スバル「360」の派生車種「カスタム」は、本格商用バン
日本初の国民車として、1960年代のモータリゼーションの発展に貢献したのがスバル「360」です。1958年の登場から12年にも渡って作られた360は、“てんとう虫”の愛称でも親しまれました。屋根開閉タイプのコンバーチブル。ドア後ろのBピラー部が外側へ開閉するコマーシャルなど、ボディバリエーションも豊富だった360のなかで、本格的商用バンとして生まれた「360カスタム」を所有する、“Philopon”さんに話を聞きました。
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商用バンデザインを採用した派生車種
“Philopon”さんの愛車を見たのは、2024年11月10日に愛媛県四国中央市川之江栄町の商店街駐車場で開催された第13回U-550旧軽自動車ミーティングの会場だった。
各地で開催されているクラシックカーのイベントで、可愛らしく佇むスバル「360」の姿を見る頻度は高い。大衆車として、12年間で約39万2000台も生産されたクルマだけに、半世紀を経過した今でも現存個体が多いのは数の原理か。しかし、この360はリアセクションがバンタイプとなった「360カスタム」。滅多にお目にかかれない個体だったこともあり、オーナーが愛車に戻ってくるのを待ち構えて声をかけたのだった。
「実際に動いている360カスタムを見たことはないですね。大阪で開催されるクラシックカーのイベントでオーナーさんにお会いしたことはありますが。いずれにしても、かなり貴重だとは自覚しています」
見た目は「360」だけど、中身は「サンバー」!?
360カスタムは、1963年より発売が開始されている。車体後部が流れるように丸くデザインされた一般的な360のファストバックフォルムと比較すると、Cピラーの角度を立たせルーフを延長して荷室スペースが設けられているところが特徴だ。リアシートは折り畳み式、テールゲートは上ヒンジによる開閉として、現代のステーションワゴンの原型がすでに完成されていた。
しかし、興味深いのは、この360カスタムのシャシーは360からの流用ではなく、スバル「サンバー」であることだ。リアにエンジンを搭載するレイアウトのため、荷室床部分を低くし、荷室容量を稼ぐ必要がある。そのために、エンジン関係機器のレイアウトをサンバーと共通として、可能な限りの実用性を向上している。つまりこの360カスタムは、サンバーの派生車種という見方もできる。
30年落ちで購入し、すでに27年間所有
“Philopon”さんの愛車は1968年式だが、入手したのは1998年とのこと。生産からすでに30年が経過した時期だった。
「このカスタムを購入したのは、私が25歳ぐらいのときです。子どもの頃から好きだった360を買うために、就職してからずっとお金を貯めていました。当時でもすでにカスタムは貴重だったのですが、四国限定の中古車雑誌『Mj』に掲載されていたのです」
販売されていたのは高知県。サビだらけ、穴も開いている。でも、一応走行は可能だった。購入後、純正部品をこつこつと集め、今から20年以上前に外装をレストアしているとのこと。
「外装の色は、当時の純正の水色をイメージしていたんですけど。でも、私が希望していた当時の塗料が再現できなくて。タッチアップペイントの色見本でスバル純正色のなかからもっとも近い色で仕上げてもらったのですが、予想よりも紫がかった色合いになってしまいました」
この27年の間で、エンジンの焼き付き、電装や点火系、燃料ポンプの不良など、人並みのトラブルは体験済み。しかし、その都度修理をして復活し、今まで所有し続けてきた。保管はもちろん屋根付きガレージで、カバーをかけて温存。希少な360カスタムを、いつまでも大切に!
>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)
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