長期テストの6カ月以上が経過したヒョンデのコンパクトクロスオーバーBEV、インスタークロス。今回が最終回のレポートとなる。ここでは5000km以上走って体感した、このBEVのいいね!というポイントをまとめてみた。
充電生活をライフスタイルに組み込んで感じたこと
ヒョンデのコンパクトBEV、インスタークロスの長期テストを開始してからすっかりガソリンスタンドに通う日常から解放された。もちろん、その代わりに充電スタンドに、それもガソリンスタンド以上の頻度で通うことになったのだが、これが不思議とまったく苦にならなかった。
ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
そんなわけないだろう・・・と疑う人もいるだろう。実は私も最初はそうだった。「充電するのは時間がかかるし面倒くさいなあ」と。しかし実際は、それはたいした問題にはならなかった。逆にレギュラーもプレミアムもガソリン代が高くなっている今は、電気代の方が安いので経済的なメリットとしても大きく感じられたのである。
1回につき30分という充電時間もあらかじめ予定に組み込んでいたので、その時間を快適に過ごすことができた。というかその30分になにをするか、ということを計画していた。そんなときは30分が短いとさえ思ったこともある。
自宅に充電設備を持たない私は、1カ月に1000kmほど走る長期テスト車では、商業施設やディーラーにある充電スタンドでその間に4~5回ほど急速充電することになる。仮にひと月に4回だとすれば30分×4回、合計120分=2時間ほど充電に時間を割くことになるが、その時間はさまざまなことに使える時間でもあった。
幸いにもインスタークロスには車内に電源もあるので、仕事があるときはラップトップを広げることもあったし、お湯を沸かすこともできるし、疲れていれば昼寝することもできた。スマートフォンで動画を見たりSNSに時間を費やす、または食事に出かけることもあった。そんな時は、充電時間の30分が短いと思えたこともあったほどである。
ところで、インスタークロスにはECO、NORMAL、SPORT、SNOWという4つのドライブモードがある。私の場合、ほとんどECOモードで走っている。少しでも電費が良くなり、航続可能距離の長いECOモードで走ってもなんの不便も感じないので積極的に選んでいるのだ。
デフォルトではNORMALなのでクルマの電源を落としてから再始動するとき、NORMALモードに自動的に戻ってしまい改めてECOを選ばなければならないのである。ここは不満のひとつで、再始動後は、最後に選んでいたドライブモードを記憶しておいて、維持してほしいと思う。
インスター&インスタークロスの長所は、採用されている装備群にもあるとここで何度か書いている。事実、長期テスト車両のインスタークロスには、シートヒーター、シートベンチレーション、ステアリングヒーターが装備されている。これで冬も夏もかなり快適にドライブできるのだ。しかしこれらのスイッチ類が離れて配置さてるのだが、できればこれは一箇所に集めてほしいと思う。
シートヒーターとシートベンチレーションは、センターコンソールに。ステアリングヒーターのスイッチは、ハンドルコラム右に配置されている。センターコンソールのスイッチは操作しやすいが、ハンドルコラム右に配置されているスイッチは少し操作しにくい。同じヒョンデのBEV、コナはこれらのスイッチが一箇所に集約されていてとても使いやすかったので、インスタークロスもそうなれば良いなと使うたびに思っている。
その他で気づいたところとして、これは雪が降ったときに実際に体験したことだが、インスタークロスに積もった雪を走る前に落とすときは、ルーフバスケットの中の雪もきちんと落とすことをオススメする。そうしないとそこに積もった雪が溶けて走行中に落ちてくるからだ。
実際、2月に都内に降雪があったときに、私はルーフバスケットの雪を落とし忘れ、駐車場から出るときにそこから落ちてきた雪にフロントガラスが覆われてしまったのである。これが走行中ならかなり危険だと思われた。落としにくいかもしれないが、あとのことを考えると、これはぜひ実行してほしい。
BEVの購入に補助金が使えるというメリットもある
実際にBEVの購入した人は、補助金のメリットを感じていると思う。BEV購入の検討時には国や自治体へ補助金が出るので価格的なメリットも感じられる。補助金は財源が尽きたら廃止されることもあるので、実施されている間に使わない手はない。ぜひ活用したいものだ。
これらの補助金の情報は販売店やWebで確認できるので、次のクルマにBEVを考えているならぜひともチェックしてほしい。
さらに維持費も、BEVは軽減されている。毎年5月に納付書が送付され支払義務のある自動車税は、おおむね75%軽減されている。他にも税金面で優遇されているのがBEVである。これらは変更されることもあるので、正確なものは購入時に確認したほうがいい。
長期テスト車のインスタークロスは、運転することがほとんどで助手席や後席の感想や印象は少ないが、シートスライドやシートリクライニング機能を持つインスタークロスなので、居住空間にそれほど不満がでないだろう。ただ、これはインスターも同様なのだが、インスタークロスには、とくに後席に収納スペースが少ない。実際に購入を検討しているひとは、そのあたりのことを考えて、アクセサリーパーツの検討もしたほうがいいと思う。空間はあってもペットボトルひとつ置くスペースがないのでは快適な空間にならあないからだ。
さて、今回は6カ月あまりテストしたインスタークロスの長期レポート最終回ということで、この間のまとめをここに記しておきたい。使用期間が2025年12月12日~2026年6月10日、総走行距離は5172.8km、平均電費は7.3km/kWh、走行時間は223.58時間、充電回数(急速充電)39回となった。
今回の走行データ(2026年6月1日~6月10日)
走行距離:293.7km
3カ月の平均電費:8.0km/kWh
今回の走行時間:9.58時間
今回の充電回数1回
(急速充電1回、普通充電0回)
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みんなのコメント
という記事がありましたね。
そういう危険な乗り物であるということを再注目しましょう。
あとEVはどこまでいっても自宅充電が前提。寝ている間に充電、電気代の安さを知ると急速充電は遠出で必要ならするというライフスタイルになる。そして、急速充電は高い。自宅充電の電気代の最低2倍以上。高速は改悪されて4倍以上。