現代において、ソーシャルメディアは危険な場所になり得る。女性ドライバーのキャサリン・レッグは最近NASCARへ参戦したことで、それを身をもって経験している。彼女は自身のポッドキャスト番組の中で、そのことについて率直に語った。
発端となったのは、先日行なわれたNASCAR Xfinityシリーズの第10戦ロッキンガムにおけるアクシデントだった。レース序盤、ウィリアム・サワリッチは速度差のあるレッグのマシンを避けきれず追突。スピンしたレッグはケーシー・ケインのマシンにもダメージを与えた。この出来事はSNS上で激しい反応を引き起こし、最近のデジタルプラットフォームではよくあることだが、多くのコメントが明らかに行き過ぎたものとなった。
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レッグは自身が直面する批判は単なるパフォーマンスに基づくものだけでなく、性別に基づく攻撃へと発展していると語る。レッグはインディカーシリーズやIMSAなど、フォーミュラカーやスポーツカーで豊富な経験を積んできたが、ストックカーの経験はまだ限られている。曰く、NASCARでレースをすることには「信じられないほどの誇り」があるが、同時に「厳しい監視と嫌がらせ」もあるという。
「私が受け取っている悪口のメッセージ、殺害予告、不適切な性的コメントは、ただ不快なだけでなく、受け入れがたいものです。はっきりさせておきますが、私はレースをするためにここにいるし、競争するためにここにいます。私の安全や尊厳を脅かすいかなる脅しも許しません。それはサーキットの中であっても外であっても同じです」
またレッグは建設的な批判には耳を傾けるつもりであり、学び、成長する姿勢があることは明らかだと述べた。しかし彼女は「フィードバックと個人攻撃の間には非常に細い境界線があり、その線が越えられることがあまりにも多い」と指摘した。
これはNASCARやモータースポーツ、あるいはアメリカに限った問題ではなく、それが間違っているという事実を変えるものではないと、レッグは続けた。
「私自身とチームが今経験しているこのレベルのヘイトは、女性が男性中心の分野で特に直面している、より大きな問題の一部だと思います。私たちはこの問題を当たり前のことにしてはいけません。これには何も普通なことはありません。完全に受け入れがたいことです」
「私はサーキットでシートを勝ち取ってきました。私は他のドライバーと同じくらい努力してきましたし、この20年間、プロとしてレースをしてきました。その大半の期間でスポンサー資金を持ち込むことなくチームに雇われてきたのは、私にレースカーをドライブする力があったからです。ダイバーシティ枠で雇われたわけでも、話題性のためでもありません」
このように厳しいヘイトを向けられたレッグだが、それによってレースを辞めるつもりはなく、モータースポーツへの取り組みにこれまで以上に集中しているという。
「私を競技者として定義するのは、私のパフォーマンスであって性別ではありません。幸いにも、私はコメント欄にいる人たちよりも、もっと厳しい戦いを経験してきました」
そしてレッグはロッキンガムでのレース週末についても言及した。彼女に対する多くの否定的な反応はレース中のクラッシュが原因だったが、レース出走に関する経緯にも批判があった。彼女は予選落ちを喫したが、別のチームからレースに出場する機会を得たからだ。
レッグは予選ではターン2の出口でマシンが滑り、必要以上にアクセルを緩めてしまったと説明。プラクティスではトップ25に入るペースがあったと話した。それでも5名のドライバーを上回るタイムだったが、オーナーポイントの不足によりレース出場を認められなかった。
結果的に別チームのドライバーが自発的にシートを譲ったことにより(これはNASCARでは珍しいことではない)、出走機会を得たレッグ。レースでは新しいマシンに慣れる必要があったが、後続のドライバーと比較しても妥当なペースを維持していたと語った。
そして事故の瞬間についてはこう説明した。
「私は彼(サワリッチ)に対して1車身分レーンをあけていました。かなりのスピードで差が縮まっているように見えるのは、私がコーナーの途中でブレーキを踏んだからではありません。自分のライン上で、自分のスピードを保っていました」
「当然、リーダーたちのスピードとは違うので、彼らは私を追い越していきます。彼は少し突っ込みすぎていて、アンダーステアでレーンを駆け上がって私の方に近づき、それでスピンすることになりました。それでケーシー・ケインが不運にも巻き込まれたのです」
なお、悪意あるコメントが多く見られる中、マルコ・アンドレッティなどレッグを擁護する人々もいる。
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みんなのコメント
現実にはチキンだったりするんだろうな