日本に上陸したフィアットの新型「600ハイブリッド」は、これまでのイタリア車のイメージを覆すコンパクトSUVだった。『GQ JAPAN』ライフスタイルエディターのイナガキがリポートする。
新型フィアット600ハイブリッドの特徴
イタ車でもハイブリッドは本格派──新型フィアット600ハイブリッド試乗記
1.エクステリア2. インテリア3.走行性能4.価格&まとめ1.エクステリア
試乗車の新型フィット600ハイブリッドは、「スカイ ブルー」と呼ぶ、あざやかなボディカラーだった。ほかにもカラフルな「サンセット オレンジ」も用意するのが、フィアットらしい。
新型フィアット600ハイブリッドのエクステリアは、初代「600」から着想を得たデザインに、現行の「500e」のかわいらしさを融合。全体的に丸みを帯びたスタイリングは、ポップだ。多くのコンパクトSUVが、力強さを演出するなか異色である。
新型フィアット600ハイブリッドのフロントフェイスは“BIG SMILE”をコンセプトに、ヘッドライトを“目”としてデザイン。プレスリリースには「どこかいたずら心を感じさせるような笑顔を表現しています」と謳うが、個人的には、やや眠たさそうな印象。一方で、アンニュイで大人っぽいという見方もある。かつての3代目日産「マーチ」のヘッドライトが、“かわいい全開”だったのに対し、落ち着いている。好みが分かれそうだ。
ほかにもグロスブラックのアクセントや、18インチダイヤモンドカットアルミホイールが上質さを演出。間近で見ると、想像するより精悍だ。
2.インテリア
新型フィアット600ハイブリッドのインテリアも、落ち着いている。2スポークステアリング、丸型メータークラスター、楕円形のダッシュボードパネルなど、初代600の象徴的なデザイン要素を受け継いでいるのが特徴だ。
3.走行性能
都心部の新型フィアット600ハイブリッドの試乗では、想像以上に電動走行場面が多かった。
まずエンジンスタートからの発進も、30km/h程度まではモーターのみだった。試乗前こそ「電動走行可能なスピードは、“たった”最大約30km/hか……」と、思ったものの、実際に運転すると「まだエンジンが掛からないのか!」と、驚く。
たとえば大型店舗の自走式駐車場内で新型フィアット600ハイブリッドは、モーターのみで走行。公道に出るまでの数分間、車内はとても静かだった。マイルドハイブリッドとは思えぬ静かさに、「フィアットやるなぁ」と、感心した。
新型フィアット600ハイブリッドのハンドリングは安定志向。乗り心地もしなやかで、快適だ。かつてのシンプルなフィアット製コンパクトカーと比べると、かなり違う。運転すると、いたってフツー。はじめてイタリア車やフィアット購入するユーザーも、安心だろう。逆に、従来のファンが新型60ハイブリッドを、どう評価するのか気になる。
新型フィアット600ハイブリッドは運転支援装備も豊富で、La Primaには前を走行するクルマを検知し、車両と安全な車間距離を保つようサポートする「アダプティブクルーズコントロール(STOP & GO機能付)」や、車線内の任意の位置を設定しステアリングを握ることで、その位置を維持する「レーンポジションアシスト」なども装備。いずれも、高速道路で試したところ、しっかり己の運転をサポートしてくれた。積極的に使いたくなる機能性だ。
4.価格&まとめ
新型フィット600ハイブリッドの価格はエントリーグレードが¥3,650,000で、La Primaが¥4,190,000。300万円台で、完成度の高いマイルドハイブリッドモデルが購入出来るとは驚きだ。
しかも今なら600台限定で、La Primaがローンチプライスを設定し、なんと¥3,990,000! トヨタ「カローラ・クロス」や日産「キックス」、ホンダ「ヴェゼル」などと比較可能な価格帯だ。
いずれの和製コンパクトSUVと比べ、新型フィット600ハイブリッドは“個性”という武器がある。それでいて、乗るとオーソドックスならではの良さがある。食わず嫌いはもったいない。
コンパクトSUVの購入を検討しているユーザーは、新型フィアット600ハイブリッドを試すべし。
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