前戦アラゴンGPに引き続き、モーターランド・アラゴンでの開催となったMotoGP第12戦テルエルGP。そのMoto3クラス決勝が行なわれ、ジャウマ・マシア(Leopard Racing)が優勝。前戦アラゴンから連勝となった。
テルエルGP決勝日も天候は晴れ。気温は18℃、路面温度は23℃まで上昇し、決勝レーススタート時刻を迎えた。
■タイトル争いより、まずは初の表彰台を……中上貴晶、初ポールから決勝へ
予選で日本勢は佐々木歩夢(Red Bull KTM Tech 3)が最上位の6番手からスタート。鳥羽海渡(Red Bull KTM Ajo)が8番手、鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)が9番手に並び、タイトルを争う小椋藍(Honda Team Asia)は10番手となっている。
19周の決勝レースがスタート。2番手のトニー・アルボリーノ(Rivacold Snipers Team)が良い加速を見せホールショットを奪っていくが、ターン2で即座にポールスタートのラウル・フェルナンデス(Red Bull KTM Ajo)が先頭を奪取した。日本勢は6番手から佐々木、鳥羽、小椋の3名が続いた。
オープニングラップを先頭で終えたのは、フェルナンデス。アルベルト・アレナス(Solunion Aspar Team Moto3)、ガブリエル・ロドリゴ(Kömmerling Gresini Moto3)と予選上位のライダーが順当に並んだ。
2周目には佐々木が前をうかがい、アルボリーノとセレスティーノ・ビエッティ(SKY Racing Team VR46)のふたりをオーバーテイクし、その勢いで2番手にまでポジションを上げた。
なかなかトップ集団が分かれないことで、バックストレートではスリップストリームを利用した走りによってポジションが乱高下。他セクターでもポジションの入れ替えが多く、なかなか集団の序列が安定しない。
5周目の時点ではビエッティが首位、2番手アレナス、3番手には順位を上げてきたダリン・ビンダー(CIP Green Power)が続いた。
アレナスが先頭に立ってからは、しばらくトップの変動がない状態が継続していたが、8周目には鳥羽がビンダーらをかわして2番手に浮上。ターン2でアレナスのインをうかがい一時はトップに立つシーンも見られた。しかしアレナスを抑えきることができず、レースはアレナス先導の状態が続いた。
レースは既に半分を過ぎ、残り9周。隊列はアレナス、ビンダー、マシアのトップ3。佐々木や鳥羽は6番手周辺にポジションを落とした。
残り7周になり、2番手につけていたマシアが動いた。バックストレートで一気にアレナスへ接近するとオーバーテイク。ただここはターン1に向けてアレナスが先頭を返す刀で奪い返した。
レースは残り5周。2番手以下の争いも激しくなってきており、マシア、ビンダーに加えてジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)もその位置を虎視眈々と狙っていた。
そしてラストラップ、マシアがホームストレートでアレナスをかわして先頭に浮上。しかしアレナスはターン7でそれを抜き返した。また3番手には佐々木が食らいついた。
ターン9では鈴木がハイサイドを起こして転倒。後方のセルジオ・ガルシア(Estrella Galicia 0,0)がそれを避けきれず、転倒を喫した。
マシアはバックストレートで伸びる車速を生かしてアレナスをオーバーテイク。更に佐々木と鳥羽も最終コーナーでアレナスを追い抜いていった。
最終コーナーを先頭で立ち上がったマシアはそのまま先頭でチェッカー。前戦アラゴンGPに続いて連勝を収めた。またこの勝利はホンダにとっての通算800勝目と記念すべきものになった。
2位は最終コーナーで素晴らしい飛び込みを見せた佐々木。キャリア初表彰台を獲得した。3位は鳥羽。日本勢2名が表彰台に登った。
ランク首位のアレナスは最終的に4位。ランク2番手の小椋が9位となったことで、ポイント差は19に拡大した。
他日本勢は山中琉聖(Estrella Galicia 0,0)が23位、國井勇輝(Honda Team Asia)が25位でレースを終えた。
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