新型LBX 英国仕様は6+1グレード展開
レクサスは、英国向けの新型LBXの予約受付を開始した。スタート価格は2万9995ポンド(約550万円、1ポンド=約183円で計算)からと、3万ポンドを切る設定となる。
【画像】レクサスが目指した「小さな高級車」【新型レクサスLBXを写真でじっくり見る】 全95枚
英国向けのエントリーグレードは、17インチのアルミホイール、LEDヘッドライト、9.8インチ・インフォテイメント・タッチスクリーン、リアビューカメラなどを装備した「アーバン(Urban)」である。
その他、価格未定の5グレードが用意されている。
「プレミアム(Premium)」では、フロントシートヒーター、リアプライバシーガラス、ブラインドスポットモニターなどが追加される。
「プレミアム・プラス(Premium Plus)」では、ホイールが18インチにサイズアップし、電動トランクリッド、12.3インチのデジタルメーターディスプレイ、ヘッドアップディスプレイ、空気清浄システムが追加。
「プレミアム・プラス・デザイン(Premium Plus Design)」では、2トーンカラー、切削加工のアルミホイール、ハイグレードのインテリアが追加される。
「タクミ(Takumi)」には、13スピーカーのマークレビンソン製サウンドシステム、アップグレードされたレザーインテリア、電動調整式シート(運転席)、追加の運転支援システムが搭載される。
「タクミ・デザイン(Takumi Design)」では、2トーンカラー、ウルトラスエードのインテリアが追加される。
また、英国では現在、発売記念モデルとしてカッパーの2トーンカラーと専用バッジを備えた「オリジナル・エディション(Original Edition)」が選択可能である。
レクサスによると、各グレードの英国価格は10月初旬に決定されるという。納車は2024年3月に開始予定。
「困難」だった静粛性 アイデアで工夫
チーフ・ブランディング・オフィサーのサイモン・ハンフリーズ氏は2023年6月のAUTOCARの取材で、LBXについて「安いクルマを作ろうとしているのではなく、小さなクルマを作ろうとしているのです」と語っていた。
1.5L 3気筒ガソリンエンジンと1基の電気モーターを組み合わせ、最高出力136ps、最大トルク18.8kg-mを発生。前輪を駆動する。トヨタ・アクアや昨年発表されたレクサスRXと同様のバイポーラ型ニッケル水素バッテリーを採用している。
チーフエンジニアの遠藤邦彦氏によると、バイポーラ型ニッケル水素は従来のリチウムイオンよりもはるかに高い出力密度とスループットを持ち、LBXはバッテリーEVに匹敵する加速が可能だという。
0-100km/h加速は9.2秒で、プロダクトマネージャーのバート・イーレン氏によれば、クラストップの燃費を実現し、CO2排出量は120g/kmを「優に下回る」とのこと。同氏はデュアルモーター四輪駆動のバージョンも計画中だが、技術的な仕様は未定としている。
遠藤氏は、LBXにレクサスに期待される洗練性を持たせるのは「かなり難しい」ことで、従来の遮音材による対応とは別のアプローチが必要だったとAUTOCARに語った。
「吸音材をどんどん使って音を消そうとすると、コストアップにつながりますよね。そこで、より静かなクルマを実現するために、あまりたくさん使わなくてもいいように、音そのものをなくそうとしたのです」
「例えば、(エンジンの)バランスシャフトやフレックスジョイントなど、いくつかの要素は音自体を減らすためのアイデアでした」
遠藤氏は、これは単なるコスト削減のためではなく、洗練性を向上させるための最も効果的な方法だったと言う。
レクサス販売の50%以上? 超重要モデル
プラットフォームには、トヨタ・ヤリスクロスと同じTNGA-Bを採用しているが、LBXではレクサスらしい走りを実現するために改良が施された。
ホイールベースが20mm延長され、オーバーハングは縮小されたほか、トレッドも拡大された。その結果、英国向けのLBXのボディサイズは全長4190mm、全幅1825mm、全高1545mm、ホイールベースは2580mmとなる。
さらに、ハンドリングを最適化するために、トヨタの会長でありマスタードライバーでもある豊田章男氏から「重要なポイント」でフィードバックを受けつつ、フロントサスペンションも作り直した。
レクサス・インターナショナルのプレジデントである渡辺剛氏は、LBXの走りについて次のように述べている。
「その結果、安心して運転できるクルマになりました。ワインディングロードでは、LBXはクロスオーバーというより、軽快なハッチバックのように感じられます。いつまでも乗っていたくなるような楽しい走りを目指しました。お気に入りの靴を履いたときのような感覚です」
インテリアはドライバーに焦点を当てた設計となっており、一般的なクロスオーバーよりもかなり低いシートポジションが特徴である。ダッシュボードとセンターコンソールは可能な限り簡素化され、主要な操作系は物理的なスイッチに割り当てられている。
アップル・カープレイおよびアンドロイド・オートのスマートフォン・ミラーリング機能を備えた9.8インチのインフォテインメント・タッチスクリーンと、12.3インチのデジタルメーター・ディスプレイが標準装備される。
LBXは、欧州におけるレクサスの販売台数を下支えする重要なモデルとして位置づけられる。
レクサスの欧州部門であるレクサス・ヨーロッパを率いるディミトリス・トリポスピティス氏によると、今年の地域別販売目標は(全モデルで)7万台だが、初年度だけで2万5000台以上のLBXの販売を見込んでいるという。また、レクサスの販売台数の50%以上を占めると期待して、LBXをラインナップの「中核モデル」に据えているとのことだ。
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みんなのコメント
いかれているな。
間違っていませんか?