一部改良を受けたレクサス「RC300」に小川フミオが試乗した。今や希少な国産2ドアクーペの魅力とは?
おだやかな乗り味
適度にスポーティな走りが楽しめ、スタイリングはカッコいい……レクサスの新しいRC300は、2022年12月にマイナーチェンジを受け、完成度が上がったのに感心した。
つねに改良をつづける「Always On」なる開発思想をかかげるレクサスでは、2014年発表の2ドアクーペ、RCにおいても今回「走行性能を磨き上げました」と、する。
眼目は、ハブボルトによるホイール締結の採用。BMWをはじめ、欧州のスポーツセダンで知られる方式だ。
メリットは、「舵の効きや正確性の向上」(開発担当のレクサスインターナショナル小林直樹氏)が、あげられる。
レクサスでは、2020年の「IS」のマイナーチェンジで本方式を初採用し、以降、SUVを中心に新型車では広く採用してきた。
はたして、RC300で印象的なのは、たしかに”しっかり感”の増した操舵感覚だ。
最近のレクサス車の例にもれず、ステアリングホイール操作は重め。ただし、たんに重いのでなく、操舵したときの車体の動きや、アクセルペダルやブレーキペダルの加減速のフィールがうまく合っている。なので、違和感はいっさいない。
RC300は、けっしてスポーツカーではない。印象としては、あくまでもスポーティクーペ。操舵に対する車体の反応はウルトラクイックでなく、どちらかというとおだやか。 おだやかだけれど鈍くはない。
かつてのソアラに近いサスペンションシステムの設定もおなじような感覚だ。しっかりしている。でも硬くない。もちろん、鈍くない。
結果、クルマに振りまわされることはないし、操るのに、ある程度以上の技術を要するということもない。
1998ccの直列4気筒ガソリンターボ・エンジンは、最高出力180kW、最大トルク350Nmを発生するので、パワーも充分。
1650rpmから上記の最大トルクが出るので、市街地でも高速での追い越しでも扱いやすい。
ふと、かつてあったV8エンジンを載せたクーペのトルキーな走りを、思い出した。4気筒でも実現できるから驚くばかり。右足の微妙な力かげんによって加減速が調節できるのは気持よい。
室内はタイトだけれども、リヤシートに大人が座れないわけでもない。レクサス「LC」にくらべれば広い。中距離程度なら我慢できそうだ。ラゲッジルームも広く上手なパッケージである。かつてのトヨタ「ソアラ」を彷彿とさせる。
ソアラはトヨタのフラグシップクーペだったから、後継はフラグシップという意味で「LC」という向きもある。けれども、ソアラは実用性の高いクーペであったのに対し、LCは走りにふったラグジュアリーでスポーティなクーペである。ゆえに、ソアラの後継はRCのような気がしなくもない。このあたりはソアラの評価によって変わるだろう。
さて、新型RC300はドライバーを選ばない、万人むけの操縦性をうまく実現した1台だった。3日間、300km以上、いろいろな道を走った感想だから間違い無いだろう。そういえばかつてのソアラ、なかでも初代および2代目はドライバーを選ばないクルマだった。この点でもRCは、かつてのソアラに近いモデルなのだ。
文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.) 編集・稲垣邦康(GQ)
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みんなのコメント
ソアラの海外名『SC』はスペシャリティクーペの略であり、『スペシャリティ』は時代を経て『ラグジュアリー』という表現に置き換わってる。
かつてのソアラの形式『Z』を引き継いでるのもLCだし、少なくともRCよりはLCの方が濃厚だろうと個人的に思う。