2020年のMotoGPは、歴史的なシーズンとなった。レプソル・ホンダが、マルク・マルケスとアレックス・マルケスという、史上初の兄弟チームを結成したためだ。
兄のマルクは最高峰クラス昇格以降、一貫してホンダに在籍。これまでに6回のMotoGPタイトルを獲得している。そして今年2月、彼はホンダと2024年までの長期契約を結んだことが明かされるなど、その蜜月関係はしばらくの間は終わりそうにない。
■“成功のストーリー”は終わらない! マルケス、ホンダとの強力タッグに誇りと自信
一方で、弟のアレックスは2020年の1年契約となっており、今後の契約を勝ち取っていく必要がある。しかし彼の2021年の契約延長は確実だろうという見方もある。
ただマルクは、アレックスが契約延長を勝ち取れるかどうかは、彼の結果次第であり、自分が介入することはないと語った。
「僕の契約がチームメイトの項目に触れることは、決して無い」とマルクは言う。
「これまでに僕は誰がチームメイトになろうとも拒否したことはなかった。去年(ホルヘ)ロレンソが来たときも拒否しなかった。それに弟や他の誰かを(起用するように)ホンダに押し付けるつもりもない」
「もしアレックスがホンダに留まりたいなら、彼は自分自身でそれを勝ち取る必要がある。それができないなら、他の誰かがチームメイトに収まるだろう」
「アレックスは自分のキャリアを築くのに十分な年だ。僕も自分のことに集中しているんだ」
今回、マルクは4年間というMotoGPで主流となる2年契約からは外れる契約を結んだ。彼はその理由を次のように語っている。
「こうした長期契約にサインする動機は、今僕らが持っているような“勝つためのプロジェクト”を求めているからだ」
「僕、そしてホンダの両方が継続性を求めていた。この提案はホンダからもたらされて、僕の優先事項もこのチームに残留することだった。僕はここを家のように感じているし、目標が何なのかを忘れずに幸せを探す必要があるんだ」
「今後5年、これよりも優れたプロジェクトは存在しない。ホンダは100%の力をかけてくれるし、僕もそうするつもりだ。どちらも気を散らすことは無い」
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