2017年からメルセデスに加入し、今季で5年目のシーズンを迎えるバルテリ・ボッタス。彼は、チームメイトのF1王者であるルイス・ハミルトンに対し「もっと上手く対抗すべき」という自身への批判は、自分のモチベーションになるだけだと語った。
ボッタスは昨シーズン、開幕戦オーストリアGPでハミルトンを下して優勝し、タイトル獲得という目標に向かって好スタートを切ったように見えた。しかしシーズン中盤からハミルトンに及ばない展開が続き、最終的には124ポイントという大きな差をつけられてシーズンを終えることになった。
■打倒ハミルトン目指すボッタス、“ロズベルグ式心理戦”には否定的「エネルギーの無駄」
グリッド上で最も優秀だと目されるメルセデスのマシンを手にしていることから、ボッタスには『もっと上手くやるべきだ』といった批判が寄せられることもある。
しかし彼曰く、そうした“口だけの”批評家による批判は自分のモチベーションとなるだけだという。
「彼ら(批評家)は僕にとってすごくモチベーションをもたらしてくれるんだ」
ボッタスは批評家からの彼への反応についてどう思っているのか訊かれ、そう答えた。
「そういった多くのことが自分に影響を与えないようにするために、多くのことを学んだ。ネガティブなモノは避けようとしてる」
「でも何をしようとも、常に多少なりともネガティブな批判は存在する。だけどそれは皆に間違いだと証明するモチベーションになるんだ。それは間違いない」
「以前も話したと思うけど、なぜそうした批判があるのか腑に落ちないこともある。理由はあるんだろう。でも僕にはその訳が分からないし、立ち位置も分からない。彼らの頭の中がどうなっているのか見当もつかない」
またボッタスは、一部から過小評価を受けている要因のひとつに、同じマシンに乗ってF1で最も偉大なドライバーに対抗しなければならないという、計り知れないほどの挑戦をしているという側面があると話した。
「このスポーツを適切に理解し、細部を見て、他のドライバーの立場になって考えているひとなら、それら(ボッタス自身の状況)を理解していると思うよ」
「だけどほとんどのスポーツでそうかもしれないけど、口だけのコメンテーターもいるし、過小評価されることもよくあるものだ」
「僕の方からすれば、それは簡単な仕事じゃないと言える。統計を見ればルイスはF1の歴史の中でも最も成功したドライバーであって、僕はその彼に毎週末一貫性とスピードを持って対抗しなければならないんだ。だから、まあそれは簡単なことではない」
「でもそれは僕にとって本当にモチベーションになるんだ。彼を倒すことは僕の目標だ。そのことが僕にとってプッシュし続けることに繋がっているし、上手く行けば次のレベルに進める」
ボッタスはハミルトンが自身に理解できないような素晴らしく印象的なことをやってのける瞬間があると認める。しかし彼はその違いから、常に学んでいるとも語った。
「どうやったらそれが可能なのか理解するのが難しいときもある。それがあるコーナーだったり、特定のトラックで特定のタイヤコンパウンド履いた時のスティントだったり……そういったものだ」
「だけどそこには常に理由がある。だから僕らはいつもそれらの理由を探っているんだ」
「最悪なのは理解できないものを残してしまうことだ。チームにはとても優秀なエンジニアがいることを知っている。それに彼らは常にその理由を探し当てることができるし、僕がどうすればいいのか、どうすればもっとうまくいくのかを探り当てて、僕に教えてくれるんだ」
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