V10の新たな後輪駆動モデル
伊ランボルギーニが、新型V10スーパーカー「ウラカン・テクニカ」を発表した。
【画像】新型車「ウラカン・テクニカ」【シアンFKP37と比較】 全82枚
ウラカン・エボと、サーキット志向のウラカンSTOのギャップを埋める後輪駆動モデルの登場だ。
そのスタイリングは、同社のハイパーカー「シアンFKP37」に見られたY字デザインを取り入れたもの。
フロントは、内側に大胆に切れ込むようなデザインだ。これに軽量なカーボン製ボンネットを組み合わせ、その顔つきは「どう猛な肉食獣の雰囲気」を醸し出す。
車体後部もデザインが変わり、リアウインドウは垂直タイプに。視認性も高まったという。
ボディサイズは、全長のみウラカン・エボより61mm延長。全幅/全高は変わらない。
排気系も一新 STO級の美声を
ドライブモードは「ストラーダ」「スポーツ」「コルサ」の3種類。
「ストラーダ」はウラカン・エボのように落ち着いた振る舞いで走り、「コルサ」を選択するとSTOを思わすアグレッシブさを発揮する。
「スポーツ」モードは、チーフエンジニアのルーベン・モーアによれば現代のランボルギーニでは手にすることができなかった一層のオーバーステア走行を堪能できるという。
後輪操舵による強いオーバーステアに加え、新制御のP-TCS(パフォーマンス・トラクション・コントロール・システム)の高いスリップ閾値、トルクベクタリングを用いて限界を高めるというから興味深い。
自然吸気の5.2L V10ユニットが発揮するパワーはSTOと同じ640ps/8000rpm。7速デュアルクラッチと、電子制御LSDを介してパワーを路面に届ける。
最高速度は325km/h。0-100km/h加速は3.2秒だ。
また新開発のエグゾーストシステムにより、中・高回転域でのサウンドはSTOのようにエッジを利かせた音色を放つという。
空力の進化・内装について
エアロダイナミクスについては、新開発の固定式リアウイングにより、ウラカン・エボRWDと比較してダウンフォースの35%アップに成功。
それも空気抵抗の20%ダウンを同時に実現し、空力バランスの改善とブレーキング/コーナリング時の安定感を高めている。ウラカン・シリーズ初のエアカーテン機能も採用した。
また、乾燥重量は1379kg。後輪駆動のウラカン・エボより10kgウェイトダウンを果たしている。
インテリアは、高さ調整が可能なスポーツシートを備え、ドアを軽量化。
このモデル専用の装備としてメーターパネルは色使いを抑え、視認性を向上。中央のディスプレイでは、LDVI機能(ディナミカ・ヴェイコロ・インテグラータ)、アップルカープレイ、アンドロイド・オート、アマゾン・アレクサを操作できる。
英国市場には2022年後半に導入され、イギリス向け価格は20万ポンド(3300万円)をゆうに超えると考えられる。
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