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美辞麗句にはウンザリ? 新規参戦を拒否されたローディン、F1の“閉鎖体質”を批判「精神病患者が精神病院を経営しているのと同じ」

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美辞麗句にはウンザリ? 新規参戦を拒否されたローディン、F1の“閉鎖体質”を批判「精神病患者が精神病院を経営しているのと同じ」

 先日、2025年からの新規F1参戦チームを募ったFIAはアンドレッティ・グローバルの申請を承認したが、その一方でローディン・カーリンをはじめとする3チームは新規参戦の最終選考に残ることができず。ローディンのデビッド・ディッカーCEOは、運営側の11番目のチームに新鮮さを求めるというF1やFIAの“美辞麗句”を批判した。

 ニュージーランドに拠点を置くローディン・カーズは、今年はじめに名門カーリンの筆頭株主となり、ローディン・カーリンとして今季のFIA F2やFIA F3などに参戦している。

■久々の女性F1ドライバーが見られる可能性があった? 新規参入レースに敗れたローディンがその構想を明かす

 そしてF1にも足を伸ばすべく、ローディンは新規参戦の申請を行なった。当初の計画ではフェラーリからパワーユニット供給を受けることが検討され、ニュージーランドでシャシーの設計と製造を行なった後、イギリス・サリー州にあるカーリンの施設で運営することとなっていた。

 加えてローディンは女性ドライバーを1名起用することを約束し、その選択肢としてWシリーズで3冠を達成したジェイミー・チャドウィックが挙げられていた。

 結果としてアンドレッティのみの新規参戦申請が承認され、ローディンやハイテック、LKYSUNZは申請を却下された。

 アンドレッティも2025年からのF1参戦が決定した訳ではなく、既存チームから11チーム目の参戦を排除しようとする圧力がかかる中でフォーミュラ・ワン・マネジメント(FOM)との商業権交渉に臨むこととなる。

 ローディンのディッカーCEOはFIAの決定には同意しないものの、そのプロセス自体は“公正”だったと考えている。

 そして彼は、FIAが再び新規チームにF1の門戸を開く機会を今後も伺う姿勢を示す一方で、ローディンは新しい価値をF1にもたらす必要があるという新規チームの条件を満たしていたはずだと不満を語った。

「私は1970年代からF1を観てきたから、(再びF1への挑戦を)しないとは言わないよ」

 ディッカーCEOはmotorsport.comにそう語った。

「我々は良い提案ができたと考えているから、腹が立つんだ。F1関係者は何か新しいモノを持ち込めるチームだけを呼び込みたいとばかり話していた」

「女性ドライバーや地理的な多様性……我々は実際に新しいモノを提供できた。私は個人的に資金を提供できる。他の入札者は誰もそれができなかった。みんな外部から資金を持ち込んでいる。私も外部資金を得ることができるが、彼らは外部資金に頼りっきりなんだ」

「正直、それではちょっと弱いと思っていた。我々にはインフラが全て整っているから、自分たちでパワーユニットを開発する準備ができているとさえ彼らに伝えていた」

「フェラーリとの提携は、その方が良い戦略だと考えたからだ」

「そしてみんな『女性ドライバーをF1に送り込む』という話ばかりだが、誰もやりたがらない。しかし我々はその準備をしていた。だから、そこに多くの美辞麗句があると考えざるを得ない。彼らは本気でバックアップする気がないんだ」

 ディッカーCEOはエントリープロセスを振り返り、既存チームが抵抗を示したことに驚きは無かったという。ただ、F1の運営に絶大な影響力を及ぼす既存F1チームを「精神病院を運営する精神異常者」と表現し、批判を展開した。

 既存チームが11チーム目に反対することを予想していたかと尋ねられたディッカーCEOは次のように答えた。

「そうだね、もちろんだ!」

「これは小さなクラブのような状況で、彼らは盤面を動かしたがらない。実際、彼らは何も変えたくないんだ」

「新チームを招くときに実際のチームが決定に口を出すなんてどうかしている。精神病患者が精神病院を自分たちで経営しているようなものだ」

「リバティの連中(F1オーナーのリバティメディア)が決めることであって、チームには全く関係のないことだ」

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