ツインリンクもてぎで行われた2019スーパー耐久第5戦。#62 DENSO LeBeausset RC350の山下健太は、長年お世話になったル・ボーセ モータースポーツでの最後のレースを終え、感慨深い表情を見せた。
シリーズ第5戦の開幕を直前に、チーム代表の坪松唯夫氏が今季限りでル・ボーセ モータースポーツの全レース活動を終了すると発表。それを聞いた山下も驚いたという。
■ル・ボーセ モータースポーツ、今季いっぱいで活動終了。坪松代表が経緯語る
当初は62号車にフル参戦でエントリーしていた山下だったが、WEC(世界耐久選手権)2019/2020シーズンにLMP2クラスから参戦することが決まったため、第4戦オートポリスと最終戦岡山を急遽欠場することになった。つまり、このもてぎ戦が彼にとって“ル・ボーセで戦う最後のレース”となったのだ。
ST-3クラス2番手からスタートした62号車は、#68 埼玉トヨペットGreenBrave GR SPORT マークXに引き離される苦しい展開となったが、セーフティカーやフルコースイエローのタイミングをうまく利用し、レース後半に逆転。最終スティントを担当した山下は68号車の猛追を振り切り、クラストップチェッカーを受けた。
「レースは速さをみせて、ぶっちぎって優勝! という展開ではなかったですけど、最後は坪松さんが戦略などをうまくやってくれて、それが勝利につながりました」
「68号車はSCでピットに入ったりして攻めた戦略をとっていましたが、あれが上手くいっていたら、届かなかったかなと思います。FCYのタイミングで、うまくギャップを詰めて逆転できました。最後は、珍しく運が良かったなと思いました」
「ル・ボーセは常に運が悪くて、ダメになることが多いイメージでしたが、最後は運が回ってきたなと思いました」
そうレースを振り返った山下。スーパー耐久では4年間ル・ボーセで戦ってきたが、特に最終ラップは様々な想いが頭の中を駆け巡ったという。
「ル・ボーセとの最後のレースだったので、絶対勝ちたかったです。もしこれで2位だったら本当に悔しいんだろうなと思いました。勝つことができて、とにかくホッとしています」
「このクルマも4年間乗ってきて、本当に色々なことがありました。このレースで最後なんだと思うと……やっぱり寂しかったです。最後の1周はけっこう(込み上げて)きましたね」
そう語った山下。普段はコメントを発する際もあまり感情を表に出さないドライバーだが、この時は目頭を熱くして語っていたのが印象的だった。
山下は2012年にル・ボーセから4輪レースデビューを果たした。ツインリンクもてぎで行われたスーパーFJではデビューウィンを飾ると、その後も連戦連勝を飾る活躍を見せた。翌年はフォーミュラ・チャレンジ・ジャパンに挑戦し、シリーズチャンピオンを獲得。この活躍が評価された山下はTDP(トヨタ・ヤングドライバーズ・プログラム)のメンバーとなり、瞬く間に国内トップドライバーのひとりに成長していった。
それでも山下は、坪松代表の熱心なサポートに助けられることが多かったという。
「僕の4輪での基本的な走らせ方は、全て坪松さんから教わったことです。筑波で初めて乗った時のことを今でもよく覚えています。それこそ、最初のクラッチの繋ぎ方から細かく教えてもらいました」
「坪松さんはすごく芯がある方で、(信念が)一貫しています。そこは他の人とは違う部分だと思いますし、ドライバーの気持ちをすごくよく分かってくれています。いつも外(コースサイド)から見ててくれていて、そういう時にもらうアドバイスはいつも的確でした」
「自分がスーパーフォーミュラで結果が出ない時も、『何に悩んでいるのか?』を坪松さんは(自分が言わなくても)分かってくれて、それが図星だったりします」
「正直レースを辞めてしまうのが……勿体ないなと思います」
ル・ボーセは今季参戦している全てのカテゴリーを最終戦まで戦うが、山下はひと足早くチームを卒業することになる。レース後もチームが無くなってしまうことに対して、名残惜しいという表情を見せつつも、ル・ボーセ出身ドライバーとして、さらなる飛躍を誓った。
「坪松さんが常にそばにいてくれましたし、(ル・ボーセに)関係ないカテゴリーでもアドバイスをくれたりして、いつも気にかけてくれていました」
「それも、このレースで最後かと思うと……悲しいです。だからこそ最後は勝って終わりたいなと強く思っていたので、本当に良かったです」
「ル・ボーセ出身ドライバーとして世界で活躍できれば、(坪松さんに対して)恩返しになると思うし、逆に活躍しないといけないなと思っています。今後も良い結果を残せるように頑張っていきたいです」
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