毎年1月に米国・ラスベガスで開催される、世界最大級のテクノロジー見本市、CES。昨今は自動車メーカーの出展も増え、クルマの未来を占ううえで、非常に重要なショーとなっている。
新型コロナの影響で初のオンライン開催となった今年のCESだが、やはりクルマの未来を感じさせる出展はあった。
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ここではそのなかでも車内の印象を大きく左右するインパネ、メーターパネルに関するものを紹介していきたい。
※本稿は2021年2月のものです
文/ベストカー編集部 写真/ベストカー編集部など
初出:『ベストカー』 2021年3月10日号
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■BMW
まずはBMW。BMWが出展したのは次世代型の「iドライブ」だ。
BMWの「次世代型 i Drive」。ディスプレイのデザインはカラフルになり新鮮に映るが、全体のレイアウトは過去のものを踏襲している部分もあるため、慣れるのはそんなに難しくないという
2001年に当時の7シリーズに初採用されたiドライブ。20年の時を経て登場した次世代型は、アナログ技術とデジタル技術の間をつなぐ架け橋だという。
そしてBMWは「車内で利用できる機能がますます増し、複雑化するなか、次世代iドライブは新たなパラダイムシフトの到来を告げるもの」とも語っている。
内容についての詳細な発表はなかったが、第一世代に比べ大幅にカラフルになった大型ディスプレイが端正に収まった様子は、なかなか魅力的だ。今年後半の正式発表を期待して待ちたい。
「モビリティ体験をより安全に、より快適に、より便利に、より多彩に」。これがBMWの狙い。写真のように回転式のコントロールダイヤルも残ることから、BMWは今後も物理的なスイッチ系を残していくようだ。
■キャデラック
お次はキャデラック。
キャデラックが発表したのは、ブランド初のEVとなるクロスオーバーモデル「リリック」に搭載予定の、対角33インチという大型ディスプレイだ。
キャデラックの「LYRIQ搭載33インチモニター」。10億色以上を表示できるという。EVにとって重要なバッテリーなどの情報はわかりやすさを重視。エネルギー消費量のモニタリングを続けることで、予想充電時期を表示することもできるという
このディスプレイは自動車業界以外の新興企業2社と協力して製作された。
運転に必要な情報やインフォテイメントコントロール、カメラ映像を最高水準の画素密度と圧倒的な色数で表示できるという。
「リリック」の発売は2022年が予定されている。
キャデラック初のEVモデル「リリック」。4月19日に開幕する上海モーターショーに出展予定だ
■メルセデスベンツ
最後に紹介するのはメルセデスベンツ。EVブランドの「EQ」から発売される高級セダン「EQS」に、オプション設定される予定の「MBUXハイパースクリーン」だ。
発表自体はCESに先駆け1月7日に行われていたが、CESでも紹介されたため、ここで取り扱う。
メルセデス・ベンツの「The MBUX Hyperscreen」。重要なアプリケーションを表層に配置する「ゼロ・レイヤー」という手法を採用。ユーザーはサブメニューをスクロールさせる必要がないという
その特徴はやはり141cmという圧倒的なスクリーン左右幅。
中には3つのディスプレイが収まり、ナビや車両情報、助手席側にはエンターテイメント的要素を映すことができる。
また重要なアプリケーションは表層に配置され、サブメニューのスクロールなどを必要としないなど、使い勝手に優れた設計となっている点にも注目だ。
AIがユーザーの使い方を学習し、20を超える機能のなかから、ユーザーに必要な情報が自動で表示されるという
Sクラスの誇りを受け継ぐというメルセデスベンツのEV高級セダン「EQS」。こちらは4月15日18時にワールドプレミアがアナウンスされている
* * *
BMW、キャデラックそしてベンツが提唱する新たな車内の姿。いずれも未来が楽しみになってくる出展だと言えるのではなかろうか。
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みんなのコメント
最近はスマートウォッチで、画面でアナログ表示させている、なかなか便利で機械式に戻れない
自動車のメーターもそうなるのは解る
全とっかえ?