1958年式プリムス・プラザ
この1958年式プリムス・プラザのフロント状態を見てほしい。アメリカハリグワの果実は、わたし達が思っているより重いのかもしれない……! 異様なほど変形したフロントを除けば、ボディのコンディションは驚くほど良好だ。プリムスのエントリーモデルであるプラザは、1985年に生産終了となった。
【画像】大きいことは素晴らしいこと。1970年代のキャデラック希少ワゴン【カスティリアン・フリートウッド・エステートワゴンを詳しく見る】 全26枚
1984年式リンカーン・コンチネンタル
傾斜したリアエンドのデザインから明らかなように、1982年から1987年のリンカーン・コンチネンタルはキャデラック・セビルと真っ向から競合するよう設計されたモデルだ。この形状は「バスルバック」と呼ばれ、戦前の英国製高級車を参考にしている。新型コンチネンタルはタウンカーとの差別化を図るため、前世代より小型化されている。この個体は1984年製で、今でも有用な部品が多く残っている。
1979年式AMCスピリット
1979年に発売されたAMCスピリットは、グレムリンの後継車だ。4年間の生産期間を経て、輸入車のルノー・アライアンスとルノー・アンコールに取って代わられた。この1979年式GT 2ドア・ハードトップはレストア用車両として販売中で、価格は2495ドル(約38万円)だ。
1972年式リンカーン・コンチネンタル・タウンカー
1972年式リンカーン・コンチネンタル・タウンカーは重量約2330kgと、1970年代の基準でも大型だった。そのプロポーションゆえ、かなりの台数がデモリション・ダービーで生涯を終え、現存率が低い一因となっている。
1972年式フォード・マーベリック
フォード・マーベリックはファルコンの後継車として、1969年から1977年にかけて米国(およびカナダ、メキシコ、ベネズエラ、ブラジル)で生産された。少なくとも1971年にピントが登場するまでは、フォルクスワーゲン・ビートルのような輸入コンパクトカーへの対抗馬となっていた。この個体は現在ヤードが保有する15台のマーベリックのうちの1台で、その中には希少な1972年式マーベリック・グラバーもある。
1970年式ダッジ・コロネット500
訪問時に目にしたこの1970年式ダッジ・コロネット500には感銘を受けた。383立方インチ(6.2L)V8エンジンがまだ動くかは不明だが、たとえ動かなくても2995ドル(約46万円)は破格だ。他に筆者と同じ考えの人がいたらしく、本稿執筆時点ではすでにヤードからなくなっていた。
1982年式キャデラック・フリートウッド
兵どもが夢の跡……。1982年式キャデラック・フリートウッド・ブロアム・エレガンスは贅沢と憧れの象徴だったが、CTCオートランチでは部品取り車扱いだ。フリートウッド・ブロアムは1977年から1986年まで生産され、その上級仕様がエレガンスだ。豪華なボタンタフティングのレザーシートや、後部座席用の読書灯などを備えていた。
1971年式 ダッジ・コロネット・クレストウッド
この1971年式ダッジ・コロネット・クレストウッドで家族旅行に出かけ、退屈した子供たちが「まだ着かないの?」と何度尋ねたことだろう。あの美しい6.3L V8エンジンのサウンドが、子供たちの声でかき消されなかったことを願うばかりだ……。
このワゴンは計6865台が販売された。大半は9人乗り仕様で、後ろ向きの3列目シートを備えていた。
1959年式フォード・フェアレーン500スカイライナー
フォードのフェアレーン500スカイライナーは、格納式ハードトップ「ハイドアウェイ」を装備していたが、決して大ヒットしたわけではない。実際、1957年から1959年の間に販売されたのは5万台に満たない。
こちらは1959年式で、同年出荷された1万2915台のうちの1台だ。スカイライナーは世界でも2台目となるリトラクタブル・ハードトップ搭載車である(1台目は1930年代のプジョー)。
1964年式ビュイック・ワイルドキャット
こちらは確実にレストアした方がいい1964年式ビュイック・ワイルドキャットだ。425立方インチ(7.0L)のネイルヘッドV8エンジンを搭載している。ボディには錆があるものの、致命的ではない。CTCオートランチでの販売価格は3495ドル(約54万円)で、この種の希少車としてはリーズナブルな金額だ。
1953年式シボレー・セダン・デリバリー
シボレーのセダン・デリバリーは30年にわたって生産された。1960年、ベースとなったフルサイズの2ドア・ステーションワゴンがラインナップから外れたことで生産終了。1972年、シボレーは2ドアのベガのバン仕様を投入したが、販売は惨憺たるものだった。この個体は1953年式だ。
1964年式フォード・フェアレーン500
この1964年式フォード・フェアレーン500は素晴らしいコンディションで、4本のタイヤにも空気が入っている。おそらくこの写真が撮られた時、ヤードに到着したばかりだったのだろう。悲しいことに、本稿執筆時点ではまったく別の姿になっている。部品を剥ぎ取られ、残っているのは骨組みに過ぎず、ルーフさえも撤去されている。
1951年式スチュードベーカー・ランドクルーザー
ランドクルーザーと言えばトヨタの4WD車が思い浮かぶが、1933年から1954年まではスチュードベーカーが同じ名称を使用していた。こちらは1951年式で、新型のV8エンジンの導入が大きく貢献し、驚異的な売れ行きを記録したモデルだ。
本稿で紹介したような車両に興味があれば、CTCオートランチ(CTC Auto Ranch)のウェブサイトをチェックしてほしい。部品や車両は世界中へ発送可能だ。
著者について
英国の自動車ジャーナリスト、ウィル・シャイアーズ(Will Shiers)は過去35年にわたり、廃車となった米国の自動車を撮影し続けている。50州すべてを旅して、納屋、野原、砂漠、ゴーストタウン、ジャンクヤードなどを探検し、隠された宝物を探している。自動車雑誌への寄稿も多い。
これまでの作品を集めた写真集『Roadside Relics-America’s Abandoned Automobiles』の著者でもある。
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