現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > コルベットがフェラーリを意識してるのは、まあ納得。でも新型ポルシェボクスターはヒョンデを参考にしてるってマジ!?

ここから本文です

コルベットがフェラーリを意識してるのは、まあ納得。でも新型ポルシェボクスターはヒョンデを参考にしてるってマジ!?

掲載 32
コルベットがフェラーリを意識してるのは、まあ納得。でも新型ポルシェボクスターはヒョンデを参考にしてるってマジ!?

 自動車メーカーがライバルメーカーのクルマを参考にするのは珍しい話ではなく、公に好評されるケースもある。その慣例は現在でも続いており、最新モデルにも当てはまる。最近わかった2例をここでは紹介してみたい。

文:古賀貴司(自動車王国) 写真:シボレー、ポルシェ、フェラーリ、ヒョンデ

【画像ギャラリー】まさかコルベットがミッドシップになるとは!! それにしてもカッコよすぎるなぁ(5枚)

コルベットが参考にしたフェラーリのV8エンジン

 自動車業界における「公然の秘密」だが、最近はこれを堂々と認める例が増えている。エンジニアたちは競合車種を称賛し、具体的な車名を挙げることすら厭わない。シボレー・コルベットZ06の開発ストーリーは、まさにその好例だ。

 GMのエンジニアたちは、フェラーリ458イタリアのフラットプレーンクランクV8エンジンを学ぶため、2014年に行動を起こした。当時、同社にとってフラットプレーンクランクエンジンは未知の領域だった。

 チーフエンジニアのジョーダン・リーは、ポーランドのeBayで事故車から取り外された458のエンジンを約2万5000ドルで購入したと明かした。「本当に届くか分からなかった」と振り返るが、エンジンはパレットに載せられてミシガンの開発施設に無事到着。

 エンジニアたちは点火コイルの振動対策や電子部品の固定方法など、フェラーリの技術を徹底的に研究した。さらに開発が進むと、実車での比較テストも実施された。

 GMは当初、458イタリアを購入してベンチマークに使用していた。その後、新型の488GTBに乗り換えたもののターボチャージャーによる“官能の欠如”を感じ、再び458イタリアを購入し直したという逸話まである。

ポルシェの開発責任者が着目したヒョンデの技術

 一方、ドバイで開催されたポルシェのイベントで、驚くべき発言が飛び出した。ポルシェ718および911モデルライン開発責任者のフランク・モーザー氏が、ヒュンデのアイオニック5Nを「目を見開かされる体験」と評したのだ。

 この発言は、オーストラリアの自動車メディア「DRIVE」が報じて話題を呼んでいる。なんでもモーザー氏、アイオニック5Nの仮想シフト機構「N eシフト」と人工エンジンサウンド「Nアクティブサウンド+」を気に入った様子。

 EVでありながら8速デュアルクラッチトランスミッションのシフトショックをあえて模倣し、エンジン音まで再現する機能である。

 モーザー氏の同僚でポルシェのGTカー責任者、アンドレアス・プロイニンガー氏も当初は懐疑的だったが、試乗すると感嘆の声を上げたとか。

 また、ポルシェのエンジニアたちを本当に驚かせたのは「Nグリンブースト」だった。これはステアリングホイールの赤いボタンを押すと、ボタンを押すと10秒間だけ通常よりも最高出力が41PS増しになり、文字通りの“ブースト”を味わえる機能である。

 モーザー氏はこの機能は次期ボクスター/ケイマンに搭載する、とまで語ったようだ。ポルシェの次期ボクスター/ケイマンは2027年の発売が予定されている。

 モーザー氏は“EV基準で軽量なクルマ”を約束しつつ、現行982型より重くなることを認めた。

 そして、アイオニック5Nから学んだ仮想シフトとエンジンサウンドは、ドライバーがオン・オフを選択できる形で搭載される見込みだという。なお、EUにおける自動車を取り巻く法規制の変更により、次期ボクスター/ケイマンはEVだけでなく内燃式エンジン搭載モデルもラインナップされることが決まった。

2つの動力が選べるとみられる次期型ボクスター&ケイマン

 今まで次期ボクスター/ケイマンのプラットフォームはEV専用設計だったため、内燃式エンジン搭載を可能にするには乗り越えるハードルが思いのほか高い。

 EV専用プラットフォームはバッテリーパックが構造体となっており、取り除くとボディ剛性が失われる。

 そこでエンジニアたちは新しいフロア構造、リアバルクヘッドとサブフレームを再設計してエンジンをミッドシップする。

 またトランスミッショントンネル、燃料タンク、排気系のスペース確保も必要になるという。エールを送ることしかできないが、結果として購入者は次期ボクスター/ケイマンをEVと内燃式エンジンの両方から選べることになるだろう。

 片方はヒュンデから学んだギミックを搭載し、もう片方は純然たるポルシェサウンドを満喫できる、というわけだ。

 ブランドの垣根を越えた学び合いが、次世代のスポーツカーを進化させている。そして、この柔軟な姿勢から我々ドライバーは技術革新の恩恵を受けることになる。ありがたや、ありがたや。

文:ベストカーWeb ベストカーWeb
【キャンペーン】8月の毎週金・土・日はガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

来季ドゥカティ移籍のアコスタ、KTMでのMotoGP初優勝諦めず「現時点で勝つのはかなり難しいけど、すべて出し切る」
来季ドゥカティ移籍のアコスタ、KTMでのMotoGP初優勝諦めず「現時点で勝つのはかなり難しいけど、すべて出し切る」
motorsport.com 日本版
スーパーフォーミュラ第8戦SUGOでも日本自動車会議所が中心となった令和8年熊本地震への復興支援募金を実施
スーパーフォーミュラ第8戦SUGOでも日本自動車会議所が中心となった令和8年熊本地震への復興支援募金を実施
AUTOSPORT web
傑作だらけの「いすゞ」乗用車のなかでもとくに人気! あまりにも美し過ぎる「117クーペ」の魅力
傑作だらけの「いすゞ」乗用車のなかでもとくに人気! あまりにも美し過ぎる「117クーペ」の魅力
WEB CARTOP
製造ロボットはわずか2基! 1台に最大130時間も費やして生産する英国・クルー本社工場へ 歴代の名車と“匠のワザ”が伝えるベントレーの真価
製造ロボットはわずか2基! 1台に最大130時間も費やして生産する英国・クルー本社工場へ 歴代の名車と“匠のワザ”が伝えるベントレーの真価
VAGUE
「グレーカッコいい」トヨタ『GR86』の改良にファン歓喜! レース参戦車の「AT化」にもファン注目
「グレーカッコいい」トヨタ『GR86』の改良にファン歓喜! レース参戦車の「AT化」にもファン注目
レスポンス
【MotoGP】イギリスGP初日6番手のマルク・マルケス「ケガの影響で、得意だったところまで遅くなっている」
【MotoGP】イギリスGP初日6番手のマルク・マルケス「ケガの影響で、得意だったところまで遅くなっている」
motorsport.com 日本版
運転が上手くなりたいならマニュアル車……は大きな間違い! レーシングドライバーが語る「基礎を学ぶオートマ車」の重要性
運転が上手くなりたいならマニュアル車……は大きな間違い! レーシングドライバーが語る「基礎を学ぶオートマ車」の重要性
WEB CARTOP
2027年のスーパーフォーミュラも7大会12レース開催を予定。8月の暑さを考慮しサマーブレイクを設定
2027年のスーパーフォーミュラも7大会12レース開催を予定。8月の暑さを考慮しサマーブレイクを設定
AUTOSPORT web
首都高「幻の8号線」の存在を証明する“貴重な写真”を公開 じつは“微妙すぎる扱い”で現存する路線!?
首都高「幻の8号線」の存在を証明する“貴重な写真”を公開 じつは“微妙すぎる扱い”で現存する路線!?
乗りものニュース
ミル、初日8番手で後半戦の出だしは上々「グリップの高さが大きな助けとなった」/第12戦イギリスGP
ミル、初日8番手で後半戦の出だしは上々「グリップの高さが大きな助けとなった」/第12戦イギリスGP
AUTOSPORT web
【レーシングドライバー塚本ナナミのスーパー耐久参戦記】第5回:オートポリスで向き合った、自分の課題
【レーシングドライバー塚本ナナミのスーパー耐久参戦記】第5回:オートポリスで向き合った、自分の課題
AUTOCAR JAPAN
「コト消費」の次は「トキ消費」…Z世代の心をつかむ「謎解きイベント」、ヤマハ発動機のねらいとは
「コト消費」の次は「トキ消費」…Z世代の心をつかむ「謎解きイベント」、ヤマハ発動機のねらいとは
レスポンス
【海外F1記者の視点】大きく躓いたアストンマーティン・ホンダ。しかし近い将来、ドライバーたちにとって魅力的な選択肢になる可能性
【海外F1記者の視点】大きく躓いたアストンマーティン・ホンダ。しかし近い将来、ドライバーたちにとって魅力的な選択肢になる可能性
motorsport.com 日本版
【軽井沢モーターギャザリング2026】9月5日・6日に開催予定。「Heritage to Future(未来への継承)」をテーマに、自動車140年の歴史を体感!
【軽井沢モーターギャザリング2026】9月5日・6日に開催予定。「Heritage to Future(未来への継承)」をテーマに、自動車140年の歴史を体感!
LEVOLANT
フジロック’26来場者、それぞれのドライブミュージック。フェスはもう、苗場への道中から始まっていた。
フジロック’26来場者、それぞれのドライブミュージック。フェスはもう、苗場への道中から始まっていた。
くるくら
新車価格595万円が約8倍の4680万円に爆上がった。23年間ワンオーナーのR34 GT-Rが欧州で残したJDM人気
新車価格595万円が約8倍の4680万円に爆上がった。23年間ワンオーナーのR34 GT-Rが欧州で残したJDM人気
Auto Messe Web
東北大会が猛暑のSUGOで開幕。赤旗3回のFP1は野尻が最速、ランク首位太田はスピン/SF第8戦
東北大会が猛暑のSUGOで開幕。赤旗3回のFP1は野尻が最速、ランク首位太田はスピン/SF第8戦
AUTOSPORT web
レクサスLMやメルセデスVクラスに対抗 BYDの7人乗り高級ミニバン『デンツァD9』英国発売 超急速充電対応のPHEV
レクサスLMやメルセデスVクラスに対抗 BYDの7人乗り高級ミニバン『デンツァD9』英国発売 超急速充電対応のPHEV
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

32件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

629 . 0万円 1064 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

217 . 0万円 1370 . 0万円

中古車を検索
ポルシェ ケイマンの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

629 . 0万円 1064 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

217 . 0万円 1370 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村