2020年F1オーストリアGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンは4位だった。
ハミルトンは予選2位を獲得したものの、3グリッド降格ペナルティにより5番グリッドからのスタートに。予選中にイエローフラッグ時の減速が十分ではなかったという疑いが浮上、土曜の審議ではお咎めなしとの裁定だったが、日曜にレッドブル・レーシングが再調査を要求。決勝直前の審議の後、新たな映像証拠により、スチュワードはハミルトンの違反行為が明らかであるという結論を出した。
ボッタス、トラブルを抱えながら全周リードの完勝「ミスは絶対許されないと分かっていた」メルセデス F1オーストリアGP
ハミルトンはソフトタイヤでスタート、26周目にハードに交換する1回ストップで走った。11周目にバルテリ・ボッタスの後ろ2番手に上がり、最後までその位置を走るが、終盤、アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)から追い越される際に接触。アルボンはスピンし、後方にポジションを落とした。この一件で責任ありと判断されたハミルトンに5秒のペナルティが科され、レース後に4位へと降格された。また、ハミルトンとボッタスにはギヤボックス関連のトラブルが発生しており、マシンを労わりながらフィニッシュまで持っていく必要があった。
■メルセデス-AMG・ペトロナスF1チーム
ルイス・ハミルトン 決勝=4位
チームもバリテリも素晴らしい仕事をした。僕は全力を出したけれど、うまくいかなかった。そういうこともある。僕自身に改善できる点はまだいくらでもあると思っている。昨日の予選では最高の仕事ができなかったしね。
今朝は決勝直前に(スチュワードから)呼び出されるという、異例の出来事があった。それでも冷静さを保ち、懸命に走った。
アレックスとの出来事は、僕にはどちらかというとレーシングインシデントのように感じる。タイムペナルティによって表彰台を失った。でもそういうこともある。
マシンの感触は素晴らしかった。ただ、信頼性の面で僕らは大きな問題を抱えていた。それでも結局は完走できて、ポイントを稼ぐことができたのはよかったけどね。ワンツーの可能性があったのに、それを達成できなかったのは残念だが、今後のレースで挽回する。
僕にとってあまりいい週末ではなかった。でも最悪というわけじゃない。現状を受け入れ、学習し、次はもっといい仕事をするよ。
(formula1.comのインタビューで語り)アレックスとはああいうことになってとても残念だった。(2019年のブラジルに続き)また接触が起きるなんて信じられない。僕としてはレーシングインシデントのように感じたけど、いずれにしても、与えられたペナルティを受け入れて、前に進む。
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