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日野「コンテッサ」に惚れ込んでトライアンフ「TR4A」を購入…!?「スピットファイア」に乗る仲間とクラシックカーラリーに長く参加する秘訣とは

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日野「コンテッサ」に惚れ込んでトライアンフ「TR4A」を購入…!?「スピットファイア」に乗る仲間とクラシックカーラリーに長く参加する秘訣とは

雨以外は真冬でもずっとオープンドライブ!

カーデザイナーの巨匠、ジョヴァンニ・ミケロッティは英国のトライアンフの数々のモデルを手がけていました。1965年式の「TR4A」に乗っている相川広之さんも、そんなミケロッティのデザインに魅了されたひとり。ボディをオールペンしエンジンもオーバーホールした愛車で、クラシックカーラリーに参加していた相川さんに話を聞いてみました。

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トライアンフ仲間と2人で愛車を交互にエントリー

千葉県成田市の「ホテル日航成田」駐車場に早朝から集まってくるさまざまな国籍のヒストリックカーたち。まだ息も白い早朝、オープンカーたちも幌は閉めた状態で会場入りしてくる。2025年1月12日にモーガンクラブニッポンが開催した「ニューイヤーラリー」の光景だ。

そうした中、元気にフルオープンで登場したのは、1965年製トライアンフ「TR4A」で埼玉県から参加の相川広之さん。

「いや、参りましたよ~。待ち合わせに遅刻するだけじゃなくてETCカードも忘れてるし、さらには、この寒いなかオープンでしょ?」

と助手席で笑っているのは、同じくトライアンフの「スピットファイア MK1」に乗る松澤俊介さんだ。

お台場にある船の科学館駐車場で行われていた「有明会」で知り合ってからは、もう20年以上のトライアンフ仲間。ツーリングやオフ会などを長く一緒に楽しんでいる。

このニューイヤーラリーは4年前から、お互いの愛車を交互にエントリーしているとのことで、今回は相川さんがドライバーでTR4Aでの参加というわけだ。

学生時代に見た日野 コンテッサでミケロッティに惹かれた

ライセンスプレートに2桁ナンバーが付いているこのTR4Aは21歳の時からの愛車で、今年で所有して28年目だという相川さん。

「苦労も楽しみも、語り尽くせないですが、全てが素晴らしいです」

とベタ惚れの様子。そんなトライアンフ TR4Aとの出会いは、ある国産車がきっかけだったそうだ。

「大学の時に日野自動車に研修に行ったのですが、そこで見たコンテッサ スプリントに惚れ込みました。そして、ミケロッティのデザインの中でも一番琴線に触れたのがTR4Aでした」

そして相川さんを後押しする漫画があった。当時、世界文化社より発行されていた『Car Ex』誌に連載されていた寺田克也作『のらずにいられないっ!』は、ユーモアたっぷりに登場車の魅力を伝えているのだが、TR4の回にあった「普段使いできる」の言葉に後押しされて、人生2台目の車としてTR4を購入した。

「ずっとバイクにも乗っていましたが、ヘルメットをかぶる必要がないので、より開放感が味わえるのと、寒いといってもバイクに比べたらマシ、今日ももちろんオープンですよ」

と、雨降り以外はどんな季節もオープンで楽しんでいる。

数年前には、パウダーブルーにホワイトのセンターラインが入った現在のカラーリングへとボディをオールペン。1気筒、少し圧縮が落ちているということから、2024年にエンジンをフルオーバーホールし絶好調だ。

しかし先日、ちょっとしたジャッキアップの際にジャッキが外れてしまい、フロントリップを損傷し、鈑金をともなう修理をしたことなど、長年にわたり所有すればいろいろな思い出は重なっていく。故障や修理といった、ネガティブかもしれないことも、相川さんにとっては、かけえがえのない愛車との歴史なのだろう。

痛恨のミスコースで32キロほど余計に走ってしまう……

さて、そうした思い出の中には、このニューイヤーラリーもある。過去には2位に入賞したこともあると胸を張る相川さんであるが、今回は痛恨のミスコースに泣いた。

「いつまで経っても、コマ図にある目標物が見つからずに16km、往復32kmも余計に走ってしまいましたよ」

と苦笑する。コマ図には、1カ月前には営業していたお店を目標に右折するという指示が出されていたのだが、ニューイヤーラリー前日にスタッフが最終確認すると、このわずかな期間にお店は閉業。看板すら、すでに撤去されていたのだ。

もちろん、そうした変更点、注意点は朝のドライバーズミーティングで伝えれられるのだが……。

「もちろん、ドライバーズミーティングは聞いていましたよ。新しい目標地点になるファミレスを2人でしっかり見落とさないように、気をつけていたのですが、やってしまいましたね」

と相川さんが言えば、

「ミスコースよりも、きんちゃん(相川さんの愛称)の遅刻の方が、ハラハラして今年のNYR、一番印象深いよ」

とコ・ドライバーの松澤さんが笑う。

もちろん、勝敗のある競技でもあるのだから順位は上の方が嬉しいと思うが、ミスにも、お互い目くじらを立てずコントのように楽しめるのは、ベテランの2人だからだろうか。

同じメイクスを楽しむ者同士で魅力の再確認ができるのも、きっとこのニューイヤーラリーの特色だろう。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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