■伝統を破壊する衝撃!「センチュリー」がブランドとして独立、セダンではない!? 6輪駆動の「LS」が示すレクサスの新たな挑戦
2025年10月13日13時から行われたトヨタが仕掛けた新プロジェクト発表のライブ配信。それは、まさに驚きの連続でした。
長年親しまれてきた同社の象徴的なモデル「センチュリー」「LS」「カローラ」が、これまでの常識を覆す大胆な姿で登場したのです。
オレンジ色のクーペとなったセンチュリー、6輪駆動のLS、そして未来的なカローラ。
これら3台の変革が意味するものとは何か。発表会で語られた内容から、トヨタが描く新たなクルマづくりの未来像に迫ります。
●伝統を破壊する衝撃!「センチュリー」がブランドとして独立
発表会で最も大きな衝撃を与えたのは、トヨタの最高級車「センチュリー」の新たな姿でした。
これまでショーファーカーとして、黒塗りのセダンという不動のイメージを築き上げてきたセンチュリー。
しかし、新CMで披露されたのは、鮮やかなオレンジ色をまとった、流麗なクーペスタイルのモデルでした。
「生まれ変わることでしか、歴史は続けない」という力強いメッセージは、単なるイメージチェンジではありません。
豊田章男会長は、これからのセンチュリーをトヨタブランドの傘下から独立させ、ひとつの「ブランド」として確立させるという、重大な戦略転換を明かしました。
チーフブランディングオフィサーのサイモン・ハンフリーズ氏は、この狙いについて「センチュリーが絶対的な頂点に立つことで、レクサスはより自由に、先駆的な挑戦ができるようになる」と説明します。
これは、グループ全体のブランド価値を底上げするための布石であり、センチュリーは今後、伝統を守りつつも、よりパーソナルで特別な存在へと進化していくことを示唆しています。
映像に登場したこのモデルは単なるコンセプトに留まらず、「本気で実現したい」という豊田会長の言葉通り、市販化に向けた強い意志が感じられる一台でした。
●セダンではない!? 6輪駆動の「LS」が示すレクサスの新たな挑戦
センチュリーのブランド独立によって「自由」を得たレクサス。その進化を象徴するのが、新CMでベールを脱いだ6輪駆動の「LS」コンセプトです。
既存のどのカテゴリーにも当てはまらないその斬新な姿は、「誰の真似もしない」というレクサスの新たな決意を雄弁に物語っています。
この驚くべきアイデアの源流は、トヨタが開発に携わる月面探査車「ルナクルーザー」にあるといいます。
豊田会長の「なぜ月でしか走れないんだ」という一言が、この常識外れのモビリティを誕生させました。
6輪化の最大のメリットは、広大な室内空間の確保です。これにより、ショーファーカーとしての快適性を極限まで追求できるだけでなく、新たな移動体験の可能性を切り拓きます。
さらに注目すべきは、「LS」という名称の再定義です。
豊田会長は「誰がセダンと決めたんだ」と問いかけ、これまでの「ラグジュアリーセダン」の頭文字とされてきた”S”を、「スペース(空間、宇宙)」という新たな意味合いを持つものであると示唆しました。
これは、レクサスがセダンという枠組みを超え、未踏の領域へと挑戦するパイオニア精神の表れと言えるでしょう。
●「みんな」から「あなたへ」。次世代「カローラ」に込めたトヨタの想い
最高級ブランドが大胆な変革を遂げる一方、世界で最も多くの人々に愛されてきた大衆車「カローラ」もまた、大きな進化の時を迎えようとしています。
トヨタブランドの新CMの最後にサプライズで登場したのは、これまでのカローラのイメージを一新する、低く構えたスポーティなフォルムのコンセプトカーでした。
この一台に込められたメッセージは「あなたへめがけて(To You)」。
これまでトヨタが掲げてきた「モビリティフォーオール(すべての人に移動の自由を)」という考え方をさらに深化させ、不特定多数の「みんな」のためだけでなく、クルマを選んでくれる一人ひとり、つまり「あなた」の人生に寄り添うクルマを届けたい、という強い想いが表現されています。
世界一の販売台数を誇るカローラだからこそ、その名に安住するのではなく、時代の変化やユーザーひとりひとりの価値観に合わせて自らを変革し続ける。
この姿勢こそが、これからのトヨタブランドの中核を担っていくという決意の表れです。
●3台の変革が示すもの。トヨタが描く「ユーザー中心」の未来
今回発表されたセンチュリー、LS、そしてカローラの未来像は、それぞれ異なるアプローチを取りながらも、実は一つの明確なビジョンで繋がっています。
それは、徹底した「ユーザー中心」のクルマづくりへのシフトです。
伝統や格式を重んじつつも、オーナーの個性に寄り添う「センチュリー」。
既存の概念を打ち破り、新たな移動体験を創造する「LS」。そして、世界中の「あなた」一人ひとりの人生を豊かにする「カローラ」。
これらはすべて、多様化するユーザーの価値観に応え、移動の喜びを最大化したいというトヨタの熱意の結晶です。
豊田会長は最後に、「お客様がたくさんの素晴らしい思い出を作っていただけるような商品を届けたい」と語りました。
今回の発表は、トヨタが再びクルマづくりの原点に立ち返り、ユーザーの心に響く、エモーショナルな価値を追求していくという力強い宣言と言えます。
これらの未来のクルマたちは10月末から開催される「ジャパンモビリティショー2025」のトヨタ・レクサス・センチュリーのブースで見ることが出来る予定です。(くるまのニュース編集部)
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