9月12~13日、JRC全日本ラリー選手権第9戦『RALLY HOKKAIDO(ラリー北海道)』が北海道十勝地方で行われ、新井大輝/小坂典嵩(スバルWRX STI)が父・新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)との接戦を制し、2020年シーズン初優勝を飾った。
新型コロナウイルスの影響で、延べ6ラウンドが中止となり全4戦で行われている今季のJRC。その3ラウンド目となった第10戦北海道は、今シーズン初めてのグラベル(未舗装路)でラリーが争われた。
第2戦新城、第5戦丹後に引き続き無観客開催となった今戦のレグ1(デイ1)、そのオープニングで速さをみせたのは、第5戦のウイナー鎌田卓麻/鈴木裕(スバルWRX STI)だった。
鎌田はSS3、SS5、SS6でもトップタイムを刻み、1日目終盤のSS7までは総合首位につける。しかし、初日最後のSS8で駆動系トラブルが発生。このトラブルでタイム失ってしまう。
総合3番手に順位を落とした鎌田に代わって初日トップに立ったのはSS2、SS7でステージ優勝を飾った新井大輝。2.1秒差の総合2番手に新井敏弘がつける展開となった。
僅差での戦いは翌日のレグ2でも続き、SS9で敏弘がベストタイムを記録したことでふたりのギャップはわずか0.6秒に。しかしSS10~12では、反対に大輝がリードを広げる展開となり最終的に4.8秒のギャップを築いて優勝。昨年に続く大会2連覇で今季初勝利をマークした。
総合3位は初日のトラブルに泣いた鎌田が、トップから15.5秒遅れでフィニッシュし表彰台を獲得している。
JN-1以外のクラスでは、中平勝也/石川恭哲(GT86)がJN-2クラスウイナーに。JN-3クラスは山本悠太/山本磨美(トヨタ86)、JN-4では古川寛/廣田幸子(スズキ・スイフト)、JN-5は大倉聡/豊田耕司(トヨタ・ヴィッツ)がそれぞれクラス優勝を飾った。
JN-6クラスでは明治慎太郎/里中謙太(トヨタ・ヴィッツ)が勝利を収め、最終戦を待たずにクラスチャンピオンを確定させている。
JRCの次戦第10戦『ツール・ド・九州2020 in 唐津』は11月27~28日、佐賀県で開催される。今季最終戦となる同ラウンドは、舗装路で争われるターマックラリーだ。
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