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9月1日「防災の日」に考えたいクルマの装備! イザというとき「シェルター化」するために「搭載しておきたい装備」と事前の確認

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9月1日「防災の日」に考えたいクルマの装備! イザというとき「シェルター化」するために「搭載しておきたい装備」と事前の確認

 この記事をまとめると

■クルマは災害時にプライバシーを守れる避難場所になりうる

イザというとき避難所になる装備と室内! 「災害に強いクルマ」の実名

■燃料・充電確保やシートアレンジ、充電装備を事前に確かめておきたい

■防災用品やカーテンを常備して快適・安全性を高めることができる

 クルマでできる防災のいろは

 日本中が酷暑に見舞われ、体温を超える40度の気温を記録した地域もあった2025年の8月が終わると9月。9月1日は1960年に制定された「防災の日」でもある。そこで、自宅での災害に備えた防災・備蓄に加え、クルマの車内の防災・備蓄についても改めて考えてみたい。

 というのは、災害時、なんらかの事情で避難所に身を寄せられないこともある。避難所のプライバシーに不安がある、ペット同伴では避難所の屋内に入れないなど。しかし、家が損傷・停電していても、運よく愛車が無事であれば、クルマの車内はプライバシーが守れる、ペットを含む家族だけの緊急避難場所になりうるからだ。

 平成28年の熊本地震では、内閣府防災担当によると避難者が避難先として、回答者全体の74.5%が車中泊を経験したと回答。避難所と回答した45.3%を上まわっていたというデータもある。

 つまり、車内空間はプライバシーが守られ、暑い時期はエアコンの利いた涼しい空間で過ごすことができ、寒い時期は暖を取ることができ、ラジオやナビゲーションに付いているTVから情報収集することもできるし、シガーソケットやUSBポートから情報収集や連絡などに不可欠なスマートフォンの充電も行える。車種によってはシートアレンジによって車内をベッドルーム化することもでき、大人がまっすぐ横になることも可能なのである。

●ガソリン満タン&フル充電を心がける

 車内がプライバシーが守れる避難場所になるとはいえ、ガソリン車ならガソリンが少ない、あるいはEVやPHEVでもバッテリーが減っていたらどうだろう。ガソリンスタンドが被災し、自宅に充電設備があったとしても停電している可能性もある。地震・災害はいつ起こるかわからないから、常にガソリン満タン、フル充電を心がけたい。また、走行可能距離もいざというときのために確認しておきたい。先日試乗した新型スバル・フォレスターは満タンで1020kmの航続距離を示してくれたから、心強い。

 クルマによってできることが異なる

●愛車のシートアレンジをいま一度確認したい

 車内が災害時のシェルターになりうるとはいえ、理想的な緊急避難場所として利用するには、シートアレンジが不可欠だ。というのは、過去の熊本地震や新潟県中越地震での報告にもあるように、さまざまな理由で車内避難を余儀なくされた人には、エコノミークラス症候群(深部静脈血栓症/肺塞栓症)を発症したケースがあり、なかには死に至ったケースもあるというのだ。エコノミークラス症候群は狭い車内のシートに座ったままの姿勢でいることで発症するリスクが高まるといわれているから怖い。

 そこで、愛車の前後席、または後席と荷室、ミニバンの2/3列目席のシートアレンジによって、ベッドスペースがアレンジできるフラットな床面にすることができるか、ゆったり足を伸ばせるスペースを確保できるかを改めて確認したい。

 大型SUVやワゴンはもちろん確保可能だが、意外に軽自動車でも、前後席のフラット化によって、大人が真っすぐ横になれるスペースをアレンジできるクルマもある。車内スペースに家族全員が横になれなくても、交互に休めばいいわけだ。

 多くの車種ではフラットアレンジといっても凸凹があり、そのまま快適に横になれるわけではないから、クッションやマットレスなどを使った快適なフラットスペースにアレンジできるよう、あらかじめ用意しておきたい。メーカー純正アクセサリーのぴったりサイズのマットレスを手に入れるのもいい。

 ちなみに筆者が知る限り、ミニバンの2-3列目席フラットアレンジで、マットレスや枕なしで快適に横になれる全長2150mmものベッドスペースが確保できる車種として、現行日産セレナが挙げられる。また、トヨタ・クラウンエステートも、マットレスは必要なものの全長2000mmもの完全フラットなスペースがアレンジできる。マットレスや枕などは、家のすぐにもち出せる場所に保管しておくといい。

●災害時の情報収集に欠かせないスマホの車内充電方法を再確認

 車内を緊急避難シェルターとして使う場合の基本的な装備として、エアコン、ラジオ、そしてなんといっても災害時の情報収集、連絡手段となるスマートフォンの充電に必要なUSBポートが挙げられる。が、USBポートがひとつしかないとなれば、家族全員のスマートフォンを充電するのには心細い。

 そんな状況で活躍してくれるのが、シガーソケットに装着するUSBポートが複数個あるソケットだ。そのUSB-CポートがPD規格のものが、対応機器を短時間で急速充電することができるからおすすめだ。クルマに装備されているUSBコンセントは、タイプAだと充電スピードはかなり遅く、タイプCであってもただのタイプCではPD規格ほどのスピードで急速充電ができないからである。あわせて、PD対応の充電ケーブルも複数本、用意したい。災害時はのんびり充電している場合ではないのだ。

●AC100V/1500Wコンセント装着車ならコンパクトな湯沸かしポットや簡易電子レンジも役立つ

 愛車が電動車で、アウトドアでも大活躍してくれるAC100V/1500Wコンセント装着車なら、クルマの避難シェルターとしての機能は格段に向上する。1500Wまでの家電品を利用できるからだ。家庭用とは別に、省電力のアイテムをすぐにもち出せる場所に用意しておくと安心だろう。

 あったら役立つアイテムは?

●車内に用意、またはすぐに車載できるアイテムとは

 3.11東日本大震災で被災したわが家では、愛車のステーションワゴンに最低限の災害対策用品を備えている。その一部を紹介すると、ミネラルウォーター、LEDランタン、救急用品、携帯トイレ、タオル、ウエットティッシュ、ティッシュ、マスク、畳めるヘルメット、下着、ひざ掛けなどだ。

 なお、携帯トイレは各種あるが、セイワのZ61携帯トイレのように、使用後の携帯トイレをしまう袋、恥ずかしさを軽減するひざかけが付属したものを推奨する。わが家ではさらに体全体を覆うことができるポンチョも、防寒、携帯トイレ使用時のために用意している。

 が、狭い車内でそれらをバラバラに置くのはすすめられない。どこになにがあるかわからなくなり、また、ミネラルウォーターなど賞味期限のあるものを管理しにくくなるからだ。そこでわが家では、後席シートバック後ろに省スペースで設置できるラゲッジスペース収納バッグと、普段の緊急時に車外にサッともち出せる車載専用リュックにそれらをまとめている。

 ちなみに、ボルボではリュックに収められた「防災セット」が販売されているので、ボルボユーザーでなくても利用するといい。夜間の避難にも適したリフレクターつきのリュックで、筆者もボルボユーザーではないが利用している。

 なかには「不織布マスク8枚」、保温や防水性に優れた「簡易ブランケット1枚」、「軍手1組」、「簡易トイレ2回分」、「絆創膏1箱」、「マウスウォッシュ3回分」、「ホイッスル」、「カイロ1個」、「圧縮タオル」、「クッキー」、「クリアボトル」、「洗い流し不要シャンプー」、「ウェットティッシュ」、「厚手ウェットティッシュ」、クルマを離れる際にフロントウインドー内側に貼っておく「緊急連絡先用紙」、「ラジオライト」、「飲料水2本」、「畳めるヘルメット」、「防水ブルーシート」が入っている。

 そして、車内を避難シェルターとして利用する際に不可欠なのが、プライバシーを守るための全周カーテンだ。車種専用品もあるにはあるが、純正・社外品ともに高価。揃えることができればいいが、割安で手に入れたいなら社外汎用アクセリーのマグネット式カーテンやサンシェードを用意するといい。筆者が使っているのはセイワの楽らくマグネット遮光カーテンシリーズで、フロント、サイド、リヤ用と揃っており、マグネットでワンタッチで取り付けられ、サッと外すことができて便利である。

 楽らくマグネットカーテンには、ハッチバック車のサイドウインドウやバックドアを開けたまま外側にマグネットで装着できる通気性のいいメッシュタイプもあるから、プライバシーを多少守りつつ、虫除けや換気もできるから超便利。もちろん、車内の温度上昇を抑制するラディクール素材のフロントウインドウ用サンシェードは夏期、普段から使っている。

 クルマに防災用品を積んでおくと燃費が悪化するだろ! との声も上がりそうだが、10kgの荷物を積んでいるときの燃費の悪化は、車種にもよるが0.3~0.5%にすぎない。それぐらいの燃費の悪化と、いつ起こるかわからない災害時の安心と、どちらを優先するのかということになる。

 付け加えるならば、災害時に避難所に身を寄せることを期待していない、愛犬と暮らすわが家では、コンパクトに畳めて使わないときには椅子としても利用できるポータブルトイレを、着替え用テントとともに用意している。折り畳み時には、軽自動車のN-BOXのラゲッジルームにもコンパクトに積み込めるサイズになるから重宝する。

 9月1日の「防災の日」をきっかけに、自宅内の備蓄はもちろん、災害時のプライバシーが守れるシェルターになりうる愛車の防災・備蓄についても改めて考えてほしい。

文:WEB CARTOP 青山尚暉

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