成功のカギは価格設定と技術力
2023年に日本市場での販売を開始した中国の大手自動車メーカー・BYDは、2026年後半に軽乗用車のBEVモデル(電気自動車)を導入すると発表しました。
【画像】日本専用軽EVのヒントはここに? BYDが中国市場向けに展開するコンパクトEV「シーガル」を写真で見る(23枚)
これに合わせて新たな人材の募集を行うとのことで、その募集専用サイトは5月に立ち上がるそうです。日本市場に対するスピーディな対応が感じられる動きと言えます。
日本市場において、軽自動車は販売台数を稼げるモデルと言えます。その年によって多少の違いはありますが、近年の販売シェアの約4割は軽自動車となっているのです。しかし、軽自動車は日本独自の規格であり、低価格帯であるため利益率も低く、輸入車ブランドが過去に軽自動車を販売した例はほとんどありません。
過去にあった実績を見てみると、輸入車ブランドが展開していた小型モデルを軽自動車規格に合わせて販売する規格対応の例が見られた程度です。たとえば、2001年に登場した「スマートK」は、輸入元のベースモデル「スマートクーペ」の全幅を日本の軽規格に収めるため、リアトレッドやタイヤ幅、フェンダーを縮小するなどして軽枠に適合させた希少な例でした。
ですが、今回の発表では「日本専用設計の軽乗用電気自動車」を市場導入するとありました。軽自動車規格に合わせて一から専用設計するモデルを輸入車ブランドが開発するのは異例のことです。
これまでも、スピード感のあるディーラー網の普及や、毎年1モデル以上導入するなど、BYDが日本市場に向けて真剣に、そしてこの市場で成功するという姿勢はとても強く感じられるものがありました。しかし、専用の軽自動車を開発するという動向に関しては、多くの自動車関係者を驚かせた発表です。
グローバル市場で快進撃を続けてきたBYDにとっても、軽自動車を開発するのは初めてのこと。ノウハウが少ない軽自動車開発に対して、優れた人材を確保したいという背景から、新たな人材の募集も行うようにしたものと思われます。
今回の発表では、「軽自動車ビジネスのマーケティングや販売に関する知識と経験を備えた人材を広く募集」とのこと。詳細は分かりませんが、現段階でこのような人材募集が行われていることを考えると、決まっているのはBEVモデルということのみで、ターゲット層やコンセプトなど、目指す軽自動車像はこれから決まるのかもしれません。
BYDの軽自動車という点で注目したいポイントは多くありますが、最大のポイントはやはり車両価格です。軽自動車EVといえば、日産「サクラ」と三菱「eKクロスEV」がパイオニア的な存在でありますが、こちらは約260万円からとなっています。この価格に肉薄できるかが、一つのポイントとなってくるでしょう。BYDの技術としてアピールしているリン酸鉄リチウムイオンバッテリーは、価格を安くできるというメリットがあるので、BEVモデルということを差し引いて「軽自動車として」魅力的な価格になるかに注目したいです。
まだまだ軽自動車でのBEV普及は進んでいないですが、BEV軽自動車としてのBYDなりの最適解は、どんなモデルとして答えを出してくるのか。2025年秋のジャパンモビリティショーでも何かしらの発表があるかもしれないので、続報に期待しておきたいところです。
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『中韓製はすぐ壊れるから国産の方がいい』という国産信者が『日本製は丈夫で高いだけで機能が低い』という評価に代わると恐ろしいことになる。嫌韓・嫌中感情に救われているだけでは先がない。『日本製は丈夫で安く、先進技術でも負けていない』とならなければ。