり、ベースとなる市販車のポテンシャルがいかに高いかを示していると言えるだろう。
実戦に投入されている2026年モデルの「カントリーマン」は、従来よりもボディサイズを拡大し、コンパクトSUVとしての多用途性とあらゆる路面状況に対応する高い走破性を備えている。一方の「2ドア」モデルは、短いホイールベースがもたらすMINI伝統の「ゴーカート・フィーリング」を武器としており、アイコニックなスタイルそのままに、ラリーの現場でも俊敏なハンドリングという圧倒的な強みを発揮しているのである。
伝説的なラリーの血統と次なるステージへの挑戦
MINIとラリーの結びつきは非常に深く、その歴史は1960年代にまで遡る。アレック・イシゴニスが燃費と空間効率を追求して生み出した大衆車は、名匠ジョン・クーパーの手によってラリーカーへと進化を遂げた。そして1964年や1965年、1967年にモンテカルロ・ラリーを制覇するなど、その小さな車体と前輪駆動の利点を活かし、凍てつくタイトな峠道でパワフルなV8エンジン搭載車を幾度も打ち破ってきた。近年でも2010年代のダカール・ラリーで圧倒的な強さを見せるなど、MINIのDNAにはラリーでの成功体験が色濃く刻まれている。
MINI USAは、2015年よりLAPモータースポーツとタッグを組み、これまでサーキットレースの分野で数々の成功を収めてきた。彼らはその実績を引っ提げ、MINIのモータースポーツのルーツとも言える本格的なラリー競技へと舞台を移し、新たなファン層へモータースポーツの魅力を発信している。全8戦で争われる2026年のARAナショナル・チャンピオンシップは、8月末にミネソタ州で開催される「オジブエ・フォレスト・ラリー」を皮切りに残り3戦が控えており、栄光の歴史を受け継ぐMINIチームのさらなる活躍が期待されている。
【ル・ボラン編集部より】 世代を重ねるごとにプレミアム化とボディの拡大を続けるMINI。しかし、市販車に極めて近い状態で過酷なラリーの表彰台に立つ事実は、その根底に流れる闘争心が不変であることを物語る。かつてモンテカルロを制し、大排気量車を圧倒した「ジャイアントキラー」の精神は、最新のJCWにも確実に息づいている。洗練を極めた現代的な都市型コンパクトの顔と、土煙を上げてコーナーをねじ伏せる野生。相反するふたつの個性が高い次元で同居している点こそ、名門クーパーの名を冠する所以である。
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みんなのコメント
でも、市販車ベースで健闘してる画像は、素敵だなぁ。
デカくなったミニはminiではない