たびたび存続の危機が取り沙汰される日産 スカイライン。日産のエスピノーサCEO直々に次期型開発が明言され、ファンはひと安心だ。ここでは、名車スカイラインの栄光の歴史、その始まりである初代から3代目までの歴史を振り返る。
※本稿は2026年5月のものです
【画像ギャラリー】プリンス時代が熱すぎる!! スカイライン黎明期の名車たちを写真で紹介!(14枚)
文:大音安弘(車両解説)、片岡英明、渡辺陽一郎/写真:日産、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2026年6月26日号
初代プリンス スカイライン(ALSI型・1957年登場)
スカイラインの偉大な歴史は、富士精密工業(後のプリンス自動車工業)が、1957年4月に発売した「プリンススカイライン」に始まる。
モダンな米国車風スタイリングを与え、メカニズムも刷新。セミモノコックボディとし、後輪には日本車初のド・ディオンアクスルを採用。さらに改良型1.5L直4エンジンは、ライバルをしのぐ60psを発揮。当時の国産乗用車最速となる125km/hを誇った。
忘れてならない存在が1962年に登場した日本初のスペシャルティカー「スカイラインスポーツ」だ。ミケロッティによる優美なデザインが人々を魅了した。
●初代ALSI型プリンス スカイライン(スペック、価格はセダン デラックスのもの)
・ボディ形状:2ドアクーペ、4ドアセダン
・ボディサイズ:全長4280×全幅1675×全高1535mm、WB2535mm
・エンジンの種類:直4 1.5L NA、直4 1.9L NA
・最強グレードのエンジンスペック:60ps/10.75kgm(1.5NA、グロス)
・サスペンション 形式(F/R):ダブルウィッシュボーン/ディオンアクスル
・搭載された新技術:ド・ディオン式リアアクスル 日本初シールドビームヘッドライト&2スピードワイパー 最高速125km/h(当時の国産車最高)など
・当時の新車価格:120万円(4MT)
2代目日産 スカイライン(S50型・1963年登場)
プリンス自動車工業が小型車市場のシェア拡大を狙い、1963年に投入したのが2代目だ。ボディの小型化に加え、ワゴンも追加。初のモノコックボディの採用に加え、欧米の自動車で進んでいたメンテナンスフリー化にも挑み、扱いやすさを売りにした。
1964年には、レース参戦のための「GT」を投入。フロント部を200mm延長し、グロリアの6気筒エンジンを積むことで高性能化。当初はホモロゲ獲得の限定車扱いだったが、人気の高さからカタログモデル化。スカGの愛称で親しまれる欠かせない存在となった。
●2代目S50型 日産プリンス スカイライン(スペック、価格はセダン2000GT-Bのもの)
・ボディ形状:4ドアセダン、5ドアワゴン、5ドアバン
・ボディサイズ:全長4235×全幅1510×全高1405mm、WB2590mm
・エンジンの種類:直4 1.5L NA、直6 2.0L NA
・最強グレードのエンジンスペック:125ps/17.0kgm(2.0NA、グロス)
・サスペンション 形式(F/R):ウィッシュボーン/半楕円リーフリジッド(トルクロッド付き)
・搭載された新技術:3連式ウェーバー製キャブレター 5速 MT&リミテッドスリップデフ 最高速180km/h(当時の国産車最高レベル)など
・当時の新車価格:94万円(5MT)
3代目日産 スカイライン(C10型・1968年登場)
1968年発売の3代目は、日産自動車となって初の新型車であった。その直線的なスタイルから「ハコスカ」の愛称で親しまれ、リアフェンダーの特徴的なライン「サーフィンライン」を初採用。
当初は4気筒車のショートボディのみだったが、その後の大定番となるL20型の直6SOHCエンジンの「GT」を追加。
こちらはロングノーズ化に加え、リアサスをセミトレーリングアーム式へと変更し、初の4輪独立懸架となった。バリエーションも拡大され、70mmショートホイールベースのスポーティな2ドアHTも登場。
●3代目C10型 スカイライン(スペック、価格は2ドアHT2000GT-Xのもの)
・ボディ形状:2ドアHT、4ドアセダン、5ドアワゴン、5ドアバン
・ボディサイズ:全長4430×全幅1595×全高1375mm、WB2570mm
・エンジンの種類:直4 1.5L NA、直4 1.8L NA、直6 2.0L NA
・最強グレードのエンジンスペック:130ps/17.5kgm(2.0NA、グロス)
・サスペンション 形式(F/R):ストラット/セミトレーリングアーム
・搭載された新技術:日産として初めてのスカイライン 名機L型エンジン、スカイライン初搭載 フロントディスクブレーキ 木目インパネ など
・当時の新車価格:93万5000円(5MT)
My Best スカイライン……2代目S50型/片岡英明
子どもの時に助手席に乗せられ、強烈な印象として残ったのが2代目スカイラインの最終型だ。すでに日産ブランドに変わっていたが、1500デラックスはOHVではなく新世代のG15型4気筒OHCエンジンを積んでいた。ライバルを圧倒する88psの赤いバッジがついたグリルにときめいたもんだ。
2代目は時代に先駆けてダウンサイジングし、クラス最強の心臓を持っていた。日本で初めてメンテナンスフリーを断行したことも評価したい。伝説を築いた硬派の2000GT-Bは2代目のリーダーで、豪快な加速におののいた。
直線番長だったが、ねじ伏せる楽しみのあるスポーツセダンだ。GT-Rより強烈な印象を残している。
My Best スカイライン……3代目C10型/渡辺陽一郎
スカイラインは3代目ハコスカで販売を急増させた。2代目を売っていた1967年の1カ月平均登録台数は2735台だが、3代目の1971年は9514台に達した(2025年の101倍)。初代GT-Rの設定も注目された。
選択肢が多く、セダンと2ドアHT、4気筒と6気筒でホイールベースがすべて異なり、合計4種類を用意した。
最も長い6気筒セダンは2640mmで、全長が上まわる4代目(ケンメリ)のセダン&2ドアHTよりもホイールベースは長い。歴代スカイラインの中で、最もコストを費やして開発されたのが3代目だ。
この影響もあり、プリンスは3代目を開発していた1966年に、経営不振に陥り日産と合併した。
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みんなのコメント
スカイラインの歴史は知ってますから。