富士スピードウェイで行われている『2019-2020 FIA 世界耐久選手権(WEC)第2戦 富士6時間耐久レース』。公式予選で総合ポールポジションを獲得したのはトヨタTS050 HYBRIDの8号車で、平均タイムは1分25秒013だった。
トヨタ勢はまず7号車にマイク・コンウェイ、8号車に中嶋一貴が乗り込んでアタックに向かった。8号車は1分24秒822をマーク。一方で7号車のコンウェイはタイムを計測することなくホセ・マリア・ロペスに交代した。
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ロペスは1分25秒639を計測したが、中嶋一貴の8号車には届かず、チームLNTの6号車ジネッタに0.050秒差まで迫られる苦しい展開となった。
その後、7号車には小林可夢偉が乗り込み、アタックを開始。しかし6号車を駆るチャーリー・ロベルトソンがGR Supraコーナーの出口でスピン。マシンがコース上にストップしたため、セッションは3分35秒を残して赤旗中断となった。小林は1分25秒125を記録するが、このタイムは抹消されてしまった。一方で6号車はトヨタ勢を脅かす位置につけていただけに、大きな痛手となった。
約10分の中断を経てセッションが再開され、各車が最後のアタックへと入っていった。8号車はコースインせず、7号車には再び小林が乗り込んだ。小林は”ユーズドタイヤ”で1分25秒968を記録し、なんとか2番手を手にした。
これでトヨタ8号車のポールポジションが確定。2番手は0.790秒差でトヨタ7号車。7号車は2番手の座こそ守ったが、今季から導入されたサクセス・ハンディキャップの影響もあってか苦しいセッションとなった。3番手以下はLNT6号車、レベリオン1号車、LNT5号車となった。
LMP2クラスはジャッキー・チェン・DCレーシング37号車がポールポジションを獲得。山下健太を擁するハイクラスレーシング33号車はクラス4番手となった。
LM-GTE Proクラスはフリー走行から好調だったポルシェ91号車がポールポジションを獲得。同車の平均タイムは1分37秒356だった。また、僚友の92号車はミカエル・クリステンセンがコカ・コーラコーナーの出口でクラッシュするなどクラス最下位に終わり、ポルシェ勢は明暗の分かれる結果となった。
LM-GTE Amクラスはチームプロジェクト1の57号車ポルシェがポールとなった。一方でFP2、FP3とトップタイムだったTFスポーツ90号車のアストンマーティンはクラス2番手に終わった。昨年の富士でポールポジションを獲得したデンプシー・プロトン88号車のポルシェは、星野敏もアタックを担当しクラス6番手、石川資章率いるMRレーシングはクラス10番手に終わった。
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